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CES 2025
onoya.hatenablog.com
12/17(土)LOFT9での上映会に行ってまいりました。 映画『堕ちる』、なかなか上映される機会がなかったのですが、今回タイミングが合い、上映会に足を運ぶことができました。とても面白い映画でしたので、ちょっと感想を、と思ったらだいぶ長くなりました。 ここからネタバレを含みます。 あらすじとしては、織物職人が地元のアイドルにハマる、という内容で、映画の長さとしては30分程度の短編です。でもその短さを感じさせない濃密な時間で、惹き込まれつつ、時折挟まれるアイドルオタクの内輪ネタに爆笑しながら観させていただきました。 ここから細かい感想ですが、一度見たきりなので、記憶があいまいなところもあります。ご了承ください。(何かはっきりとした誤りがありましたら、ご指摘くださるとありがたいです。) 桐生の街の織物工場(「こうじょう」というよりは「まちこうば」といった感じ)で働く、技術はあるがうだつの上がら
「パンチラ2015」という写真展に行ってまいりました。 http://pt2015.lewo.jp/in/ 場所は浅草橋歩いてすぐの、Photons Art Gallery。 会期は2月15日まで。 さて、感想を。 まず、「パンチラ」を展示するということにおいて、直観的な反発のようなものを感じないわけでもない。 というか、もしパンチラ評論家なる者がいたら、大いに異議を申し立てるかもしれない。 「パンチラ」は、展示するものではない。「パンチラ」は、前もって用意されるものではない。 「パンチラ」は、偶発的な出会いにこそ、その本質があると。 別に自分がそう思っているということではないよー。 そういう可能性があるという、そう、可能性の話だよー。 そんなことを考えながら、会場に向かう。 取り立てて自ら探し求めなくても、 人は人生の中で何度かは確実に、「パンチラ」と出会っているのではないかと思う。 自
13年前、矢口真里のファンになった自分は、矢口と結婚する方法は何とかないものか、割と本気で考えたことがある。アイドルファンは、もしアイドルと結婚できますよ、という条件下におかれたら、(それがうまく続かないという予感があったとしても)結婚するものだと思う。一方で、好きなアイドルが誰か他の芸能人と、あるいは一般人と結婚されようものなら、やはりショックを感じるものだ。これはもういかんともしがたい。 アイドルが恋愛することについては、たとえそれが露見したとしても、まだチャンスはあると思う余地がある。その恋愛が破局を迎えれば、(処女性という問題は措いておいて)一旦振出しに戻る。恋愛はまだ不可逆な事態ではない。しかしそれが結婚となると、それが「ゴールイン」と言われるように、とりあえず終了である。その意味では、アイドルにおける結婚は、恋愛よりもはるか先にあるタブーであるはずだ。 ところで、地下アイドル姫
7月6日、新木場スタジオコーストで行われた「アイドル横丁夏まつり」に行ってきた。TEMPURA KIDZ、GALETTe、吉川友、おっPサンバもよかったが、小池美由のことをようやく語ろうと思う。 というか、参照すべき小池美由論って誰かもう語っているでしょう。それ、教えて下さい。 小池美由というアイドルの特徴として、そのMCにおけるファンとのコミュニケーションのあり方というか、場の掌握の仕方が挙げられる。たとえば、曲終わりには決めポーズのあとに自ら拍手をすることで、「ここは拍手をするタイミングですよ」、ということを示し、実際に拍手をさせる。あるいは、小池のチラシを紙飛行機にして飛ばして、運よく受け取ったファンに対して、「みんなでおめでとーを言いましょう、せーの、(おめでとー!)」という流れを作りだす。とにかく、小池はよくしゃべるし、よくしゃべれるし、よく声を張っている。そして主導権を握る。そ
新生アイドルグループ「PIP: Platonics Idol Platform」初お披露目イベントに行ってきました。その感想を。 批評家・社会学者の濱野智史さんがプロデュースするアイドルということで、客層は、おそらくだが濱野さんのことをそれなりに知っている人だったのではないかと思います。アイドルファンがふらっと来る、というより、物申したい系のクセのある面々(自分含む)が来ていたような気がします。今後どのような客層を相手にしていこうとするのか、注目です。 アイドルのコンセプトは、「アイドルをつくるアイドル」。「「アイドル」という素晴らしい文化を、これからも経済的にサステナブルな形で存続させること」を目指し、アイドルの中から、ゆくゆくはプロデューサーとして独立する人材を育てていったり、最終的には政治家するというようなアイデアもあるようです。先日の下北沢B&Bのトークイベントでも明かされましたが
幻の近代アイドル史: 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記 (フィギュール彩) 作者: 笹山敬輔出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2014/05/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る 大変面白い本である。 アイドルへの関心が高まり、様々にアイドルを語る本も出版されているが、アイドルを「アイドル」という語の使用以前の芸能と結び付けて、「アイドル」が現代特有の現象ではないことを明らかにしてくれる、今までになかったであろう本。こういう本を待っていた。筆者のお名前は聞いたことがなかったが、笹山敬輔さんという方で、文学博士で現在はなんと製薬メーカー(内外薬品)の東京支社長をしているという。参考・ http://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201407/cat444/002544.php 筆者は「アイドル」に、受容者側の在り方に着目した定義を当てはめる
