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今年の「#文学」
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最速上映で観てきました。ど初っ端の映倫マークからやられましたね。 最速上映直前の新宿バルト9の様子 特にアクションは意表をつく仕掛け、編集のスピード感など大満足。しかし、初見は映像面のケレンは楽しんだものの、公開前日に楽しみすぎてほぼ寝ていなかったため、シナリオが綺麗に頭を素通りする状態でした。なので、2度目の鑑賞の方が断然楽しめました。 “ヒーローモノ”としては、一般市民を助ける描写がなかったのが個人的に物足りなかったのですが、そのあたりは本作のショッカーの設定の特殊性からの逆算だったのかなというのも、2度観て腑に落ちました。そのあたりの感想をまとめておきます。 ネタバレしているので、これから鑑賞予定の方はご注意を。 ????「濃密オタク怪映像を食らえ!」 ぼく「ぐわーーっ!!」 — さめぱ (@samepacola) 2023年3月17日 遺言としての“仮面” 初見では“とにかく奇妙な
『トライガン』が約25年以上ぶりにテレビアニメ化され、『TRIGUN STAMPEDE(トライガン スタンピード)』として現在第3話まで放送されています。 前提として同じアニメ版でも、1998年に放送されたマッドハウス版と今回の『スタンピード』とでは作風がかなり違います。これは、新作がキャラや世界観に捻りを加えているからという以上に、マッドハウス版が原作序盤を踏襲していたのに対し、『スタンピード』が原作中盤以降の空気感を取り入れようとしているからでしょう。 そのあたり、せっかくなので旧来のファンだけでなく『スタンピード』しか見てない人や、『トライガン』についてなんとなく気になってるけど詳しくは知らない、という人に向けてあれこれ書いてみます。できれば原作も読んでもらいたいので、原作やマッドハウス版の具体的な結末については言及しません。 トライガン(1) (ヤングキングコミックス) 作者:内藤
『THE FIRST SLAM DUNK』……え、良くなかったですか!?よかったよ!!新宿バルトナインでは上映後に拍手が起こりました。原作ファンはもちろん、1本の映画としてまとまった構成になっているので、原作未読でも楽しめるかと。原作・脚本・監督 井上雄彦……やるじゃん! 今回の劇場版は前評判が決して芳しくなく、むしろ「炎上案件」として注目を集めていただけに、先入観をこれ以上持たないうちに自分の目で観ておきたいと思い、初日朝7時の回で観てきました。 『THE FIRST SLAM DUNK』、あまりに細切れな予告で期待値マイナスだったけど、まーーじで良かったですね。終盤、期待してなかった作中観客が湘北コール始めるシーンはこの映画の境遇にオーバーラップしてうおおおってなった — さめぱ (@samepacola) 2022年12月3日 バルトナインの入り口 筆者は微妙にリアルタイム世代ではな
10年以上使用していたTwitterアカウントが突然凍結されてしまったので、一応生存報告まで……。身に覚えがないので理由を問い合わせ中です。 View this post on Instagram A post shared by samepa.cola (@samepa_cola_) www.instagram.com 【追記】凍結解除されました まだTwitterから返信がないので原因は不明ですが、とにかく即日で凍結解除されました。Twitter社様による公平公正な運営をはてな村の片隅から信じておりました。 でも、僕はもう一度会いたいと思った。そのときの気持ちは、本当だと思うから… — さめぱ (@samepacola) 2022年10月24日
11インチで2万5900円の中華Androidタブレット「Hipad plus」(ネーミングが露骨)がなかなか良かったという感想……なのですが、前提条件がいくつかあります。 電子書籍を読む、ネットを見るのには適していますが、有料配信の動画を見るのには全く適していません。有料配信の動画を見るのには、全く適していません。重要なので2回言いました。 中華タブレットのHipad Plus(ネーミングが露骨)くん届いたけど、安い割に悪くないというかむしろ……良いな!! 11インチの4:3画面で、重量は実測で495g。本家iPad Airが461gなので許容範囲。iPad Airの半額以下だし電子書籍用と割り切るなら全然アリ。 — さめぱ (@samepacola) 2022年7月14日 タブレットCHUWI Hipad Plus Android 11 WiFi タブレットPC11インチ 8GB RA
