紫外線ライト(UV-LED)は、どの波長を選ぶのかが大事なのね
もう一昔も二昔も前のことですが、ポスターを木製のフレームに張り付けて、その上から透明のビニールでカバーし、裏側をホチキスの針で固定して仕上げるのを得意にしていたことがありました。
ポスター自体をピンと張るのに技術(コツかな)が必要で、自分用にも色々と作りましたが、友人から頼まれて何枚か作ってあげた記憶があります。
もうどんなポスターだったのか殆ど忘れてしまいましたが、アグネス・ラムとかヨーロッパの城とかを部屋に飾っていたような気がします。
その頃、どこかのお店で見てすごく欲しくなったのが、ブラックライトを照射すると見た目が変化するポスターでした。確か、虎や星空の絵が描かれていたと思います。
当時はポスター自体も高かったし、ブラックライトの方も簡単に手に入るようなものではなかったので、欲しいなという思いだけで終わってしまっていました。
知ってる人にとっては当たり前のことなんでしょうが、昔の私には紫外線とブラックライトとを結びつけることができなかったわけです(今みたいに、ネットで何でも調べられる時代ではなかったし)。
ブラックライトの光自体は人間の目にほとんど見えないんだけど、ブラックライトを当てた物体はその中に含まれる蛍光体だけが発光するので、通常光とブラックライトとでは見え方が変化します。
このUVライトの効果を使っている一番身近な場所は、お金を扱うところでしょうね。海外の両替所などで、紫色のライトでお札をチェックしている場面をよく目にしました。
少し前、雨に濡れて微妙に湿ってしまったお札が、コンビニ(だったかな)のレジで認識しないことがあり、店員が紫外線ライトで確認するなんてシーンもありました。
そういえば殺菌にも使われていました。この殺菌作用は波長253.7nm付近が最も強いそうで、その殺菌力は直射日光にも含まれている波長350nmの紫外線の約1,600倍にもなると。
因みに、紫外線で細菌が死滅するメカニズムはまだ十分に明らかになっていないらしいです。
概観は、100均で売られているキーホルダー型のLEDライトと殆ど同じ。ボタン電池をLEDの2本の足で挟んで、それが接触すればONとなる構造も同じ。
ただ、こちらには手を離してもLEDをONさせ続けることが出来るスライドスイッチがあります。ま、それ自体もシンプルな作りではありますけどね。
試しに手元の千円札をこのUVライトで照らしてみると、色んな変化が現れます。中でも顕著なのは、お札の端に「帯」と、何も無いところに「千円」の文字が現れることかな。
赤色の印(?)は、光輝いて見えるようになります。1000円札の裏側にも、似たような赤い印がありますが、こちらはUVライトを照射しても何の変化もないので、明らかに印刷が違うようです。
上で紫外線の波長に触れましたが、400nmよりも短い不可視光線の電磁波を紫外線と呼ぶそうです。さらに波長によって380–200nmを近紫外線、200–10nmを遠紫外線と呼ぶそうです。
「遠赤外線」という言葉は知っていましたが、この遠紫外線という言葉を理解したら、なるほど遠赤外線とは可視光から、より遠い(長い波長の)赤外線なんだなと初めて理解しました。
本当はLED単品で良かったのですが、この波長375nmのLEDって結構高くて、単品でも600円前後するんです。キーホルダー型でそのまま使える商品と値段がそんなに変わらない。
これが400nmになると50円、405nmだと20円とか、一気に安くなります。逆に、365nmで1000円前後、355nmだと1600円以上と急に高くなっていきます。
ノーブランドの海外製だと安いけど、日亜化学工業製のLEDは高くて、今回購入したものは日亜のLEDを使ってますよってことで、表面にそれを証明するシールが貼ってありした。
また単に値段だけの問題でもなく、UV-LEDは用途によって最適な波長が異なるようで。
一般的にUV-LEDは、波長が短いほど可視光成分が少なく光出力も小さくなるけど、光子のエネルギーは波長に反比例して大きくなり、照射された物質の化学変化等に大きく作用するとのこと。
なので、波長が短い365nmや370nmのUV-LEDは、光出力が小さくてもよく蛍光発光し可視光成分が少ないので、紙幣識別センサー等に適しているようです。
一方、樹脂硬化や光触媒励起用途には可視光成分は問題とならないため、375nm等のできるだけ出力の大きなUV-LEDの方が効率がよい場合が多いとのこと。
そんなこんなで、今回は一番多く出回っていて、まあ何だかんだ無難そうな375nmの日亜製のLEDを購入した次第です。
ポスター自体をピンと張るのに技術(コツかな)が必要で、自分用にも色々と作りましたが、友人から頼まれて何枚か作ってあげた記憶があります。
もうどんなポスターだったのか殆ど忘れてしまいましたが、アグネス・ラムとかヨーロッパの城とかを部屋に飾っていたような気がします。