アイドル(論)にたずさわる全ての人に。 「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う (青弓社ライブラリー) 作者: 香月孝史出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2014/03/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 本当に、すばらしい本が出た、と思います。はじめにタイトルを見た時には、なんと硬いタイトルなのかと思いましたが、「混乱する「語り」を問う」、まさにその通りの本になっています。 世にあふれるアイドル語り。アイドル評論家や、アイドルに携わる仕事をしている人間ですら、「アイドル」という言葉の意味をもてあまし、人によって、あるいは同じ人でも時によりアイドルに別の意味を託してしまう。それらアイドルという語をめぐる齟齬、議論の難しさといったものがなぜ起きてしまうのか。生産的なアイドル語りのために、何を措いてもまずは、「アイドル」という言葉について整理をしていかなけれ
キンブレがファン文化を変えた。最近、なかなかアイドル現場に行けなかったせいで、昨年秋までキンブレのことを知らなかった。知らない人向けに簡単に説明すると、キンブレは「キングブレード」の略。サイリウムは折って使うもので、使い捨てであるし、ペンライトも1色で発光も不十分だったように思う(色を変えられるものは今まであったのだろうか?)が、キンブレは10数色をスイッチ一つで切り替えられる。今までのサイリウムやペンライトよりも圧倒的に便利なグッズが、会場の光景を変えてしまった。 キングブレードX10II スモーク 出版社/メーカー: ルイファン・ジャパンメディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログ (2件) を見る たとえば今日のハロプロのライブでは、工藤遥のソロコーナーが始まるや、会場はオレンジ一色に変わるし、そのあとスマイレージの勝田里奈のソロが始まるや、会場は一瞬にして黄色一色に染まるのだ。
ハロコン「GOiSU」に行ってきた。ひさびさのハロプロのライブはすばらしかったので、あんまりこれ以上書くことない。一曲ごとにグループが入れ替わり、曲ごとに衣装が変わって、間延びもせず飽きないいいライブだった。それよりも。 キンブレがファン文化を変えた。最近、なかなかアイドル現場に行けなかったせいで、昨年秋までキンブレのことを知らなかった。知らない人向けに簡単に説明すると、キンブレは「キングブレード」の略。サイリウムは折って使うもので、使い捨てであるし、ペンライトも1色で発光も不十分だったように思う(色を変えられるものは今まであったのだろうか?)が、キンブレは10数色をスイッチ一つで切り替えられる。今までのサイリウムやペンライトよりも圧倒的に便利なグッズが、会場の光景を変えてしまった。 キングブレードX10II スモーク 出版社/メーカー: ルイファン・ジャパンメディア: おもちゃ&ホビーこ
タイトルはほぼパクリです。 ここ1年でアイドル論の良書がたくさん出た、ということで、まとめて簡単なレビュー、というか、内容はあまり紹介せずに読んで考えたことをつらつらと。あと、順位はつけません。 IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい 作者: 竹中夏海出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2012/12/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (15件) を見る『IDOL DANCE!!!』竹中夏海 面白い本である。竹中夏海が振り付けを考える際にどういったことを念頭に置いているのかということ自体が、興味深いアイドル論として読める。また、PASSPO☆メンバーとの座談会で、メンバーが自分をどう見せようと意識しているかという部分がとても現代アイドル的で、示唆に富んでいる。 さて。アイドルは総合芸術であるのだから、アイ
モーニング娘。の歌詞が最近自己言及性を強くしていることは、多分各所で指摘されている。「愛の軍団」は、愛(好意)を商売のネタにしている軍団ということだから、当然グループアイドルとか、アイドル集団とか、モーニング娘。のことを指していることになる。いろいろ深読みするのが楽しい歌詞になっております。アイドルの自己言及曲は、まずはアイドルに寄り添って読んだ上で、さらにそれを私とか現代人とかに抽象化して見てみる、という過程が面白い。モーニング娘。の歌詞は最近抽象度が高いのでそういうことができる。以下、歌詞を少し引用して考えてみます。 愛あるムチなら仕方ないって ほんと? ほんと? ほんと? ほんと? これ体罰問題を扱っているようにも読めるし、アイドルだったら握手会で説教するヲタみたいにも読めるけど、「愛ある無知」だと、もっと普遍性を持つよね。 叱られるうちは花とか言うけど ほんと? ほんと? ほんと?