『シン・ウルトラマン』は楽しいところと厳しいところが同居する忙しい映画でした。以下ネタバレを気にせず書いてますが、前提として大ヒットしてもらわないと困る作品です。庵野監督による続編実現のため、とりあえず観に行きましょう。 『シン・ウルトラマン』は欠点もある作品ですが、大ヒットして庵野監督による『○○○○○○○○○○○○○○○』と『○○○○○○○○○○○○○○』を超大作として実現してもらいたいのでこの後元気に2回目も観てきます。 https://t.co/okgtLRXPqP — さめぱ (@samepacola) 2022年5月13日 現在のTOHOシネマズ新宿の外観。最高。 本作にそなえて『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』を予習したのですが、特に『ウルトラQ』と『ウルトラマン』の予習は開始すぐ、ロゴマークの出現からアバンまでで思った以上に報われてう
見てきました。『さらざんまい』以後の幾原邦彦最新作として必見。新キャラ・プリンチュペンギンの扱いは天才でしたね。以下感想……というか、観に行こうか迷ってる人に向けた記事です。 結論から言えば、テレビ版の『輪るピングドラム』を見たことがないけどちょっと気になっている人、そして、テレビ版を当時見た(あるいは途中で挫折した)人に観てもらいたい作品でした。ちなみに、理由は後述しますが“劇場版のためにテレビ版を予習復習する”のはお勧めしません。 テレビ版の『輪るピングドラム』は人によっては一生ものの作品なのでとにかく観るべきなのですが、昨今は1クールアニメ全盛時代なので手が出しづらいのも理解できます*1。また、過去いろいろな人に布教してきた経験上、序盤でのシリアスとコメディが混在する展開に翻弄され、振り落とされてしまう人が一定数いる印象もありました。そんなあなたにオススメしたいのがこちらの劇場版。
2010年代を代表する傑作『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の続編にして「エウレカ」シリーズの総決算となる完結作『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が公開されました。初日に鑑賞し、2日目に舞台挨拶のライブビューイング付きで2回目も見てきました。 初見の率直な感想は「最後の最後までわんぱく企画だったな!」。特に冒頭5分間のアバン部分のかっ飛ばしかたが凄まじく、ここだけでテレビシリーズ2クールぐらいやれるのでは? というぐらいの展開が詰め込まれていました。 エウレカ見終えたばかりだというのに二言目には逆シャアやエヴァやトップの話をしてしまいそうになりますね。鑑賞中かなり長い時間今自分は何を見ているんだ…?という状態になってたんだけど、もしかして傑作なのか…? — さめぱ (@samepacola) 2021年11月26日 前作『ANEMO
『ルックバック』に込められているのは鎮魂と、藤本タツキのこれからの創作に対する決意表明でしかない。そんな祈りが込められた作品が、結果として言い争いを誘発する様子を見るのは、やるせない。 鎮魂は、狭義では作品の公開時期に由来する事件に向けられたものであり、広義では作中で引用元が明記される『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』=シャロン・テート事件をはじめ、創作・表現者に関連した不条理な死全てに向けられたものだろう。 『ルックバック』作品内に不適切な表現があるとの指摘を読者の方からいただきました。⁰熟慮の結果、作中の描写が偏見や差別の助長につながることは避けたいと考え、一部修正しました。 少年ジャンプ+編集部https://t.co/Vag51clfJc — 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) 2021年8月2日 既に各所で指摘されている通り、今回の表現修正に
これまでの細田監督のオリジナル長編映画で一番よかったです。 見終えてまず、ようやく細田作品で『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』のインターネット描写が更新された、との感慨を覚えました。 『サマーウォーズ』公開時、演出のキレに圧倒されつつも、「釈然としない」気持ちが残ったのをよく覚えています。作品の大筋が『ぼくらのウォーゲーム!』と似通っていること自体はマイナスとは思っていません。「エヴァ」の新劇場版シリーズや新海監督の『君の名は。』のように、過去作の要素に別のスパイスを足して復刻する試みは、悪いことではない。しかし『サマーウォーズ』では、インターネットを巡る描写が『ぼくらのウォーゲーム!』に比べ単純に後退しているようだったのが引っかかりました。 『ぼくらのウォーゲーム!』の最も気に入っている点は、ネット民を「ありがた迷惑な存在」として描いたことでした。外野からの身勝手な声援は
