2025-09-27

AI利用で生産性が上がるもの、上がらないもの

フリーランスAIプロジェクトに使ったのは2年

3社で実践、うち一社大企業

Cursor、Copilot、ChatGPT、Claude、Claude Code、Codex

あと個人開発でもAIガンガン利用した

だいたい見えてきたのでまとめてみる、とは言えもうAI使ってる奴らには自明のことと思う

 

圧倒的に効果がある使い方:リーディング

コード状態説明させること、つまりリーディングの補助には非常に有効

例えば入って間もないプロジェクトで改修する際に

「この画面ってどこでてぎされてる?」

「これと似たパーツどこかで作ってない?」

「色はどうやって指定してる?」

「この設計方針は他の部分と足並み揃ってる?」

みたいな質問には非常に精度良く答えてくれる

これを人力でやろうとすると非常に時間がかかる、特に歴史が深いプロジェクトだと無限時間が溶けるから助かる

 

この恩恵を得られないのが、プロジェクトに慣れ親しんだ人だ、もう既に頭に入ってるならそんな質問をする必要もない

個人的には助かってる、フリーランスから

 

圧倒的にパフォーマンスが上がらないシーン

コードが複雑すぎる

・主流ではないアーキテクチャ

オリジナルのパーツを実装している、それに強く依存した書き方をしている

プロジェクト全体を渡せない

コードにこだわりがある

・制約が多すぎる

 

そこそこの規模のプロジェクトはこれで大体詰む

 

AIが意外と苦手なこと

「これと同じようにやって」が苦手っぽい

勝手自分の知ってるやり方をやり始める

 

制約が多いとパフォーマンスが落ちる問題

これ言ってる人少ない気がするんだけど

LLMが特異なのは専門家として回答する」みたいなやつなんだよね

1つの質問から膨らませて10を出力するみたいな

苦手なのが「制約に適合する」みたいなやつで

10ルールから1つの回答を出すみたいなのが不得意

 

一般的プログラミングというのはルールベースが得意とされているんだけど、LLMはそっちじゃないんだよ、人間と同じなの

ルールをたくさん与えると分かんなくなる

(この得手不得手については、ちゃんAI本人に質問したらその通りと言っていた、お試しあれ)

 

で、今の開発作業って制約充足型のタスクが多いんだよ

からそういうタスクは全滅する

 

ちなみにPRレビューとかはそれで言うと得意なんだよね、ただ「このルールに従ってレビューせよ」はやりすぎると壊れる(工夫が必要

 

個人開発でパフォーマンスが出た理由

動きゃ良いんだよの精神でやったらパフォーマンスが出た

一般企業の開発ではできないと思う

自分がPLのプロジェクトなら自分権限でやるかもしれないけど

 

精度が保証されないタスクAIに任せられない

例えば、要件定義なんかも制約充足型のタスクから苦手なんだけど

そうなると精度落ちるんだよね

「精度落ちるかもしれない」ってタスクって任せられないんだよな

モノが出来上がっても怖くて使えないし、その時間無駄になるかもしれないから、「自分でやったほうが早い」になる

これって上司が部下に仕事振れない現象に似てる

 

ちょっと精度が出ないかもしれないタスクAIや部下に任せるか

時間コストをかけてAIや部下を教育チューニング)するか

 

常にこれらのトレードオフになる、今や総上司時代

これに対する一つの解は

 

・精度が悪くても良いタスクを渡す

・精度が見込める得意そうなタスクを渡す

 

だと個人的には思ってるんだけど

どうにも教育に全振りしてる人が散見されるよね、マジメだなあ

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