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《ナインティーズ! 廃墟としての90年代》 38)『ラブ&ポップ』 (シネマヴェーラ渋谷) ☆☆☆★★★1998年 日本 ラブ&ポップ製作機構 カラー ビスタ 110分 監督/庵野秀明 脚本/薩川昭夫 出演/三輪明日美 希良梨 工藤浩乃 仲間由紀恵 三石琴乃 石田彰 林原めぐみ 平田満 吹越満 モロ師岡 手塚とおる 渡辺いっけい 浅野忠信 岡田奈々 森本レオ 金曜日に、『リトル・ミス・サンシャイン』『風と共に去りぬ』『DOA』『カポーティ』『UNKOWN』をハシゴして、或いはどれか飛ばしてアテネ・フランセでクリス・フジワラの講演を聴こうなどと予定していても、普段ヒトが働いている時に映画観たりしているせいで、全く仕事終わらず、殊に『風と共に去りぬ』『DOA』を連続で観るシブさを楽しみにしていたのに果たせなかったことは返す返すも残念で、公開前から前売り券を買っていた『DOA』はた
44)「こちら葛飾区 亀有公園前派出所」(MOVIX亀有) ☆☆★★1977年 日本 東映東京 カラー シネスコ 80分 監督/山口和彦 脚本/鴨井達比古 出演/せんだみつお 浜田光夫 荒井注 松本ちえこ 由紀さおり 夏木マリ 8年程前にも梅田花月シアターの今は亡き夜だけ映画館、シネマワイズで実写映画特集の際に上映されたのだが、見逃してしまい、以降観る機会を待っていた。ようやく実現したのは、亀有の駅前近くにMOVIX亀有がオープンしたのでその記念にご当地映画として上映されることからで、料金は500円なので、いかに電車の乗り換えが面倒でもオープンしたばかりのシネコンの良い環境で実写版こち亀が上映されるなら駆けつける必要がある。 せんだみつおの実写版こち亀の存在を知ったのはいつからだったか。原作の単行本の初期の頃にそういった記述があったので知ったのではないかと思う。ビデオ化、DV
ラブ&ポップ 特別版 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 1999/12/29メディア: DVD購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (27件) を見るラブ&ポップ SR版 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2003/07/24メディア: DVD購入: 1人 クリック: 126回この商品を含むブログ (65件) を見る 『ラブ&ポップ』で当初撮影されたラストシーンは、完成した映画に観られるものとは違うものだった。 完成した作品のラストは↓にあるような渋谷川を歩く主人公たちを1カットで捉えたものだった。全篇民生のデジタルビデオカメラで撮影されたこの作品で唯一35mmになるのがこのラストで、脚本には「35ビスタになる。フィルムのありがたみを感じる観客」というト書きが書かれていたほどだ。実際、ビデオやDVDで観ると、特にレンタル版で流通し
」 4)「西島大介『世界の終わりの魔法使い』(河出書房新社) 刊行記念 西島大介+庵野秀明トークショウ「世界の終わりのファンタジー」 (青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山 ) 西島大介と言っても「凹村戦争」を読んだぐらいのもので、その他サブカル誌で見かけるのを漫然と眺めるぐらいで、格別の思いは無い。とは言え、庵野秀明とのトークショウがあるというなら、と行って見たら、これがただのオタクが庵野を迎えて自分の思いをとりとめもなく延々と語り、自作アニメを見せるという、なかなか業の深いイベントだった。まあ、パブリシティと連動しない時期に庵野のハナシをたっぷり聞けたので、個人的にそれはそれで良かった。 個人的に興味を引いた件を幾つか列挙すると、「トップをねらえ!」について、それ以前のOVAは豊潤な予算をかけていたが、「トワイライトQ/迷宮物件 FILE538」が大赤字でOVAにかける製作
『「悪霊島」オリジナル・サウンド・トラック』 湯浅譲二 ビートルズのリマスター盤発売に便乗したのか唐突な印象で『「悪霊島」オリジナル・サウンド・トラック』のCD化が果たされたので、いそいそと購入。何せ新宿タワーレコードではDVD・サントラの階では『悪霊島』のサントラが店内で流れているのだから気分も高揚するというものだ(購入したのではディスクユニオンだが)。 公開時に発売された同名LPを未入手のまま今に至っていた者としてはひたすら嬉しい。オリジナルLPをライナーも含めて(新解説も付いているが)そのまま復刻しているのも嬉しく、久々に台詞入りサントラを聴き入った。 金田一シリーズのサントラCDは、93年頃だったか市川崑のシリーズがまとめて発売され、以降は96年の『八つ墓村』公開に合わせて『金田一耕助の冒険』なども次々と発売されたりと、これらの作品を最も繰り返し観ていた中高生の時期にCD化が果たさ
