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↑2014年登場のボルボXC90のボディ ここ2年ぐらいで、世界のクルマのボディ骨格の作り方はずいぶん変化してきているが、日本車に限ってはあまり変化が見られない。その原因は、やはり工場での製造の制約が大きい。成形加工や組み立てに時間がかかる材料は嫌われるということが一番の理由だ。言い換えれば、それだけ工場の側の声が大きいといえる。 ↑VW ゴルフ7(青:220MPa、黄:420MPa、赤:1000MPa、紫:熱間成形1000MPa以上) ヨーロッパの自動車メーカーは、当初のプレミアムメーカーから今ではA/Bセグメントのクルマまで超高超張力鋼板の使用が拡大しており、特に熱間成形のホットスタンプの採用が多くなっている。もちろんその狙いは、軽量化とキャビンのさらなる高強度化を両立させるためだ。 熱間成形工程の設備を導入するなど、設備投資も高額になっている。日本では前後のバンパーレインフォースやA
今年2月にプジョー・シトロエングループから、「ハイブリッド・エア」と称する新ハイブリッド・システムを開発していることが公表された。 実はこれ、ボッシュとの共同開発で、ボッシュの産業機器部門の油圧・空圧システム(ハイドロ・エア)からの転用だという。システムとしては、クルマの減速エネルギーを電気的に回生するのではなく、油圧を介して空気を圧縮して、蓄圧容器=ボンベに圧縮空気としてエネルギーを蓄積するというもの。つまり減速中に油圧モーター=ポンプを作動させて空気を圧縮し、加速時にはその圧縮空気を解放して油圧を高め、油圧モーターにより発進アシストを行う。なお駆動輪はフロントで、油圧モーターの駆動力、エンジンの駆動力はCVTを介してホイールに伝達される。 このシステムでは新欧州ドライビングサイクルで30%、市街地のみでは45%の燃費向上効果があるという。 またこの4月には、ボルボがフライホイール式減速
昨年12月のモデルチェンジしたトヨタ・クラウンは、「ピンク・クラウン」とアウディもびっくりの大型フロントグリルで、驚かされた。伝え聞く話によると、あの大型グリルは開発途中で採用が決まったとか、社内でも反対が多かったというし、販売店側もかなり驚いたようだ。またデモンストレーション専用カラーとなったピンクは、ドラエモンのどこでもドアの色なのだそうだ。しかしボディフォルム全体は水平基調で、これは営業サイドからの強い要望らしい。セダンっぽい水平基調の3ボックスではデザイン的に大きく制約され、その反動がこのフロントグリルなのだろうか。 生まれ変わる、新しいクラウン、私のクラウン・・・など、色々な呼称が付けられているが、やはり先代モデルが成功作とは言えなかったこと、クラウンに限らないものの国産セダンの長期凋落傾向という流れの中で、月販2500台くらいになっていたことが背景のようだ。もちろん高価格帯のセ
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 *9速ATの発表にいたる経緯 昨年からデビュー間近とアナウンスされていたZF社の世界初となる9速ATがついにベールを脱いだ。 ZF社は、6月7日に開催されたVDI(ドイツ技術者協会)が開催する自動車用トランスミッションに関する国際会議「Transmissions in Vehicles 2011」で9HPの概要を公開した。 世界初の乗用車用9速ATは「9HP」と呼ばれるが、すでに昨年の時点で、ZF社から今年デビューすることが予告されていた。 そして今年5月の自動車技術会・人とクルマのテクノロジー展で、その開発コンセプトメイキングに関する講演と実物展示が行われることになっていたが、東北大震災と
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 ドイツのコンチネンタルタイヤは、現在ではヨーロッパ車の標準装着率はNo1で、ミシュランとともにタイヤのビッグ2である。 しかし日本では知名度が極端に低く、情報もほとんどないのでその実像がわかりにくい。 かつてはヤナセが輸入代理店となっていたが、現在は日本法人の取り扱いになっている。 また、企業名はかつてはコンチネンタルタイヤであったが、現在ではコンチネンタルAGと呼ばれるドイツの巨大自動車部品サプライヤーに変貌し、タイヤはその1部門であることも知られていない。言い換えれば、自動車用のコンポーネンツメーカーとしてタイヤを生産しているのはコンチネンタルだけで、その他のタイヤメーカーは純粋なタイヤ