昨年末より、優れたアイドルを語る(ための)良書がいくつも出版されている。それはアイドル論に応用できるメディア論であったり、アイドル関係者やファンによるアイドル論であったりする。前者としては「イメージの進行形」「ディズニーの隣の風景」「ソーシャル化する音楽」、後者としては「IDOL DANCE!」「ジャニ研!」「アイドルのいる暮らし」など。 そんな中、いよいよ満を持してと言うのか、ももクロに関する本が出版された。今回ありがたいことに廣済堂出版様より献本をいただき、読ませていただいた。その感想、コメントをしていきたい。 ももクロの美学~〈わけのわからなさ〉の秘密~ (廣済堂新書) 作者: 安西信一出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 2013/04/13メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログを見るAmazonでアイドル論の本のレビューがこれだけ高いというのも珍しい気がする。
すっかりほとぼりが冷めたころにようやくといった感じですが、AKB映画とその前の騒動含めた感想です。書き足りなすぎますが、とりあえずあげておきます。うーん、不満。 AKB48の「峯岸動画」を巡る騒動の中で、「気持ち悪い」という言葉を多く見ることになった。「峯岸動画」を否定する言葉としての「気持ち悪い」。そこが気になった。 これまでも、AKB48に関しては、様々な批判があった。AKB商法、手ブラ写真集を巡る問題、あるいはAKBを論じる批評家に対する批判など。 しかし、今回はもっと生理的な反射的な拒絶感のようなものが湧き起こっていたように思う。 これに関して、まずぼくは2点、自分の考えを記しておきたい。1つは、「気持ち悪い」のところで思考停止をして、「気持ち悪い」にのみとどまる批判は不毛ではないかということ。ぼくは気持ち悪いこと、何か違和感を覚えること、心に引っ掛かることを大事に、それを思考の材
もう2週間も経ってしまったが、1/6に横浜アリーナで行われたSexy Zoneのライブに一人で行ってきました。男一人で行くというのは敷居が高いものではありましたが、男性率が0ということでもなく、またライブが始まってからはそうしたことも気にせず、ただライブを楽しむことができました。以下、主に女性アイドルグループの現場に慣れ親しんだ者の視点から、Sexy Zoneのライブの感想を述べていきたいと思います。(知識不足による失礼な表現がありましたらご容赦ください。) アイドルを10年間考察してきた身として、やはりジャニーズの存在は偉大なものです。昨年ジャニ研のイベント(関連書籍が発売中http://www.amazon.co.jp/dp/4562048816)に参加した際にライブ映像の一部を見て、これは一度生で見ておかなくてはと思いながらなかなか実現せずにいました。今回、運よく安価で立ち見のチケッ
AKBのドキュメンタリー映画を見てきた。前作は見なかったのだが、今作は各所から良い評判を聞いていたので、見ておかなくてはと思っていた。 前提条件として、自分はハロプロ文化に10年以上浸ってきた身であり、AKBのファンではない。そしてどちらかといえばAKBに対するアレルギーを抱えてきた人間である。ハロプロとAKBの差異に関しては様々な議論があるが、やはり思想・主義の違いのようなものは漠然とある気はしている。また生理的な意味で言えば、どうしてもイラストが嫌で読めないマンガというものがあるように、言葉より前に雰囲気として受け付けなかった、というのが自分のAKBに対する印象であった。(ところで自分はハロプロ文化に浸りながらも、Berryz工房のライブに一度も行ったことがない。これもまた同様の受け付けなさ、によるものである。だいぶ緩和されてきたけれども。) 自分が乗れないけど、世間ですごいとされてい
