note内で彼は自身の大学くらいしか個人情報は晒していないものの、彼のことをある程度知っている人であれば本人だと分かってしまう内容だった。
彼は私の大学の同期で、同じコミュニティにいるので何かと定期的に付き合いがある。集団で遊んだこともあるが、個人間で親密なやりとりをしたことはない。
最初は知り合いの日記を偶然とはいえ見つけてしまったことに興奮して、そのまま興味本位で約一年分の投稿を遡っていった。
趣味の話、好きな芸能人の話、最近あったこと、ニュース、、などの中に勿論私たちが所属しているコミュニティについて取り上げている記事もあるのだが、その多くがコミュニティにいる人達を冷笑する内容だった。
なかでも「マドンナ/気取り」で「いい女ムーブ」をするのに「ちょいデブ(『他人に指摘されるほどではないが、デブだな、と思う程度のちょいデブ』らし」の私がとひわけ滑稽らしく、頻繁に、思いっきりこき下ろしていた。
例えば、コミュニティ内には女子が6人いるのだが、私はその誰とも被らないグループで男子達と混ざって作業をすることが多かった。
反論させてもらうと、私は男子と共同してマドンナになりたかったのではなく、たまたま関心があった分野の研究をするグループに男子しかいなかったのだ。それに、私の作業量は他のメンバーと同じかそれより多いくらいで、十分に貢献したつもりだ。決してオタサーの姫ムーブをした訳じゃない、悔しい。
例えば、私は女子Aに「私ちゃんのこと、どんな男子だって好きになっちゃうよ」と言われたとき、「そうだねー」と、ちょいデブのくせに肯定して見せたという。
例えば、私は自己肯定感を満たしたいがために「Bちゃんは可愛いけど、私なんて、、」みたいな発言をよくするので、聞いていて面倒臭いのだという。
彼は、私のような二軍のくせに一軍ムーブをする馬鹿な女をカースト外から馬鹿にするのが一番面白いのだという。
最初は傷ついて、その後は怒りが込み上げてきて、最後に残ったのは恥ずかしさだった。嫌な気持ちになるのは分かっているのに、読み進めるのはやめられない。
彼が指摘する私のふるまいは的を得ていて恥ずかしい。側から見たら私ってこんな恥ずかしい人間だったのか、と思うとただ悲しい。それなりに頑張って、周囲から評価されていたと思っていたのに、私は自己を客観視できないちょいデブ女でしかなかったのだ。他の人だって同じように思っている可能性だってある訳だ、恥ずかしい。
コミュニティで集まる予定を今月控えているので、それも憂鬱だ。パスしたい。
想定していない知り合いに読まれないように、開示する個人情報を制限した上でnoteに書いていた彼には落ち度がないのも分かっている。その配慮を無視して、彼の日記を読み漁った私が悪いのも分かる。
でも実際失敗して私に読まれているわけだし、彼の友人はそのnoteの存在を知っているようなので(noteに書いてあった)、気分が悪い。
酷いことを書きやがって!と糾弾してやりたい、罪悪感を味合わせてやりたい。だからここに書いてやった。やっぱり最後に残ったのは怒りだ。