粟国島とは? わかりやすく解説

粟国島

読み方:アグニジマ(agunijima)

琉球列島一部沖縄諸島属す東シナ海有人島

所在 沖縄県島尻郡粟国村

位置・形状 沖縄本島北西57km。霧島火山帯属する貝形の島で、琉球石灰岩からなる低平な台地

島嶼名辞典では1991年10月時点の情報を掲載しています。

粟国島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/21 09:27 UTC 版)

粟国島

南西方向から撮影した航空写真
所在地 日本 沖縄県島尻郡粟国村
所在海域 東シナ海
所属諸島 沖縄諸島
座標 北緯26度34分56秒 東経127度13分36秒 / 北緯26.58222度 東経127.22667度 / 26.58222; 127.22667 (粟国島)座標: 北緯26度34分56秒 東経127度13分36秒 / 北緯26.58222度 東経127.22667度 / 26.58222; 127.22667 (粟国島)
面積 7.62 km²
海岸線長 12.8 km
最高標高 95.8 m
最高峰 番屋塚(ばんやちじ)
人口 約900人
     
プロジェクト 地形
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島はサンゴ礁に囲まれている

粟国島(あぐにじま)は、粟国諸島に属するである。沖縄本島の北西にあり、フェリー航路がある那覇港と約60キロメートル離れている[1]

周囲に島はなく、沖縄県島尻郡粟国村の一島一村である。

概要

面積7.62km2[2]、周囲12.8km[3]

産業は主に農業漁業で、近年では製塩業も有名である。かつてはの産地として知られており、粟島とも呼ばれ、名前の由来となっている。また飢饉用に植えられたソテツが多く残っており、別名「ソテツの島」ともいわれる[4]

島の西側の標高が高く、東側へ緩やかな傾斜となっている。西端が真鼻岬(筆ん崎)で、白色凝灰岩の断崖絶壁となる。

筆ん崎(ふでんざき)沖は流れが強いものの、4月 - 7月にかけて産卵期を控えたギンガメアジが数千匹の大群をつくるほか、ロウニンアジナポレオンフィッシュなども回遊してくるため、上級者向けのダイビングポイントとして有名である[1]

あまり観光地として知られていないこともあり、島内はのどかで昔ながらの沖縄の町並みが残っている。

歴史

交通

航路

粟国港に停泊するフェリーあぐに
フェリー粟国:所要時間は2時間10分、便数は1日1往復[7]

航空路

  • 第一航空那覇空港間で運航。一時期停止していた運航は2021年7月より再開。月・水・土の週3往復(多客期増便)。所要時間は約25分、運賃は大人片道8000円[8]
  • エクセル航空がヘリタクシーをチャーター便として運航[9]

島内交通

  • 路線バス:村営コミュニティバス「アニー号」が島内各地と粟国港・粟国空港を結んで運行される。
  • タクシー:通常のタクシーはない。村営のデマンド型乗合タクシー「りかりか号」がある。
  • レンタカー、レンタサイクルがある。

主な観光名所

洞寺鍾乳洞の内部

特産品

「粟国の塩」を製塩している工場
  • 粟国の
  • 粟国の島マース

(上記2製品は製造者名・製品名共に酷似しているが、全くの別製品。)

  • ソテツみそ
  • アカーマーミー
  • あぐにようかん
  • 黒糖
  • もちきび
  • 玉ねぎ
  • 山羊(ヤギ):島内で放牧されている山羊はヤギ肉を得るための食用で、粟国の山羊は県内でも美味しい山羊として古くから知られている。

ハブ

与那国島久高島伊是名島などと並び「ハブのいない島」とされてきたが、2017年9月2日、島北部にある産業廃棄物処理施設で全長1mのハブが1匹捕獲された[6]。2023年度は8月現在で196匹が捕獲されるなど増加傾向にあるため、同年12月には粟国村議会でハブにかまれた際の医療費の補助や、住宅の石垣整備に使う補修材の支給を行うためのハブ対策条例が制定された[10]

脚注

  1. ^ a b [水中点描 season2]沖縄県粟国島 アジな七変化読売新聞』夕刊2023年7月20日3面(同日閲覧)
  2. ^ 平成28年全国都道府県市区町村別面積調 島面積” (PDF). 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年5月8日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 島のデータ[リンク切れ]沖縄県庁企画部地域・離島課
  4. ^ 沖縄のしまじま[リンク切れ]沖縄県庁
  5. ^ 粟国島[リンク切れ](沖縄本島周辺離島の自然) - 沖縄県
  6. ^ a b 沖縄・粟国島「いない島」にハブ 外部から?生息?毎日新聞』2017年9月5日配信
  7. ^ 交通(アクセス) - 粟国村
  8. ^ 第一航空
  9. ^ “新ターミナル完成したのに…客のいない粟国空港 「島の生命線」再開を願う切実問題”. 沖縄タイムス+プラス. (2018年8月28日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/305902 2018年8月30日閲覧。 
  10. ^ “ハブ3匹→196匹、粟国村議会が全会一致で「対策条例」 医療費や住宅の石垣整備を補助”. 琉球新報 (琉球新報社). (2023年12月14日). https://ryukyushimpo.jp/news/region/entry-2579912.html 2023年12月23日閲覧。 

関連項目

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