6月12日(日)、文学フリマで『アイドル領域』の在庫分を販売しました。ブースに来てくださった方、同人誌をお買い求めいただいた方、ありがとうございました。 サークル「ムスメラウンジ」の方に詳細は記しています。http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20110613 最近いつも同人誌即売会の際には、なにかしらの企画をやろうと考えてきました。「ついったー割」とか、「アイドルへの愛を語ったら割」など。今回はさて何かやろうかと考えた時に、今回は同人誌も在庫分だけなのでお客さんも少ないだろうと思い、同人誌とは関係ない企画を文学フリマ前日の深夜に思いつきました(実際にはお客さんは結構来ていただき、同人誌在庫分は完売しました)。その企画とは、ブースに差し入れとして「パフェ」と名のつくものを持ってきてくれた方には、斧屋がその場でそれを食べながら評論をするというものです。最近アイ
東北地方太平洋沖地震をうけまして、緊急ですが被災地への義捐金を目的とする同人誌(電子書籍)を出版する企画を立てました。 以下、ご覧ください。 3月19日深夜24時頃より、本同人誌企画に関するUstream放送をしました。URLは http://www.ustream.tv/channel/onoyax(録画したものを視聴できます) 【同人誌内容】 同人誌「「アイドル」にいまなにができるか」 (タイトルは仮題。また内容を極度に限定するものではありません。企画趣旨をお読みください。) 【原稿募集】 以下の趣旨にご賛同いただける方からの原稿を募集します。 締め切り3月24日(木)予定。 【企画趣旨】 3月11日、東北・関東地方を中心とした未曾有の大地震が起きました。沢山の方が亡くなり、また被災されて不自由な生活を余儀なくされています。私の知り合いも東北で大変な生活をされていますし、私の実家が茨城
未曾有の地震が起きました。沢山の方が亡くなり、また被災されて不自由な生活を余儀なくされています。私の知り合いも東北で大変な生活をされていますし、私の実家が茨城であることもあり、原発の動向も含め不安な生活が続いています。 多くの命の救出、一日も早い復興を願って止みません。節電や、募金という形での協力も極力行いたいと考えています。 さて、いろいろ考えた結果、このブログでは変わらずアイドル論を展開していきたいと思います。関東に住んでいる者として、少しでも早く日常感覚を取り戻すため、また不安を払い打ち克つための精神的な余裕も必要ではないかと考えるためです。 とは言え、地震に伴う自粛ムードや交通機関の麻痺等の理由で、アイドル現象はいまほとんどネット上でも、現場においても見ることはできません。少なくとも関東では、ほとんどのイベントは延期・キャンセルを余儀なくされています。アイドルブログも多くがメンバー
渋谷のTSUTAYAで、STUDIOVOICEフリーペーパー「特集☆ももいろクローバー」をもらってきた(http://www.studiovoice.jp/?p=6215)。ももいろクローバーは確かに、いま熱い。その圧倒的なライブパフォーマンスと、精力的なライブ・イベント活動で、狭いアイドル界隈を超えた認知度を獲得しつつあるといってよいだろう。 (QJのPerfume特集でも有名な)ライターのさやわか氏が中心的に携わった本誌、最も読み応えがあったのは「ももクロってなに?」と題された1000字にも満たない文章である。ここに全て引用したい気持ちを抑え、核の部分だけを紹介したい。 アイドルが「虚構として振る舞うことが強要される時」、「どうしても筋書き通りに演じられない瞬間がある」。だから(百田)「夏菜子のえびぞりジャンプは美しい」。さやわか氏は、演劇性の高い「アイドル」という枠の中で、圧倒的なパ
http://www.esrp2.jp/hpma/2010/ 今年からハロプロ以外のアイドルの楽曲大賞の部門もできたということで、投票。ついでにハロプロ楽曲のほうも、まだ投票期間ではないが確定させる。 以下、まずはアイドル楽曲部門。 5位 曲名 : 爆乳甲子園 (爆乳甲子園) 動画は「爆乳三国志」の「爆乳音頭」 ポイント : 1 選考理由 : 本当は「爆乳三国志」でいきたかったのだが、昨年の曲なので、仕方ないのでセクシーオールシスターズの中から選ぶ。 4位 曲名 : Beginner (AKB48) ポイント : 1.5 選考理由 : 武道館のじゃんけん選抜イベで見たビデオの衝撃。曲どうのこうのというより、そのビデオの評価として。 3位 曲名 : D & D (バニラビーンズ) ポイント : 2 選考理由 : バニラビーンズにはSMKイベントで尻を思いっきり蹴られてきたのだが、その日記を書