映画館に上映事故はつきものだ。フィルムがちぎれる、ピンボケする、ロールを掛け違える、音が出ない、映写機が故障する等々、映画館に通いつめればそういった事故に遭遇する機会はそう珍しいものではない。だから、そういった事故に遭遇しただけで映画館を責めるのは愚の骨頂で、重要なのはその事故に対して映画館側がどう対応したかだ。 本日、新宿バルト9の午前2時20分の回で『サマーウォーズ』を観ようとした。深夜である。終映予定時刻は午前4時25分、つまり始発で帰宅しようという算段でこの回を観に行ったのだ。自分はその前に0時から三回目の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観ており、1時55分に上映が終わった後、『サマーウォーズ』の上映館であるシアター6のあるフロアに移動した。すると、シアター6の出口に前の回の観客が列を作って並んでおり、従業員が何やら対応している。最初は景品交換でもしているのかと思ったが、よく見る
(154)『コミック雑誌なんかいらない』 (155)『裸足のピクニック』 (156)『下女』 (157)『火女 '82 』 中野ブロードウェイ・レコミンツで滝田洋二郎の『コミック雑誌なんかいらない』を1980円で、矢口史靖の『裸足のピクニック』を2800円ほどで購入。ちょうどレジがライターでもある加瀬さんだったので、自分は発熱で参加できなかった先日のポレポレ東中野「『あんにょん由美香』大ヒット記念オールナイト」について聞くと大盛況だった由。スニークプレビュー作品にも興奮しておられたので良かった(→http://blog.livedoor.jp/recomints_sideb/archives/51299766.html)。 ところで、『コミック雑誌なんかいらない』は長らく廃盤の上プレミアがついていて入手できなかったので今回の廉価版発売は嬉しかったが、帰宅してHDレコーダーに入っている日本映
映画芸術 2009年 08月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 編集プロダクション映芸発売日: 2009/07/30メディア: 雑誌 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る 本日発売の『映画芸術 NO.428』で前号に引き続き「ジャンルから見る私の映画史」に参加させていただきました。今回は〈シリーズ ジャンルから見る私の映画史VOL.2 アクション映画 外国映画篇〉です。アクション映画を十本挙げてコメントを書いております。 前回の恋愛映画に比べればアクション映画だから余裕だと思っていたものの、いざ挙げるとなると何を選び、何を外すかで悩みに悩み、結局勝手に「14歳までに観たアクション映画」という設定を作って挙げてみました。従って幼少時にテレビの映画番組で偶然目にしたアクション映画で後々までもその印象が響いている作品が中心になっています。 前回とは参加者の顔ぶれも少し変わり、新
(139)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 ☆☆☆★★★ 新宿ミラノ座 総監督/庵野秀明 脚本/庵野秀明 声の出演/緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 2009年 日本 カラー 108分 R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6 『あんにょん由美香』公開記念・林由美香×松江哲明特集上映 (140)『ナオミ』[成人館公開題:ペッティング・レズ 性感帯] 不完全鑑賞につき評点なし ポレポレ東中野 監督/サトウトシキ 脚本/小林宏一(小林政宏) 出演/林由美香 ゐろはに京子 紀野真人 吉行由実 1993年 日本 カラー 55分 R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.6 『あんにょん由美香』公開記念・林由美香×松江哲明特集上映 (141)『ベストフレンド』[成人館公開題:発情娘 糸ひき生下着] ☆☆☆★ ポレポレ東中野 監督/吉行由実 脚本/