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を初日朝7時の回で鑑賞。そのすぐ後に『シン・エヴァ』を絶賛するオタクや、『シン・エヴァ』は0点だとこき下ろすオタクたちと4時間ほど話をしました。その中であらためて思ったのが、「エヴァンゲリオン」という映像作品に向けられる私(私たち)の愛情が、実に様々だということ。 「エヴァンゲリオン」という映像作品は、様々な願いで作られています。 自分の正直な気分というものをフィルムに定着させたいという願い。 アニメーションが持っているイメージの具現化、表現の多様さ、原始的な感情に触れる、本来の面白さを一人でも多くの人に伝えたいという願い。 疲弊しつつある日本のアニメーションを、未来へとつなげたいという願い。 蔓延する閉塞感を打破したいという願い。 現実世界で生きていく心の強さを持ち続けたいという願い。 今一度、これらの願いを具現化したいという願い。 Yahoo! JAPA
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を最高のコンディションで迎えるため、「庵野監督作品をなるべく全て見る」という儀式をやり遂げたので、これはその記録です。 今からでも1日6時間半見るだけでシン・エヴァまでに庵野監督作品をだいたい全部見ることが可能です pic.twitter.com/p9Ei8I7IUG — さめぱ (@samepacola) 2021年2月26日 『ふしぎの海のナディア』を2020年2月7日に観はじめて、 2021年1月12日に劇場鑑賞した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 3.333』で完走。もともと2020年夏の公開に合わせて観始めましたが、公開延期により鑑賞ペースが鈍化。結果的に殆どの作品を12月〜1月に集中的に観ることとなりました。ちなみに全部で約65時間。3日で観れるので頑張ればまだ間に合います。 「庵野さんが監督とクレジットされている商業の長編orシリーズ作品はとりあ
Netflixがイタリア語版『新世紀エヴァンゲリオン』の配信を約1年越しに再開しました(日本からは視聴不可)。配信再開にあたり、音声を新しいものに差し替えています。おそらく国内メディアで報じるところはほぼないと思うので、前回ブログ記事で触れた手前、一応ログとして残しておこうと思います。 この記事の「地味にイタリアでも大炎上」の項目参照 ざっくり経緯を振り返ると、 ・Netflixが世界配信権を獲得→2019年6月、各国で再翻訳&再アフレコ版を配信開始 ・約20年間慣れ親しんだ旧バージョンが各国に存在しており、再翻訳やキャストの変更を「改悪」だと怒るファンも出現 ・特にカヲルのセリフ「好きってことさ」が、英語版で「I love you.」から「I like you.」に変更されたことが一部の怒りを買った(この件は日本でもそれなりに話題に) ・その影でイタリア語版の再翻訳版も炎上。代表的な変更
NHKでエヴァ新劇場版シリーズの放送に合わせ、「全エヴァンゲリオン大投票」なる企画がスタートした。これ自体は喜ばしいことなのだが、投票リストに多くの問題が見受けられたので、記録として残しておく。 惣流・アスカ・ラングレーがいない 投票カテゴリーは「キャラクター」「台詞」「エヴァ」「使徒」と4つあり、3月27日~4月29日まで受け付けている。まず「キャラクター」の投票ページを開いて気付くのが、リストに「式波・アスカ・ラングレー」はいるのに「惣流・アスカ・ラングレー」がいない点だ。この時点でこのアンケートが無価値であることが分かる。 惣流・アスカ・ラングレーに投票できない無意味なアンケート 「全エヴァンゲリオン大投票」を謳っておきながら惣流・アスカ・ラングレーがいないの、NHKからの宣戦布告か何かか? pic.twitter.com/x0C6gdnnFf — さめぱ (@samepacola)
