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メダカのさんぽ

メダカとカメの飼育、ワゴンRとWISHで車中泊、日々のウォーキングで楽しい毎日。

2017年 11月 「おんな城主直虎」と紅葉・雲海ツアー その4(終わり)

マイクロバスはガスの中

展望台に戻ったのは午前9時40分。ありゃ、意外と早く登れたの。

ちょうどマイクロバスが来たところだった。すでに団体客が、バス停に並んでいる。慌ててチケット(往復800円)を買いバスに乗り込むと、補助席まで使って残り数名、といった盛況ぶりだった。

定刻通り10時にバスは出た。しかし、走り出してものの数分で、ガスが発生してきた。視界はわずか5mほどしかない。

林道は舗装してあるとは言え狭く、林道を歩く登山者と出会うと、バスは停車してやり過ごさなければならない。少し怖い。

20分ほどで、萬岳荘に着いた。

トレッキングもガスの中

萬岳荘は、比較的新しい山小屋。素泊まりで3000円だそうだ。丸太小屋風の雰囲気のよい山小屋は、霧に包まれて幻想的だ。

荷物を整えていると、とうとう雨が降ってきた。山の天気は変わりやすい、と言うが本当にその通りで、ザッと降ったかと思うと、サッと止む。止んでも、ガスが濃いので太陽は見えない。

富士見台高原まで、霧の中を進む。雨は降っていないが、やや風があり寒い。萬岳荘から最初の15分ほどは、つづら折れの階段が整備された急な上り坂。熊笹の中をゆっくりと登っていく。今日は、霧に包まれて熊笹の原野もよく見えない。

富士見台高原への登り口

富士見台高原へのトレッキングコース

登り始めてしばらく行くと、70代後半と思しきお婆様が、家族に囲まれて座り込んでいた。「あと少しで山小屋だ」と皆で励ましているが、お婆様は「もう少し休ませてくれ」と動かない。みれば普段着にカッパを着た程度の軽装。今日の天気でのトレッキングは、お婆様にはきつかっただろう。

稜線に出ると、途端に風が強くなる。小雨も降り出した。神崎小屋も霧の中だ。寒い。持ってきた防寒着をすべて着込む。

ここから富士見台高原まで、なだらかな上り坂の稜線を15分。比較的歩きやすいが、ところどころガレた場所もあるので注意して歩く。

出会う人々は、ほとんど完璧な登山スタイル。ゴアテックス素材のカラフルな雨具は快適そう。

他方、だいさん夫婦の装備は、完全に平地でのウォーキングスタイル。防寒着の上に、撥水性のウィンドブレーカー、そして簡易リュック。いずれも山メーカーのものではない。正直、ちょっと恥ずかしい。

それでも上(いや、下?)はいるもので、まるで渋谷の交差点からやってきたような、真っ白なダウンのコートとシャネルのバックをぶら下げたお嬢様方とすれ違った。さすがにパンプスは履いていなかったけれど。

富士見高原トレッキングコースは、普段着で登っても全く問題はない。だいさん夫婦も、一昨年の夏に来たときは、チノパン、Tシャツで登った。

しかし、今回の天気は、簡易なものでよいので山装備があったほうが良かった。わずか1時間とは言え、強風、霧、雨、低温にさらされて、結構体力を消耗した。山をなめてはいけない。

30分ほどで富士見台高原に到着。

富士見台高原山頂


すると、急に大粒の雨が降ってきた。これは早めに戻らないと大変なことになりそう。証拠写真を他の登山客の方に撮ってもらい、いそいそと下山する。下りは30分もかからずあっという間に萬岳荘に戻ってこれた。

そして土砂降りのヘブンスそのはら

萬岳荘についたとたんに土砂降りの雨が降ってきた。幸い、我々はあまり濡れずに済んだ。

ラッキーなことに、ヘブンスそのはらに向かうバスがちょうど停車していた。そのままバスに乗り込み、ヘブンスへ戻った。バスの暖房が嬉しかった。

ヘブンスの展望台に着くと、先程の土砂降りの雨が追いかけてきた。雨雲レーダーを確認すると、この土砂降りもあと10分ほどらしい。しばらく休憩所で雨止みを待つことにした。

気の短い人たちは、土砂降りの中、リフトで帰っていく。良くしたもので、リフト乗り場では簡易カッパを300円で売っている。カッパは飛ぶように売れている。あと10分待てば、止むのになあ。

10分を待たずして土砂降りの雨は止んだ。だいさん夫婦はほとんどぬれずにセンターハウスまで戻ってこれた。日頃の行いが良いらしい。

しかし、トレッキングで汗をかいた体は、リフトの風に当たって、芯まで冷え切ってしまった。時計を見るとちょうど12時。なんでも良いから温かい食べ物が欲しい。

センターハウスのラーメン900円は、許せない価格との味だが、今日は許す。何の工夫もない人口調味料ラーメンがこれほど美味いとは。

帰路

午後1時半、ヘブンスそのはらを出発。冷えた体を温めたいので、途中、豊根村の「ゆーらんど豊根」に立ち寄ることにした。

グーグル先生の言いつけどおり、国道153号を南下し、根羽村から津具高原を経由しゆーらんど豊根に向かう。途中、東の空に虹が出ていた。

午後3時、ゆーらんど豊根着。ゆーらんど豊根はこれで2回め。それほど広い温泉ではないが、ぬるっとした泉質と、低めの湯温がだいさんのお気に入り。打たせ湯の圧力も、だいさん好みである。

露天風呂には、アヒル隊長(アヒルのお風呂おもちゃ)たちが大勢で湯船を管理している(笑)。脱衣所がロッカー形式で鍵が掛けられるのも良い


ゆーらんど豊根


午後4時、ゆーらんど出発。あとはひたすら帰るだけ。

グーグル先生は、浜松市内の国道1号線の渋滞を察知して、三遠南信自動車道の浜松いなさインターをおりたら見知らぬ道を行けという。その指示に素直に従ったのが、トラブルの始まり。

午後6時、腹をすかせたカミさんが、「レストランはないのか?」と、ゴネ始める。あいにく、グーグル先生が指し示す北部遠州の県道沿いにはめぼしい店はない。カミさんは、機嫌をそこねて口をきいてくれなくなった。

しかたなく、家の近くの和食屋で、海鮮丼を奮発したら機嫌が戻った。どうでもいいことだが、静岡のサカナはやはり旨い。

今回学んだこと:腹をすかせた女は、怖い。

どういう、旅のオチだ?

平成29年11月3日(金)~11月4日(土)
総走行距離 約350km

テーマ:旅行、旅、ドライブ - ジャンル:旅行

  1. 2017/11/10(金) 00:33:18|
  2. 車中泊と旅
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