その頃、どこかのお店で見てすごく欲しくなったのが、ブラックライトを照射すると見た目が変化するポスターでした。確か、虎や星空の絵が描かれていたと思います。
当時はポスター自体も高かったし、ブラックライトの方も簡単に手に入るようなものではなかったので、欲しいなという思いだけで終わってしまっていました。
ブラックライトって、紫外線ライトのことだったのね
最近、ある理由から紫外線LED(UV-LED)が欲しくて、色々と探していたのですが、その過程でブラックライトと呼ばれているものは、この紫外線を放射するライトであることを知りました。知ってる人にとっては当たり前のことなんでしょうが、昔の私には紫外線とブラックライトとを結びつけることができなかったわけです(今みたいに、ネットで何でも調べられる時代ではなかったし)。
ブラックライトの光自体は人間の目にほとんど見えないんだけど、ブラックライトを当てた物体はその中に含まれる蛍光体だけが発光するので、通常光とブラックライトとでは見え方が変化します。
このUVライトの効果を使っている一番身近な場所は、お金を扱うところでしょうね。海外の両替所などで、紫色のライトでお札をチェックしている場面をよく目にしました。
少し前、雨に濡れて微妙に湿ってしまったお札が、コンビニ(だったかな)のレジで認識しないことがあり、店員が紫外線ライトで確認するなんてシーンもありました。
そういえば殺菌にも使われていました。この殺菌作用は波長253.7nm付近が最も強いそうで、その殺菌力は直射日光にも含まれている波長350nmの紫外線の約1,600倍にもなると。
因みに、紫外線で細菌が死滅するメカニズムはまだ十分に明らかになっていないらしいです。
なるほど、「遠赤外線」って言葉だけ知っていたけど、なんにも理解してなかったな
UV-LEDを探してみるといろんな種類があるのですが、取り敢えず1個買ってみました。概観は、100均で売られているキーホルダー型のLEDライトと殆ど同じ。ボタン電池をLEDの2本の足で挟んで、それが接触すればONとなる構造も同じ。
ただ、こちらには手を離してもLEDをONさせ続けることが出来るスライドスイッチがあります。ま、それ自体もシンプルな作りではありますけどね。
試しに手元の千円札をこのUVライトで照らしてみると、色んな変化が現れます。中でも顕著なのは、お札の端に「帯」と、何も無いところに「千円」の文字が現れることかな。
赤色の印(?)は、光輝いて見えるようになります。1000円札の裏側にも、似たような赤い印がありますが、こちらはUVライトを照射しても何の変化もないので、明らかに印刷が違うようです。
上で紫外線の波長に触れましたが、400nmよりも短い不可視光線の電磁波を紫外線と呼ぶそうです。さらに波長によって380–200nmを近紫外線、200–10nmを遠紫外線と呼ぶそうです。
「遠赤外線」という言葉は知っていましたが、この遠紫外線という言葉を理解したら、なるほど遠赤外線とは可視光から、より遠い(長い波長の)赤外線なんだなと初めて理解しました。
選んだのは、日亜製375nmのUV-LED(キーホルダー型)
今回、私が購入したのは波長375nmのUV-LEDですが、この波長が結構微妙なんです。微妙というか、どの波長のLEDを買うべきか悩みました。本当はLED単品で良かったのですが、この波長375nmのLEDって結構高くて、単品でも600円前後するんです。キーホルダー型でそのまま使える商品と値段がそんなに変わらない。
これが400nmになると50円、405nmだと20円とか、一気に安くなります。逆に、365nmで1000円前後、355nmだと1600円以上と急に高くなっていきます。
ノーブランドの海外製だと安いけど、日亜化学工業製のLEDは高くて、今回購入したものは日亜のLEDを使ってますよってことで、表面にそれを証明するシールが貼ってありした。
また単に値段だけの問題でもなく、UV-LEDは用途によって最適な波長が異なるようで。
一般的にUV-LEDは、波長が短いほど可視光成分が少なく光出力も小さくなるけど、光子のエネルギーは波長に反比例して大きくなり、照射された物質の化学変化等に大きく作用するとのこと。
なので、波長が短い365nmや370nmのUV-LEDは、光出力が小さくてもよく蛍光発光し可視光成分が少ないので、紙幣識別センサー等に適しているようです。
一方、樹脂硬化や光触媒励起用途には可視光成分は問題とならないため、375nm等のできるだけ出力の大きなUV-LEDの方が効率がよい場合が多いとのこと。
そんなこんなで、今回は一番多く出回っていて、まあ何だかんだ無難そうな375nmの日亜製のLEDを購入した次第です。
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