2019年も今日で終了ということで、2010年代のお気に入りのテレビアニメと劇場アニメを10本ずつ上げていきます。 配信独占作品も珍しくない昨今なので、「テレビ」「劇場」といったくくり自体があと数年もするとさらに曖昧になってきそうな気もしつつ。 なお思いついた順番で紹介していくため、紹介順に優劣はありません。ベタに選んだので意外性もありません。 テレビアニメ2010年代私的ベスト10(配信独占/OVA等を含む) ●その1『インフェルノコップ』(2012年) 『SSSS. GRIDMAN』の雨宮哲監督作品。YouTubeで全話見れる(※イベント上映しかされていない番外編も存在する)。際限なくクオリティを追求する現代アニメへの究極のカウンターであり、この批評性溢れる眼差しは2010年代を代表するアニメに相応しい。 超省力演出はその後『ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン』へと受け継がれるが、
「ママ、ここに出てくる”イギリスの人”はなんでみんな金髪で目が青くて同じ肌の色なの?」と7歳の娘さんに言われ、「目ん玉飛び出そうになった」というお母さんのツイートが炎上しております。例によってインターネットのオタクたちにより、『映画けいおん!』は予告編を見ただけでもモブに多様な人種の人たちが登場するのに、適当なことを言うんじゃないと袋叩きにあっていました。 日本のアニメを観ていた長女(7歳) アニメの中で学生たちがイギリス旅行🇬🇧をしているシーンを観て娘がふと 『ママ、ここに出てくる”イギリスの人”はなんでみんな金髪で目が青くて同じ肌の色なの?本当はみんな色んな髪色で目の色も違うんじゃ無いかな?』 と言われ 目ん玉飛び出そうになりました。 — Izumi.jazz💜全米が震える酒豪 (@jazz0128) 2019年12月6日 モブに多様な人種の人たちが確認できる お母さんは当初のら
発言の不用意さからして謝罪は妥当と言わざるを得ない。「しかし」というお話。 前提 アニメ『アズールレーン』8話より、今回炎上したアニメーター・温泉中也氏の担当パート。 Nakaya Onsen (温泉中也) ... what beast!!! pic.twitter.com/qmp6rDcvA7 — Evandro ペドロ (@evandro_pedro96) 2019年11月29日 13秒あたりの止めスライドはやりすぎで画面が持っていないと思うが*1、他は臨場感があって見ていて楽しい。この一連以外にも担当しているカットがあるかもしれないが未把握。この回は、省力化と迫力あるシーンがくっきり別れていてメリハリのある話数だった。 炎上から謝罪までの流れ アニメ『アズールレーン』参加アニメーターの温泉氏が自分の担当パートの解説をネット配信。その内容がファンの批判を集めた 批判を受けて『アズールレ
練馬アニメカーニバルで11月16日に開催されたイベント「名匠・出崎統監督を語ろう」に行ってきました。 まずテレビ版『エースをねらえ!』最終話と、『ブラック・ジャック(OVA)』3話「マリア達の勲章」を上映。続けてトークショーが行われ、プロデューサーの丸山正雄さん、アニメーション研究家の原口正宏さん、声優で『源氏物語千年紀 Genji』に出演した遠藤綾さん、進行役として書籍『ハーモニーという世界~アニメが名画になる瞬間』の編集者・菊地武司さんらが登壇しました。 寝坊して出崎監督イベント危うく間に合わないところだった。 pic.twitter.com/sQz3WsU6jZ — さめぱ (@samepacola) November 16, 2019 焦った 遅刻しそうになりながら早足で撮ったのでピントがボケてる 上映された作品はどちらも初見で、非常に楽しめた。隣に幼稚園か小学校低学年くらいの女の
アニメ映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』の東京での上映が復活する。ポスターを見ると単に可愛い小動物アニメだと誤解しそうだが、擬人化能力を持った妖精・クロ(小黒)が街での生存をかけ人類と戦う、超能力バトル・スペクタクルである。 アクションシーン中心の特別予告 誤解を与えるポスター(10月4日に「池袋HUMAXシネマ」で撮影) 『NARUTO』の神作画回と『平成狸合戦ぽんぽこ』が合体した感じを思い浮かべてもらえると、なんとなく雰囲気が伝わるかなと思う。私は軽い気持ちで10月上旬に鑑賞してきたが、完璧に油断していたところにいきなり『天気の子』『プロメア』『海獣の子供』クラスで必見の作品をぶつけられ、上映中ずっと瀕死だった。 映像は序盤から見応えがあるのだが、終盤に差し掛かるにつれて『サマーウォーズ』のOZを彷彿とさせる空間でクソデカスケールなバトルが繰り広げられ、国内で公開されている他のど