大橋裕之とBASARA BOOKS (105)『A・Y・A・K・A』 ☆☆☆★★ 武蔵野公会堂 監督/大橋裕之 原案/大橋裕之 出演/前野健太 小林郁香 左近洋一郎(ルノアール兄弟) 2008年 日本 カラー 30分 (106)『GOEMON』 ☆☆★★★ 新宿ピカデリー 監督/紀里谷和明 脚本/紀里谷和明 瀧田哲郎 出演/江口洋介 大沢たかお 広末涼子 2008年 日本 カラー 128分 本作で驚いたのは、わずかな出演シーンと言えども、明智光秀を紀里谷和明が演じていたことだ。プロデューサー、監督、原案、脚本、撮影監督、編集、そして出演を兼ねる紀里谷和明は現在の水野晴郎とも言うべき存在で、『CASSHERN』の経験を経ても何の反省もしていないのが素晴らしい。今回は更に劇中にまで登場し始めたので、いずれ監督・主演作が観られる日が来て、軍人なんぞを演じたりして、いよいよ『シベリア超特急
(102)『ドロップ』 ☆☆☆ 角川シネマ新宿 監督/品川ショウジ 脚本/品川ヒロシ 出演/成宮寛貴 水嶋ヒロ 本仮屋ユイカ 2008年 日本 カラー 122分 ネタフリと突っ込みの台詞を全部聞かせようとするから映画が随所で停滞したり、説明台詞が多すぎたり、笑いを取りに行こうとし過ぎている嫌いがあるとは言え、テクニックが無い分、正面から実直に作っているのが好感を持てる。不良モノは撮影所システムの中でのみ可能なジャンルと思っていたので、果たして予算も多くはないと思われるこの作品で、しかも監督は素人なので大丈夫かと思ったが、一夕のエンターテインメントとしては申し分ない出来。2本立ての添え物とかで観ることが出来ていれば、これ意外と良いんじゃね?と驚くタイプの作品。こういう作品は、プログラムピクチャーを撮り慣れている監督か、品川のような素人が奇をてらわずに実直に撮るしかないのではないかと思った
(11)『B型の品格―本音を申せば』小林信彦 (12)『表参道のヤッコさん』高橋靖子 B型の品格 本音を申せば 作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る表参道のヤッコさん 作者: 高橋靖子出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2006/02/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (30件) を見る (54)『荒木一郎のビッグ・サクセス講座 アムウェイ・ビジネスへの誘い』 (55)『わたしが辛口芸人上岡龍太郎です』 タレント本が充実している店が全品20%OFFになっていたので、荒木一郎の例のアムウェイ・ビジネス本と、上岡龍太郎研究本を購入。各250円也。 荒木一郎のビッグ・サクセス講座―アムウェイ・ビジネス 成功への誘い 作者: 荒
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻3期生修了制作展 (56)『イエローキッド』 ☆☆☆★ 東京藝術大学横浜校地 馬車道校舎3F大視聴覚室 監督/真利子哲也 脚本/真利子哲也 出演/遠藤要 岩瀬亮 町田マリー 波岡一喜 玉井英棋 でんでん 2009年 日本 カラー 111分 (57)『エロチックな関係』 ☆☆☆ ザ・グリソムギャング 監督/長谷部安春 脚本/中島絋一 長谷部安春 出演/内田裕也 加山麗子 牧ひとみ 西村昭五郎 1978年 日本 カラー 93分 60年代まぼろしの官能女優たち (58)『歪んだ関係』 ☆☆☆★★ ラピュタ阿佐ヶ谷 監督/若松孝二 脚本/大谷義明 出演/新高恵子 城山路子 林孝一 吉沢京夫 寺島幹夫 藤田功 1965年 日本 カラー 76分 (11)『ドキュメント・森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』 (DVD付)』 (キネマ旬報社) テレビ
(36)『ライブテープ』 ☆☆☆★★★ 池袋シネマ・ロサ 演出/松江哲明 構成/松江哲明 出演/前野健太 DAVID BOWIEたち 長澤つぐみ 2009年 日本 カラー 74分 松江哲明がライブ映画の傑作を撮った。 今年、既に『ドキュメント・メタル・シティ』を発表し、『あんにょん由美香』やその他の新作も予定されている松江の更なる新作が『ライブテープ』だ。本作は、前野健太を被写体に、吉祥寺で行ったライヴを記録したものだ。その試写が池袋のシネマ・ロサで行われたわけだが、元々撮影に関わったスタッフを集めて松江の自宅で完成披露を行う予定だったというが、編集を進める内にスクリーンで上映したいということになり、シネマ・ロサの支配人の采配によって、劇場で完成披露が行われることになったという。そういうわけでキャパが一気に大きくなったので、一足早く見せてもらうことができた。 試写はレイトショー終了後な