AKB48の武道館じゃんけん大会から1週間が経った。レポについては前回のエントリを参照いただくとして、今回はこのイベントで感じたことを少し考察として深めていきたい(前回のエントリを未読の方は読まれてからの方が分かりやすいかと思います)。それから、ぼくは「じゃんけん大会」までに至るAKB48の文脈をほとんど知識として有していないため、その点において決定的に問題のある記述をする可能性があることをお断りしておきます。 ●わかりやすさ● じゃんけん大会を見る中で一番感じたことは何かと言うと、徹底して「わかりやすい」イベントだ、ということだ。 司会進行役のジョン・カビラ、そして格闘技選手の呼び込みのようなアナウンス、アントニオ猪木の登場から「1、2、3、ダーッ!」まで、徹底して一般層にもわかりやすいつくり。要は、通常のメディア経験をしている若者であれば誰でも有しているような文脈さえ知っていれば、この
月曜(8/30)に行ったイベントのいまさらのレポ+考え事。 娯楽道で11列が定価割れの4000円。ライブが3時間続くと分かっていれば、もう少し相場が上がったと思うのだが、ヤフオクでも軒並み定価割れで取引されていた。 会場のC.C.Lemonホール前の路上で、制服向上委員会のメンバーが制服姿でビラを配っていた。ひさびさに見た。多分こないだまでAKBN0で活動していたメンバーもいたのかな。 会場前に、グッズ売り場はそれぞれのユニットごとに、そしてこのイベント仕様のグッズの売り場として、計5箇所用意されていた。他のファンも取り込もうと、販売スタッフはやる気十分。 会場のファン層はどうかと思ってきたが、特にそれぞれのファンが反目したりするほどはっきりとした違いが分からない。「アイドルファン」という一つの集まり。特にヲタTのような原色の集団も多くない。 入場。左隣のおじさんはSKEと書かれたペンライ
「AKBN 0」というアイドルが始動。代々木公園屋外ステージにて無料イベント&握手会ということで、ふらりと行く。イベント名は、「AKBN 0 スタートイベント 10年後この日は伝説になってます!? いきなりアイドルの試練がやってきた!!!」。 自己紹介して、3曲踊って、オークションで私物を落札した人に贈呈式をやって、試練の発表をして、握手会という流れ。 どんだけ来るかと思ったが、最終的に200〜300人くらいは客がいたのではないかと思う。最終オーディション動画とかを前もって見てくればもっと楽しめたのかもしれないが、合格者の顔も名前も何も分からない状態でイベントに臨んだ。 会場のファンはAKB界隈が多いような雰囲気を感じた、勝手な想像だけど。 司会の女性の挨拶の後、メンバー登場。そして自己紹介。ここで初めて知るが、メンバーにはミドルネームがついている。「佐藤キャメロンかすみ」のように。おのお
モーニング娘。の舞台、ファッショナブルを観劇。ル・テアトル銀座。 アイドルそのものを見る舞台としては、面白くはなかった。ここで言っていることは、アイドルそれぞれのキャラクターに沿った役柄を演じさせることで、アイドルそのものの魅力の発露となるような舞台のことだ。 確かに、多くの役柄はメンバーそれぞれに合ったものとして割り当てられていたように思うが(道重に象徴されるように)、しかし一方でこの舞台は完全に高橋愛の独壇場であった。別にそれが悪いということではない。ただそれによってこの舞台は、アイドルグループが演じる意味を希薄にしていたということはあるかもしれない。 高橋愛を、上記のような「アイドルそのものを見る舞台」の中でベタに使うなら、例えば(ちょっと古いかもしれないが)地方から出てきた訛りの抜けない田舎者として使ってもいいわけだが、それが舞台での高橋のベストな使い方とも思わない。高橋愛の圧倒的
AKB48の総選挙結果が出たらしい。「第2回選抜総選挙」本投票イベント『母さんに誓って、ガチです』があったもよう。 ところで、一体どうして自分はAKBに関心がもてないのかと思う。端的に言って、「ガチ」という言葉のうそ臭さなのだが、まあ待て、もう少し落ち着いていこう。 初期モーニング娘。とAKBは似ている。「ガチ」という点において似ている。初期娘。の「5万枚手売りでデビュー」、「センター争い」、「増員&卒業」。AKBの総選挙。ふむ。 あー、システムとして、しまった、負けたな、と思うところはある。 モーニング娘。は、アイドルとしての生死をかけて「ガチ」を演出してしまった。それの成れの果てが、増員卒業でしか話題づくりができない、というような評価さえ呼び起こしてしまった。しかも、卒業するメンバーは多くが人気のあるメンバーだった。卒業すればするほど、人気がシュリンクしていく恐れがある。 AKBの総選