京都アニメーションが、9月6日に公開される『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』に全スタッフの名前をクレジットすると発表した。 「京都アニメーション」の新作映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-」が全国で公開されます。同作品は放火殺人事件の前日に完成。同社は「災禍に見舞われたスタッフを含め、制作に参加した全員の生きた証しです」とのコメントを出しました。https://t.co/4mfUSooAAw — 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2019年9月4日 前提として、こちらが京アニ側の大まかな発表内容。 ●9月6日に公開される「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -」に京アニの全スタッフ名をクレジットする ●事件の犠牲者もクレジットされることになるが、特掲等を行うものではない(おそ
庵野監督のエヴァ新劇場版シリーズ所信表明は、挑発的でありながら2006年時点では確かに説得力を持っていた。 10年以上昔のタイトルを何故今更、とも思います。 エヴァはもう古い、とも感じます。 しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした。 (庵野秀明「我々は再び、何を作ろうとしているのか?」より抜粋) しかし『Q』から約7年、旧劇場版から約22年が経過した現在、その呪縛は着実に弱まっていると感じる。庵野信者としては、呪縛を解くのは庵野自身だと信じていたが、もしかしたら新海監督は『天気の子』で、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に先んじてその領域に足を踏み入れたのかもしれない。そう感じさせるなにかがある作品だった。 誰か誠の住所知ってる奴がいたら今すぐ教えてくれ。ビッグマック走って届けてくるから……。 — さめぱ (@samepacola) July 20, 2019 あるいは
『シン・エヴァ』のアバン、皆さんいかがご覧になりましたでしょうか(観ている前提)。僕は新宿で観てきました。 新宿シネシティ広場 上映終了直後の様子 細かい現地レポートの前に重要な案内を一点。LINE LIVEの生中継でアバンをご覧になった方は、ぜひ今すぐスマホアプリ「EVA-EXTRA」で配信中の名古屋会場定点カメラの映像でアバンを見直してください。悲しいことに、LINE LIVE版は映像の彩度やディティールがかなり損なわれています(劇場で見るのが楽しみだからあえて見ないというのはそれはそれでアリだとは思いますが……) スマホアプリ「EVA-EXTRA」で今日配信開始された上映会定点カメラの名古屋会場の映像が元映像に近い感じになってるので、現地に行けなかった人は見てみると良いんじゃないでしょうか! pic.twitter.com/WHCL5S5TBW — さめぱ (@samepacola)
カヲルの「好きってことさ」というセリフが旧来英語版で「I love you.」と訳されていたのに、新しくNetflixで配信されたバージョンでは「I like you.」と訳され、海外のエヴァファンが怒っているらしい。 そこでさっそくNetflixで配信されている国々でカヲルのセリフがどうなっているのか調べてみた。結論からいうと、「好き」は18カ国(日本含む)、「愛してる」は4カ国。愛してるとなっていたのはトルコ、フランス、ポーランド、ポルトガルだった。 アラビア語などは書き写すことすら困難なので、「Subadub」というChrome拡張機能を活用。字幕をGoogle翻訳にコピペして調べた(訳が曖昧だった場合は個別辞書で調べた)。おまけとして、全言語版の該当箇所の会話を記事の最後に貼っておいた。 これはアラビア語版 いろいろ意見はあるだろうが、翻訳者にとっても原語(=日本語版)の「好きって
『SSSS.GRIDMAN』が最終回を迎え、1カ月以上が過ぎた。今なお各所で感想や考察が活発に投稿されているのを見かける。ところが話題になった記事を読んでみても、『SSSS.GRIDMAN』に多大な影響を及ぼした“あの作品”への言及が皆無だ。 言うまでもなく『SSSS.GRIDMAN』は数えきれないオマージュが詰め込まれた作品であり、それら関連作品に触れなかったからといって語れないことはない。しかし『新世紀エヴァンゲリオン』へのオマージュの度合いが作品の根幹に影響しており無視できないのと同様に、“あの作品”――即ち『キャプテン・アース』から受けた影響について触れないのは片手落ちも甚だしい。 『キャプテン・アース』とは2014年に放送され、1話での地球外へのメカ発射シーンが話題になったものの、その後やや込み入った内容になっていくにつれて一部熱狂的なファンを除き世間的には盛り上がりきらなかった
