伝統と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 06:31 UTC 版)
外人部隊の将兵は、男性は Caballero Legionario、女性ならDama Legionariaと呼ばれる。意味はいずれも「外人部隊兵殿」。 外人部隊の隊歌は "El novio de la muerte"。意味は「死の花婿」あるいは「死の友」。 助けを求める戦友を決して見捨てず、また味方の死者を必ず回収することを伝統とする。 外人部隊将兵のトレードマークはひげ、パイピングと房飾りの付いたゴリーリョまたはチャピリと呼ばれるカーキ色のギャリソンキャップ、灰緑色の防暑シャツとストレートズボン。この開襟シャツは礼装として着るもので、襟を大きく開いた着こなしが容認されている。戦闘服はスペイン軍と同一のものである。冬服は陸軍とは色調が違うカーキ色のジャケットに夏服と同じ灰緑色のシャツ、カーキ色のネクタイを着用する。制帽は陸軍と形状が異なる。 パレードの際の歩調が他部隊と異なる。他部隊の速歩行進が毎分88から90歩なのに対し、外人部隊は毎分140から160歩の猛烈なテンポで激しく腕を振り上げながら小幅に進む。ラッパ隊(打楽器含む)がパレードの隊列に同行する。 外人部隊にはマスコットとして動物を飼う伝統がある。かつてはニワトリ、ライチョウ、オウム、犬、猿、イノシシ、バーバリーシープ、熊なども飼っていたとされる。現在のマスコットはヤギで、式典やパレードにも部隊と一緒に登場する。もともとは従軍の際の非常食としての側面もあった。 マラガで催される受難週の祭典において、外人部隊兵たちが聖木曜日にキリストの磔刑像を担って練り歩くのが恒例となっている。
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