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2008年7月27日 (日)

(277)アポイントに一括登録する

(277)アポイントに一括登録する

PDAを選択して使うときに、もっとも重要なことは、データの移行がスムースにできるかどうかだと思います。今ふうの用語ではインポートとエクスポートです。

とくにエクスポートができないと、PDAに入力したデータは、そのPDAを使わなくなったときに死蔵されます。インポートができないと、ほかのパソコン類で入力したデータを、新しく使うPDAに取り入れることができません。

PDAなどの情報機器をつかうということは、その機器そのものを使うのではなく、その機器で自分の個人データを使うことが重要なのです。

たとえでいうと、映像作品を鑑賞するときに、どこの映画館で見るかとか、どこのメーカーのテレビで見るかが重要ではなく、どういう作品を見るかということが意味があると思います。

PDAも同じで、ザウルスを使うか、モバイルギアを使うか、PalmPilotを使うかが重要なことではなく、それらのPDAの中でどのような個人データを扱うかということが重要なことだと考えています。PDAなどの機器類は、お金を出せば買うことができますが、アポイントなどの自分自身の個人データは、なくしてしまったらお金では買うことができません。

その重要な自分のデータをし、一つのPDAからほかのPDAあるいはパソコンのアプリケーションに、データを移行できないと困ります。スムースにデータを移行できないのだったら、PDAを使う意味が半減します。

200LXでは、インポートとエクスポートが自由にできますので、今回はそのうちのシスマネAppointに、データを一括登録することをお話ししようと思います。

一括登録する方法としては、A.一件一件のデータを手作業で入力する、B.ファイルからシステムマクロを使って、一件ずつのデータをファイルから移行する、C.一括登録プログラムを使って、一気に登録してしまう、というような方法があります。

A.の方法はかなり面倒です。C.のプログラムとしては、「ぬ~」さんのAPPTOUTがあります。しかし、APPTOUTでは、入力元になるデータベースがきれいな形になっていないと、うまく登録できません。

私は、APPTOUTを使ってみて、何回かうまく登録できなかったことがあったので、ほとんど使わなくなってしまいました。そのかわりB.のシステムマクロを使って登録することが多いので、その作業手順をお話ししましょう。

ここでは、例として「国民の祝日」と「誕生日リスト」を一括登録することをお話しします。

Scrn0018 (0018) データをテキストエディタなどで作っておいた、元になるデータを[MEMO]に読み込みます。元データとしては、この図のように、複数の項目を含む一つのレコードを分解して、ひとつの項目ごとに一行にしておくのが扱いやすいです。

ここでは、「01/15成人の日」というレコードを、「01/15」と「成人の日」と一行ずつに分解してあります。

Scrn0002 (0002) データを入力するアポイントは、新しく作っておくほうが良いです。既存のアポイントに間違って入力した場合に、その間違ったデータを一件ずつ削除するのが面倒だからです。うまく入力が完成してから、既存のアポイントにマージします。

Scrn0004 (0004) ここでは、新しく作るアポイントを[KINENBI]というファイル名にしておきます。

Scrn0019 (0019) カーソルを[memo]の先頭に置いておいて、マクロを[F10]に登録するつもりで、「Shift][Fn][F10]を同時に押してから[Y]を押して、マクロを[F10]に登録していきます。

Scrn0020 (0020) [Shift]を押しながら下矢印を2回押すことで、登録するべき一つのレコードの領域指定をします。[Fn]+[.](Cut)を押して、この部分をカットしてバッファに取り込みます。

Scrn0024 (0024) アポイントに移動して、[F2](Add)[F3](Note)を押して、ノートフィールドに移動して、[Fn][+](Paste)を押すことで、バッファからノートフィールドにデータを移します。

Scrn0024_2 (0024) こんどは、ノートフィールドから、アポイントのタイトルと日付の部分に項目を入力するために、図のように一行だけを領域指定してから、[Fn]+[.](Cut)を押して、この部分をバッファに取り込みます。[F10](OK)を押して、

Scrn0025 (0025) アポイントの入力画面で[Tab]を何回か押して、カーソルを日付入力の部分に移動してから、[Fn][+](Paste)を押して入力します。

Scrn0027 (0027) 「F3](Note)を押して再びノートフィールドに戻って、次の項目を領域して、[Fn]+[.](Cut)を押してから[OK]を押します。

Scrn0030 (0030) Descriptionにカーソルを移動してから、[Fn][+](Paste)を押して入力します。[Tab]でStart Time に移動して、[Del]を押してから[F10](OK)を押すことで、イベントとして登録します。

Scrn0031 (0031) これで、一つのレコードが登録されましたので、[Memo]を押して、[Memo]の先頭にカーソルがあることを確認して、[Shift]+[Fn]+[F10]を押してマクロ登録を終了します。

あとは、[Fn]+[F10]を押すたびに一つのレコードずつアポイントに登録されます。

Scrn0032 (0032) 今回は、国民の祝日の入力に続けて、誕生日リストもデータ入力しました。

ここで説明した方法は、面倒な気がするかと思いますが、200LXのシステムマクロの使用方法に慣れてしまうと簡単にできます。

単に[Fn]+[F10]を押し続けるだけですから、100や200のレコードは簡単に一括入力ができます。

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