自然数の定義 以下の5条件を満たす集合 N を 自然数 と呼びます: 0 ∈ N が存在する 任意の a ∈ N にはその「次」 a+ が存在する a+ = 0 なる a は存在しない(N は 0 から始まる) a ≠ b ならば a+ ≠ b+ (a+ は単射) N では数学的帰納法が成立する 我々のよく知っている自然数 N = {0,1,2,...} が上の5条件を満たすことは明らかですが、ではこの「0」や「1」などの「数」はどこから出てきたのか?これらの数をちゃんと定義するには「自然数は何をもって自然数なのか」が定まってないといけない、ということでこの ペアノの公理 があります。 実際にこの公理を満たすような集合は構成できます。その代表が ジョン・フォン・ノイマン による構成法で、自然数一個一個を「集合」として作っていくのです。 フォン・ノイマンの構成法 まず始まりである 0 は空集