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 相変わらず、交通事故でアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いとされる事例が後を絶たない。コンピニやスーパーマーケットに突っ込んだ、駐車場のフェンスを突き破ったといった事故例は、ほとんどがペダルの踏み間違いが原因である。 (財)交通事故総合分析センターのデータと思われるが、公表されているペダルの踏み間違いが原因による交通事故は年間7500件ていどで推移しているらしい。 もちろんこれは乗員や歩行者が死傷した事故データであり、物損など軽微な事故、あるいは事故に至らずケースはその10倍ていどと推定される。 つまり、ペダルの踏み間違いの事故、あるいは操作ミスは、日常的に発生していることが考えられる
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 ボルボXC60のプリクラッシュ・ブレーキ スウェーデンでは交通事故の研究に関して、政府や警察、大学の研究室、企業がコンソーシアムを組織し専門の研究機構を作って長期的に交通安全システムが研究されている。 その研究の中から、ボルボのプリクラッシュセーフティは生まれた。事故の研究の結果、衝突事故件数のうち約75%が時速30km以下で発生していること(すなわち市街地での発生事例が多いことを意味する)、およびその約半数がドライバーの不注意(よそ見や他のことの気をとられているなど)によって衝突する瞬間まで、全くブレーキを踏んでいないことがわかった。 これを前提に、ドライバーが不注意の状態で前走車や人にブ
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 プリウスなど4車種のリコール届出のタイミングで2回目の社長、副社長による記者会見が行われ、この席で初めて技術的な説明が行われた。 試験の想定条件は、20km/hで走行中にドライバーが30Nのブレーキ踏力を一定に保ちながら、つまり緩やかな減速をしている時、狭い範囲の凍結路面があると、その凍結路面上でABSが作動し、同時に減速度が弱まるが、凍結路面を通過直後にABS作動は停止して通常のブレーキ状態となるので、最初の条件どおりの緩やかな減速を維持する。 このような凍結部を通過した時の条件で、通常のABS装備車は0.4秒の制動遅れが生じるが、プリウスの場合は0.46秒と0.06秒長くなる。 この制動
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 アメリカに端を発したアクセルペダルの問題に続いて、トヨタはプリウス(30型)のブレーキに関して問題を抱え込んでしまった。 日本では、国交省のホームページにブレーキの効きに対する不具合情報として書き込まれた件数が14件、販売店に寄せられたクレームが77件あり、アメリカでも同様なクレームがあると主要な新聞、TVニュースなどで大きく報道された。このため国交省はトヨタに調査を指示したという。 トヨタ自動車の佐々木眞一副社長は、さっそく前原国交省大臣に面会し説明を行ったらしい。 しかし、このクレームの実態は素直には信じがたいところがある。 状況としては、低速走行時に、凹状の路面や滑りやすい路面でブレー
東京でクルマに関するテクノロジー、メカニズム、ブランドに関する調査や研究、評価、資料・原稿制作などを行うグループ。過去から現在までのクルマに関わるハードウエアやソフトウエアを幅広く研究、調査している。 トヨタ昨年11月にフロアマットの不具合によりアクセルペダルが戻らなくなる事例があるとして、アメリカの約426万台のリコールをすることになったが、最近新たにペダルそのものの不具合があるとしてアメリカ、ヨーロッパ、中国でリコールに踏み切ることになった。昨秋来のリコールと合計すると回収台数は昨年のトヨタの世界販売698万台を上回る700万台以上、一説には900万台近くの巨大リコールとなる。 おそらくこの一連のリコールにより、5000億円くらいが吹っ飛んでしまうだろう。 そもそもリコールのきっかけは、アメリカでレクサスESのユーザーが高速道路を走行中にアクセルペダルが戻らず、死亡事故が発生したのがき
今年5月から発売を開始するスバル・レヴォーグ。レガシィの国内版というより、国内市場でのC/Dセグメントの再構築の柱という役割も持って登場する。「スポーツツアラー」というコンセプトで、つまりはワゴン版のGTカーというの位置付けだ。セダン版が今後登場するWRXとなる。 スバルは現行のインプレッサから新世代プラットフォームとなり、それ以後XV、86/BRZと続き、いよいよレヴォーグからはハイパワー版のプラットフォームとなるということで興味深いが、そのボディ・骨格が明らかにされた。 高張力鋼板/超高張力鋼板の採用比率はちょうど50%で、440MPa以上のグレードの採用を拡大している一方で、ホットスタンプ材は採用ゼロだ。その理由は、ホットスタンプ用の専用成形設備の導入と、1G MPa級以上のホットスタンプ材を溶接するためには大幅なレーザーシーム溶接設備が必要で、さすがにそれらを導入することは難しいと
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