気風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 09:15 UTC 版)
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気風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 08:18 UTC 版)
旧海軍の元士官(海軍兵学校・海軍機関学校出身者)たちが、アメリカ海軍関係者の支援を取り付けて海軍再建を主導した経緯から、旧帝国海軍の伝統と文化を重んじる傾向にある。 現在では旧海軍の標語でもある「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」と「スマートネイビー」を標榜し、幹部候補生学校ではシーマンシップに基づいた「機敏(スマート)・着実(ステディ)・静粛(サイレント)」の「3S精神」の体得を掲げている。これは、古今東西海軍艦艇が外国を訪問することによって、外交関係の親善を深める役割をも担ってきたことに由来する。自衛隊の中では海上自衛隊のみ初任幹部を海外に出して見聞を広めさせている(練習艦隊)。 海上自衛隊の敬礼は陸空と違い、狭い艦艇内で行われることを想定し、右肘上腕部を右斜め前約45度に出して肘を張らない特徴がある(狭い艦艇内で肘を張ると、擦れ違い敬礼の交換の際に相手とぶつかってしまうため)。しかし、場合により陸空と同様の肘を大きく張った敬礼が行われる事もある。 旧海軍の軍艦旗と全く同一の意匠を自衛艦旗の意匠として改めて採用し、日露戦争の日本海海戦を記念して制定された戦前の海軍記念日(5月27日)のイベント開催、5分前精神の徹底や信号喇叭による総員起こし、出航時の「帽振れ」など、多くの文化を旧海軍から継承しており、その独特の気風を揶揄し「伝統墨守唯我独尊」ともいわれる 。なお、「金曜にカレーを食べる習慣」は、海上自衛隊において1980年代後半(昭和から平成に移るころ)(週休2日制移行時期)に広まったものであり、旧帝国海軍に由来するものではない。 過去、海上自衛隊の艦長の中には、艦内の銘板をすべて「護衛艦」ではなく「駆逐艦」などの旧軍式の名称にし、旧海軍の徽章を帽子につけ、士官の階級名を旧軍式にする者がおり、これによって「大勢の実習員がこのことだけでも心が躍り、士気の高まるのを覚えた」という。また、流通経済大学法学部教授の植村秀樹によれば、海上自衛官の中には「日本海軍」と印刷した名刺を持つ者もいた。 陸空では使用されない「士官」の語も、「幹部自衛官」のほかに法令上も用いられている(士官#自衛隊参照)。 教育隊において水泳教育を徹底しており、全く泳げない者にも専用の訓練メニューを用意しほぼ全員が泳げるようにしている。
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