じゅよう‐たい【受容体】
受容体
受容体
レセプター(受容体、受容器)
受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 01:19 UTC 版)
生化学および薬理学において、受容体(じゅようたい、英: receptor、レセプター、リセプター)は、生命システムに組み込まれる可能性のあるシグナル(信号)を受信し伝達する、タンパク質からなる化学構造体である[1]。これらのシグナルは通常は化学伝達物質であり[nb 1]、受容体に結合して、何らかの形の細胞/組織応答(例: 細胞の電気的活性の変化など)を引き起こす。受容体の働きは、シグナルの中継、増幅、統合の3つに大きく分類される[2]。シグナルを先方に中継し増幅することで、一つのリガンドの効果を増大させ統合することにより、シグナルを別の生化学的経路に組み込み、その経路もまた高度に専門化することを可能とする[2]。
- 1 受容体とは
- 2 受容体の概要
受容体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:29 UTC 版)
生体内の恒常性は、生体内物質により調節されていることが明らかとなった。すなわち、ホルモンやオータコイドなどメッセンジャー物質によって制御されている。20世紀後半になると、これらの調節機構と生体物質との関連が生化学研究の重要なテーマとなる。 今日では、メッセンジャー物質は受容体と呼ばれる機能タンパク質と結合することで細胞にシグナルを伝達することが判明した。受容体がシグナル受け取ることによりイオンチャネルが開いたり、セカンドメッセンジャー物質により遺伝子発現が制御されることにより、生体での恒常性が維持されている。
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「受容体」の例文・使い方・用例・文例
- 電子受容体水溶液
- どんな病気の治療にアンジオテンシン受容体拮抗薬は使われるのですか。
- インターロイキン-6受容体
- 移植された光受容体細胞は視力を向上させることができる。
- 受容体部位でアセチルコリンの動作を制御するか、妨害するさま
- 筋肉の深い圧力受容体
- 生理的反応をもたらすために細胞上で受容体と化合することができる薬
- アルファ・アドレナリン作用性受容体を妨げる様々な薬剤
- 遺伝子組換えによって作られた抗TNF化合物(商標名エンブレル)で、TNFと結びつく受容体から成る
- 交感神経系(血圧低下をもたらす)のアルファとアドレナリン作動性受容体を防ぐ抗高血圧薬(商標名Trandate、Normodyne)
- それが、より多くのセロトニンが脳で受容体に影響するように利用可能であるようにセロトニンの再取込みを妨げることによって行動させる抗うつ剤
- ノルエピネフリンとセロトニンの再摂取を妨げることでこれらの物質をより多く脳の受容体に作用させる抗鬱薬
- 体内の刺激に反応するいかなる受容体
- 体外からの刺激に反応する受容体
- 迷路受容体と蝸牛を含む内耳の感覚構造物
- 筋肉繊維を伸ばすことに反応する筋肉の受容体
- ウイルス感染細胞の表面で抗原を認識し、B細胞とキラーT細胞を刺激するリンフォカインを分泌するCD4受容体があるT細胞
- ウイルス感染細胞の表面で抗原を認識し、感染した細胞と結びついてそれを殺すCD8受容体によるT細胞
- インパルスを受容体から中枢神経系に、または中枢神経系に向かって伝える神経
- 抗原、抗体、ホルモン、薬品に対して特異受容体を有する、あるいはウイルス、食細胞または神経線維などによる接触の焦点となる細胞のいずれか
受容体と同じ種類の言葉
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