硫黄鳥島 (沖縄県)
212m 北緯27度52分52秒 東経128度13分20秒 (世界測地系)
概 要
概 要 安山岩質の2火山が接合した長径(南東-北西)2.7km、幅2kmの島。南東側の火山は三重式で中央火口丘は 溶岩ドーム。北西側にある島内最高の硫黄岳は砕屑丘で、直径約300mの山頂火口の壁には、数ケ所に硫気孔 がある。有史後の噴火はすべて爆発型で溶岩を流出したことはない。噴火のため全島民が再三離島し、現在 無人島。火山名として「沖縄鳥島」という名が用いられたこともある。最近の地震観測により、規模は小さ いが地球潮汐に連動した活発な地震活動があることがわかった(高木ほか,2004)。
火山活動の記録
»過去の火山活動履歴- 1664年(寛文 4年)噴火
- 地震,死者あり。
- 1796年(寛政 8年)噴火
- 降灰,農作物に被害。
- 1829年12月 1日(文政12年)噴火
- 1855年(安政 2年)噴火
- 1868年(明治元年)噴火
- 降灰。
- 1903年 3月~ 8月(明治36年)噴火
- 噴石,全島民が一時久米島に移住。
- 1934年(昭和 9年)噴気
- 南東火山の火口北壁に3つの新噴気孔生成。
- 1959年 6月 8日(昭和34年)噴火
- 北西火山で噴煙3,000m,噴石,降灰。
- 活動約1か月続き,泥・硫黄が海上に流出。
- 全島民86人は島外に移住。
- 1967年11月25日頃(昭和42年)噴火:噴煙多量,硫黄採掘者撤退。
- 1968年 7月18日頃(昭和43年)噴火
<日本活火山総覧(第3版)(気象庁編2005)およびその後の火山観測成果による。>
火山活動解説資料
硫黄鳥島
固有名詞の分類
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