松江哲明のあなたと飲みたい 第六回『暴力人間』復活 (13)『暴力人間』 ☆☆☆☆ 阿佐ヶ谷Loft A 監督/白石晃士・笠井暁大 出演/白石晃士 笠井暁大 1997年(1988年) 日本 カラー 81分 先日の『ダンプねえちゃんとホルモン大魔王』といい、阿佐ヶ谷北口のラピュタ阿佐ヶ谷に拮抗するように、何やら阿佐ヶ谷南口方面には強力な自主映画の磁場が出ているように思えてならないが、松江哲明の主催する「松江哲明のあなたと飲みたい」に六回目にして初参加する。これまではタイミングが合わなくて、と言い訳するしかない程、何故か行くことができなかっただけにようやく参加できた。今回ばかりは参加せねばならないと思わせられたのは、前から気になっていた『暴力人間』が上映されることと、『ダンプねえちゃんとホルモン大魔王』上映後に松江監督から絶対観に来てと言われたので、その言い様がただ事ではなさそうな雰囲気が漂
ようやく引っ越しは終わりましたが、一度も整理していなかった映画チラシがこんなに邪魔だとは思わなかったとか、普段から余計なものは捨てておかないと、とんでもないことになるなあと実感しました。最終的にかなり捨てたにも関わらず120箱が動きましたが、どこから手をつけて良いやらという思いです。 知り合いの年長の映画評論家の方に映画雑誌をバックナンバー順に並べたり、著者順に並べたり、DVDを監督のフィルモグラフィーに沿って並べるのを時給750円でバイトしてくれませんかと頼んだところ、君は完全に映画評論家という仕事を馬鹿にしていると言われました。「だって、詳しいでしょう」というこちらの反論も無駄でした。 というわけで、御用の方、メールで連絡いただければ新住所をお伝えします。まだ自宅がネットに繋がっていないのでしばしお時間いただく場合がありますのでご了承を。 告知が遅れてしまいましたので一気に行きます。
園子温監督の最高傑作にして映画史を揺るがす大傑作『愛のむきだし』の公開が、いよいよ1月31日(土)に迫ってきましたが、コメントを書かせてもらいました。↓ http://aimuki.blog88.fc2.com/blog-entry-55.html 他の方が錚々たる面々なので恐縮する感じですが、何せベルリン国際映画祭ディレクターと松江監督の間に挟まれているので、こういう時ほど自分の名前を何とかしておくべきだったと痛感する時は無いわけで、重みのカケラもない。横山パンチが上岡龍太郎に改名した時の気持ちが分かるような…。 前号の『映画秘宝』でも書いたように、本当に素晴らしい映画経験を約束してくれる作品ですので、4時間に及ぶ上映時間(中盤で休憩あり)や、割高な料金に躊躇する方もいるでしょうが、無理してでも足を運ぶだけの作品になっていると思います。確かに家からの往復の時間も合わせれば1日がかりかと思
ベストテン 1位 ノン子36歳(家事手伝い) 熊切和嘉監督 2位 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 若松孝二監督 3位 接吻 万田邦敏監督 4位 トウキョウソナタ 黒沢清監督 5位 人のセックスを笑うな 井口奈己監督 6位 PASSION 濱口竜介監督 7位 闇の子供たち 阪本順治監督 8位 カメレオン 阪本順治監督 9位 石内尋常高等小学校 花は散れども 新藤兼人監督 10位 きみの友だち 廣木隆一監督 ワーストテン 1位 おくりびと 滝田洋二郎監督 2位 少林少女 本広克行監督 3位 ザ・マジックアワー 三谷幸喜監督 4位 私は貝になりたい 福澤克雄監督 5位 トウキョウソナタ 黒沢清監督 6位 アキレスと亀 北野武監督 7位 七夜待 河瀬直美監督 8位 歩いても 歩いても 是枝裕和監督 9位 クライマーズ・ハイ 原田眞人監督 10位 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 若松孝二監督
2008年は、若松孝二が傑作『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』で復活した年だった。 若松孝二が凄いのは、『実録・連合赤軍』を撮ってヒットし、評判も良かったのだから、次は山口二矢をと言っているのだから、それまで大人しくしていれば良いと思うではないか。それが16歳の女優・福永マリカが書いた脚本で『東京少女』のシリーズを何本かその後もやったりしていて、何かの拍子で遺作になったらどうするんだと思わなくもないのだが、そんなことは気にかけず撮り続けるのがやはり若松孝二なのだ。だから、若松孝二の丈夫な肉体を持ってすれば、『実録・連合赤軍』が晩年どころか、次の始まりと考えた方が良い。来年以降は若松孝二の狂い咲きが見られるに違いない。 それに呼応するように、DVD、CDで若松関連の作品が年明け早々から一挙にリリースされる。まず1月には、先ごろ若松孝二傑作選として『新宿マッド』『腹貸し女』『天使の恍惚』の
