たまにものに名前を付ける人がいるが大抵の人はそうではない。 台所のテーブルに名前はつけない。 冷蔵庫は冷蔵庫だ。 新しい冷蔵庫を買っても名前は「冷蔵庫」か「新しい冷蔵庫」だ。 家の扉は家の扉だ。 次郎とか花とか、トーマスとかいって家の扉を指す人はいない(たぶん)。 自転車はどうだろう? 大抵の人は自転車のままだ。 でも自転車に乗るのが趣味の人は密かに自分の自転車に名前をつけているかも? 僕も小学生の時自分の自転車にzettotwoという名前をつけていた。 それをとてつもなく不自然なこと、と考える人はいないはずだ。 でも、僕が(たとえ小学生の時でも)冷蔵庫に「惑星フリーザー」とかいう名前をつけていたとしたら? 台所のテーブルのことを「台ちゃん」とか読んでたりしたとしたら? 「君はかなり変わった子どもだったんだね?」とか言いたくなるんじゃないかな。 反対に、僕が小学生時代に飼い犬のことを「犬」