「敷居が高い」は、現代では「気軽には行きにくい」などの意味で使われることが多くなっていますが、伝統的には「不義理・不面目なことなどがあって、その人の家に行きにくい」という意味で使われる語です。 これは何が誤用だとされているんだろう。 「不義理・不面目」限定ということか。それとも「人の家」限定ということなのか。 「敷居が高い」のコアイメージは「部屋の入口にある敷居が高くて入りづらい」というものだろう。 それを転用して「ある場所に行きづらい」という比喩的な意味で慣用句になっている。 「入りづらい」「行きづらい」という点が重要なのであって、その理由が「不義理があるから」でも「高級すぎるから」でもどっちでもいいんじゃないのか、と思うのだが。 仮に、昔は「不義理」用法が多かったんだとしても、だからって「高級すぎる」用法が「誤用」だと言えるほど原義からかけ離れているだろうか。 日本で最初に「敷居が高い