市川崑大全 作者: 映画秘宝編集部・編出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2008/12/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (12件) を見る映画秘宝 2009年 02月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2008/12/20メディア: 雑誌購入: 5人 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る 諸事情で告知が大幅に遅れてしまいましたが、洋泉社より発売中の単行本『市川崑大全』と、本日発売の『映画秘宝 2009年2月号』に寄稿しております。 『市川崑大全』には、「新旧『犬神家の一族』比較研究」「『幸福』〜エド・マクベインの傑作ミステリ」「文芸と実験〜吾輩は猫である」「油断禁物 珍作クロニクル(早過ぎた暴走作)」「市川崑のセルフリメイク作品たち」「市川崑・幻の企画たち」「フィクションとしての『東京オリンピッ
2008年 日本 ハマジム スタンダード 240分 監督/カンパニー松尾 出演/まり子*G-Cup+名古屋&福岡の素人娘11人 テレクラキャノンボール2009 賞品はまり子*Gカップ [DVD] 出版社/メーカー: ハマジム発売日: 2009/06/06メディア: DVD購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (2件) を見る メインタイトルが出る直前、あの夏がまたやって来た―というテロップが黒味から白文字で浮かび上がってくる。その瞬間に、グッと来たという人だけがこの作品を楽しめるわけでは、当然ない。観たこともないという観客が今や多いに違いない『テレクラキャノンボール』シリーズ(1997〜2000)のまさかの復活を喜びつつ、自分も発売時に観て以来観ていないので、細部のディテイルは覚えていない。今回の復活を前に観返そうかとも思ったが、それができないままに観始めたので往年を懐か
ポレポレ東中野で、森口豁『激突死』と、琉球放送制作の『それぞれの15年』を観る。 中野ZEROホールで、渡辺文樹『ノモンハン』(☆☆☆)と『天皇伝説』(☆☆☆★)を観る。 『ノモンハン』は、会話劇を中心としているが、膨大な台詞量に圧倒されつつ、あっという間についていけなくなった。一度観ただけですべてを理解することはできなかったものの、幸いパンフレットには脚本が掲載されているので、それを読んだ上で再見の機会を待ちたいと思う。それでも日本家屋の黒光りした床、光と闇が混在した空間に魅了された。それに多用される渡辺文樹のアップで顔に落ちる影が素晴らしい。こんな異形の顔を現在日本映画で観ることはまず、あるまい。かつては殿山泰司や佐藤慶みたいな凄い顔が独立プロ系の映画を観ると直ぐに目についたが、今や渡辺文樹の表情が貴重になっているのではないか。 そこまでは、まあ、昨年の『御巣鷹山』を観ている時と同じく
発売中の『映画芸術 425号』で、『シネアスト 市川崑』のBook Reviewを書いております。 映画芸術 2008年 11月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 編集プロダクション映芸発売日: 2008/10/30メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見るシネアスト 市川崑 (キネ旬ムック シネアスト) 作者: キネマ旬報社出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2008/06/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る さて、今号を手に取り、一読して驚くのは前号との印象の変化だろう。更にリニューアルした、のではなく以前の内容に戻った、という印象を持つ人は多いに違いない。表紙のデザインなんて、ここ2、3年どころか5年前にまで戻った印象で、『映画芸術 404号』の蔵原惟繕の特集時に酷似している。わかりやすく言えば