『ポケットが虹でいっぱい』でエウレカに裏切られた人。『エウレカセブンAO』でエウレカに裏切られた人。『ハイエボリューション1』でエウレカに裏切られた人。その人達に『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(以下、ANEMONE)』を観てほしい。 予告編 こちらは続編『EUREKA』の感想 映画『ANEMONE』は間違いなく傑作だ。エヴァンゲリオン新劇場版シリーズ……ほどとまでは宗教上の理由で言えないが、そんなタイトルを引き合いに出したくなるほどの傑作がひっそりと上映3週目を迎えようとしている。 初対面のエウレカファンに「一体エウレカの何が好きなんですか?」と喧嘩腰で尋ねて回る程度にはエウレカアレルギーだった私が三度劇場に足を運び傑作認定をした『ANEMONE』をあなたも観るべきなんだよな。 — さめぱ (@samepacola) November 22, 2018 正直
暴論すぎて笑ってしまう記事が400ブクマ以上集めていた。 “GRIDMANは深夜アニメなので子どもが観ない。そのためゾーニングできているという言い分もありうるのですが、ヒロインのセミヌードグッズを売るなら最初から作品を18禁にしておけよ!と僕はいいたい” “GRIDMAN製作委員会も大きなお友達に金を使わせたいんだったらオリエント工業とコラボでヒロインのラブドールを作ったらいい” “抱き枕と本編の水着のデザインがまったく同じだったため、GRIDMANの制作スタッフはアニメ本編を抱き枕のプロモーションに利用したんじゃないか?という印象を持っている” arrow1953.hatenablog.com 同じトリガー作品を見渡してみても、過去に抱き枕が発売されたのは『キルラキル』『異能バトルあ日常系のなかで』『キズナイーバー 』と少なくとも3作品(『ダリフラ』の抱き枕が無いっぽいのが意外すぎた)。
1話アバンでもたらされる「もしかして楽しいアニメが始まってしまったか?」という錯覚は、残念ながら粉々に打ち砕かれる。 仮題で『フリクリ2』を冠していただけあり、『フリクリ プログレ(以下、プログレ)』はハル子のその後を描いた作品だ。前日譚の番外編的位置付けだった『フリクリ オルタナ(以下、オルタナ)』に比べ、直接的続編としての側面が強いのである。 原作の『フリクリ』を半端にトレースできている分、全体がピンぼけ気味だった『オルタナ』より褒める点がいくらか見つけやすいのは間違いない。しかしだからこそ『プログレ』は『オルタナ』以上に罪深い作品になっている。以下ネタバレなので本編鑑賞後に読むことをおすすめする。もう一方の続編『オルタナ』の感想はこちら。 切って落とされた宗教戦争の火蓋 まだ気付いていない人もいるかもしれないが、事は作品の良し悪しを超えて宗教戦争的緊張を有している。確かに1話ラストで
伝説のOVAが帰ってきた。ファン待望の続編。「ダイナミックでソリッドでポップにスクラップしつつビルディングする本作で、再び世界を驚愕させるー...はず!」。じゃないのである。 言いたいことが大きく分けて3つある。まず最大の違和感だった『オルタナ』におけるハル子の造形の不可解さについて。次にざっくり手短に『オルタナ』全体の感想を。最後に公開前から感じていた『プログレ』『オルタナ』という企画そのものに対する不満点の列挙。なおネタバレ全開なので本編鑑賞後に読むことをおすすめする。 ※以下、2000年から2001年にかけてリリースされたOVA作品を『フリクリ』、それ以外を『プログレ』『オルタナ』と表記する(追記:『プログレ』の感想はこちら) 何言ってんだこいつ(公式サイトより) ハル子の皮を被ったなにか パンフレットで鶴巻和哉も問いかけている通り、「フリクリってなんだ?」とは難問だ。『フリクリ』の
「これがエヴァの呪縛か……」と、鏡で自分の姿を覗き込むような感覚にさせられたので触れておきます。 anond.hatelabo.jp 増田氏は追記で『エヴァ』について「好きじゃねーよ」とわざわざ否定してみせていますが、それこそツンデレっぽいし、終始「エヴァとここが違うからダメ」とレッテルを貼って回っているようにしか見えない。一時期全てのアニメを「『ヱヴァQ』的であるか否か」でしか測れなくなった過去がある身としては、お気持ちとても分かるのですが。 ■そもそも前提がおかしい 増田は『フランキス』の1話を「『逃避的な態度だった主人公ヒロが戦いの決意をして敵を倒すまで』の話」であると要約しています。そして、『エヴァ』におけるシンジの逃避と決意の理由がしっかり描けている点を挙げ、転じて、『フランキス』第1話がそれを描けていないと批判している。 しかし、1話目は厳密には「決意→成功(ヒロが敵を撃破)」
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