℃-uteコンサートツアー2010春ショッキングLIVE ダイハツコルテオ仙台公演記念 Zepp Sendai 若い整理番号で、最前近いポジションで見る。といっても、圧力は大したことなし。 帰りの高速バスでメモしたことをとりとめもなくだらだらと書いてみる。 ℃-uteメンバーの身体性の対照。 愛理の身体性の希薄さ → 汗が少ない・お腹のあたりの皮膚感がぺったり・声が枯れない → その延長線上には初音ミクがあるのか? 舞美の身体性の濃密さ → 汗が多い・腹筋・腕の筋肉・声が枯れてしまう で、なっきぃはというと。 コスプレ・困り顔 …うーむ、やはり希薄な方か? とはいえ、ぼくらは身体性を求める。その方が「リアル」だから。しかしそうではないリアルを享受する人々が出ている以上、安穏としていられるのか。我々は我々のリアルを正当化、少なくとも、守ることができるのか。 完璧なアイドルは、初音ミクに近づく
どうも、℃-uteに対する高まりを感じないでいる。 それは自分の内面に関してでもあり、また現象としてでもある。 今年℃-uteがいったいなにをしたか、どうも思いつかないのだ。 もちろん、そんなもの調べればいくらでも出てくるのだが、一方調べなくてもスマイレージが何をしているのか知っているし、ももクロの状況も伝わってくる。アイドル現象の中心に、℃-uteがいないことははっきりしている。 方々で、℃-uteが終わった、という言葉が聞かれる。なるほど、そのことばに理解はできる。 アルバムの売り上げ的に終わった。メンバーの脱退で終わった。歌詞世界内で処女が終わった。 ぼくは℃-uteの楽曲の世界観とBerryz工房のそれとの対照を思わずにはいられない。 端的にそれは、ここ5曲ほどのCDジャケットの色調を見れば分かるが、℃-uteは白・黒を基調とする、言ってしまえば暗い見せ方が目に付くのに対し、Ber
先週のことですが、仕事の休みがうまいこと巡って来て、℃-uteの日に参戦することができました。 原宿の娯楽道が、しばらく見ないうちに店舗を拡大していて驚いた。 ℃-uteの日に参戦できるのは今回が初めて。いつも平日夜は仕事の関係上できなかったのだ。 感想は以下の三つ。 ①セットリストいいなあ オールスタンディングで「行くZYX!FLY HIGH」の手の振りはきついけど楽しい。「美少女心理」も個人的にとても気に入っている曲なので久々に聞けてうれしい限り。「ディスコクイーン」「通学ベクトル」「夏DOKI リップスティック」「僕らの輝き」というセカンドアルバムの名曲も含め、最近歌っていない曲を初めに持ってきて、さらにインディーズ時代の4曲も歌うという、℃-uteのこれまでの歴史を十分に感じさせるセットリスト。 ②なっきぃが理解されている なっきぃが中盤の寸劇で「中禅寺なき子」という演歌歌手(52
引き続き、ヤンヤンです。AKB48の選抜総選挙開票イベントのレポートが出ています。13thシングルを歌う選抜メンバーをファン投票で決める「総選挙」。その結果を発表するイベントです。 いまさらですが、それについて書きます。 (AKBについては最近の現場経験がないので、なにか間違いがあればご指摘ください。) ヤンヤン vol.7―ポップアイドルclose upマガジン 巻頭特集:真野恵里菜 (ロマンアルバム) 出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/07メディア: ムック購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る 開票イベント「神様に誓ってガチです」。AKBというアイドル現象を特徴づけるイベント名だと思われる。 これに関して容易に想定される批判は、「どうせ出来レースなんだろう」というものだが、それは大して問題ではない。問題なのは、「神様に誓ってガチです」という
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