わずか2期で終了した、今や顧みられることも少ない石坂浩二の『水戸黄門』だが、オープニング演出を市川崑が手掛けているという一点で重要な作品である。 放送時にオープニングだけをDVテープに録画して保存していたが、市川ファンで観ている人が案外少なかったりしたので、今度出る『スタイル・オブ・市川崑 -アート+CM+アニメーション-』に収録されまいかと思ったりもしたが、YOU TUBEにアップされていたのを見つけたので紹介。 『水戸黄門』のオープニングは、単に葵の紋を大写しにしているだけが恒例のパターンだったが、おそらく石坂浩二が頼んだのだろう、市川崑が演出すると、途端にこれ幸いと自分ならこんな『水戸黄門』を撮るとでも言いだけな、物凄いオリジナルなオープニングを作ってしまう。ほとんど『木枯し紋次郎』や『股旅』としか思えない霧深い道を歩く姿や、移動していくショットが印象的で、人物も例によって市川崑的ラ
大島渚著作集〈第1巻〉わが怒り、わが悲しみ 作者: 大島渚,四方田犬彦出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 2008/10/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る 新宿紀伊国屋書店でパンフレットを入手して発売を知った。 大島渚のこれまでの著作から四方田犬彦・平沢剛編纂によって全四巻の著作集が編まれるという。各巻の目次を読めば、既に古本で大島の著作を集めていた身からすれば読んだことがあるものが多そうだが、やはりこれだけ一挙に集められると迫力が違う。大島と同年齢の小林信彦が『定本日本の喜劇人』を出したように、何かこの世代の代表者たちの業績がまとめられている時期なのかとも思う。 ちなみに大島と小林の関係は、かつて大島が『ちんころ姐ちゃん』の監督を小林に依頼するところから始まり、『白昼の通り魔』に小林が出演したり、結果的には小林が断って松田政男が演じたも
悲しむ前に、伝説の『赤塚不二夫の激情NO.1』を見て、赤塚先生の偉業を称えましょう!! そしてDVD化を(上げてくれたサカサヨミの方ありがとう)。 これが、ナンセンスの極み、実写で赤塚的世界を構築した奇跡的番組。 赤塚不二夫のまんがNo.1シングルズ・スペシャル・エディション アーティスト: オムニバス,少年A,カミソリQ子,山下洋輔トリオ,井上陽水,三上寛,中山千夏,小野ヤスシ,大野進,佐藤允彦トリオ出版社/メーカー: 富士発売日: 2006/11/23メディア: CD購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (29件) を見るライヴ・イン・ハトヤ アーティスト: 赤塚不二夫と全日本満足問題研究会出版社/メーカー: 富士発売日: 2007/02/23メディア: CD購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (19件) を見る 「私がつくった番組 『「赤塚不二夫の激
東京厚生年金会館で、宮崎駿の『崖の上のポニョ』を観る。 一貫して宮崎駿のファンだが、劇場作品で文句なしの傑作を挙げるとなると、『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』『風の谷のナウシカ』『ルパン三世 カリオストロの城』『千と千尋の神隠し』の5本をその日の気分で順不同で回していたいという気がする。勿論、それ以外の『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』も秀作だと思うし、それよりはやや落ちるものの、『紅の豚』『もののけ姫』も好きだけれども。 『ハウルの動く城』から4年ぶりの劇場アニメとなった『崖の上のポニョ』は、宮崎駿の漫画映画への回帰とこれまでのフィルモグラフィーを総まとめにしたような印象を持たせる素晴らしい傑作だった。ここまで良いと思っていなかっただけに、上映中半分以上は嗚咽していた。もうすぐ三十になろうとするオッサンが五歳の少女を見て泣き倒すのは不味いと涙をこらえるのに必死だったが、上映が終わっ
24日、肺がんの為亡くなったとのこと。79歳。 土本典昭の作品を観る機会は長らくなかった。大阪でも何度か上映されたのではないかと思うが、小川伸介は観ていたが、土本典昭は何故か観ていなかった。ずっと観たい作品があった。『パルチザン前史』である。この作品の存在を知ったのは、大島渚の『日本映画の百年』に登場したからだ。高校の頃だったか、僅か数シーンが映し出されただけだったが、タイトルの強烈さと共に、観たいと思い、監督の名、土本典昭を覚えた。 ↓大島渚『日本映画の百年』より 『パルチザン前史』の1シーンが登場。 結局、土本典昭の作品も『パルチザン前史』も観ることが出来たのは4年前である。本ブログの2004年4月10日のところに感想が書いてあるが、せっかくなので土本典昭に関する箇所だけ引用する。 2004年4月10日土曜日 第5回土本典昭映画セミナー 今回は「土本典昭と小川伸介」と題して、二人が
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