カテゴリー「1. 個人の情報管理(Appoint, Phone, Todo, Notetaker, Database )」の68件の記事

2024年11月23日 (土)

(1299) 桐谷さんの株主優待をHP200LXのSolverとDataBaseで.

(1299) 桐谷さんの株主優待をHP200LXのSolverとDataBaseで.

(1294) (雑談)私の好きな投資本.前項の続き」で、桐谷さんの「株主優待のススメ」のことをお話しました。

現代投資理論に基づいた資産運用が王道ですが、桐谷さんのような「株主優待」めあての株投資というのも楽しいと思います。
Pxl_20241123_045314667
それで『桐谷さんの株入門』の本を買ってきました。
この本によると、「株主優待」というのは日本だけの慣習のようです。
なるほど、そのために米国株投資なんかの本に載っていないのですね。

この本をひととおり読んだので、桐谷さんのシステムを200LXの上で運用できないかと検討しました。

ひとつは(A)銘柄選びのための「利回り」の計算です。
もうひとつは、(B)「買い検討中の銘柄リスト」と、(C)損益や利回りを確認する「株管理ノート」です。
(A)は計算ですからSolverを使います。(B)と(C)はデータ管理ですので、DataBaseを使います。これらが200LXで管理できれば、紙のノートよりも効率的に管理することができるはずです。

では、システムをHP200LXの上でどのように実現するかについてお話します。

(A)銘柄選びのための「利回り」の計算です。
Pxl_20241123_045435905
桐谷さんの本では、「株価」と「1株配当」と「株主優待額」から「配当+優待利回り」を計算しています(赤四角)。

200LXのsolverでの計算には、下のような計算式を登録しました。
Solver01_20241123150701
じっさいに赤四角の数字を入力すると、下のようにが計算されます。
Solver02
Solverでは逆方向の計算ができるのが便利です。この場合だと「配当+優待利回り」を4.5%と希望したときに、「配当利回り」は何%であるべきかなどの逆方向の計算が簡単にできます。

(B)「買い検討中の銘柄リスト」についてです。
Pxl_20241123_045535594
桐谷さんの本では、上図の青四角のように書いています。
200LX上で、これを模したDataBaseを作りました。
Dbase01
「権利確定の月」をどのように表示するのが良いのかに迷いましたが、上図の「権利確定」の枠内のように作りました。
また、「優待内容」と「気になる点」は、画面の下の方に移動させました。

(C)損益や利回りを確認する「株管理ノート」は、桐谷さんのシステムだとメインページと、下に続く多数のサブページがあります。
Pxl_20241123_045627005
上の図の青四角で囲った「ザイ・ダイニング」が登録されているページは、
Dbase02
のように作りました。
「権利確定」と「到着時期」をどのようn表示させるかに悩みましたが、けっきょく上図のようにしました。

下のサブページは、
Dbase03
のようにしました。

200LXのDataBaseでは、メインページに複数のサブページを付属させるということができないので、多数のサブページにはすべてメインページが付属するせざるをえません。

多数のサブページは番号をつけて管理するということになると思います。
このことについては、じっさいにシステムを運用しながら考えていきたいと思っています。

今回の桐谷さんの本には推奨株などは掲載されていません。
推奨株は「マネー誌ZAI」を見るようにということなのでしょう。

「マネー誌ZAI」の最新号を本屋さんで立ち読みしてこようと思います。

[訂正] 上のSolver式では逆方向の計算ができません。
    そのため、2枚の図を下記のものに差し替えます。

Naitori1
Haitori2

2024年11月14日 (木)

(1295) smart clipを使ってシスマネアプリからExcelに出力.

(1295) smart clipを使ってシスマネアプリからExcelに出力.

なにかの解説を読んでいた時に、ふと「そうだ、シスマネアプリのファイルをExcelに出力する汎用のsmart clipを作っておこう」と思いつきました。

スマートクリップのことは今まで何回もお話ししています(この項の最下段に添付)。
とくに、アポイントのデータをGoogleカレンダーに登録するには、smart clip が楽で便利です。
Appt
上の図は、HP200LXのアポイントの月間表示です。

今回のお話の例として、このアポイントブックをWindowsのアプリに移行するやり方をお話します。

そのほかにも、シスマネアプリである、アポイントブック、ノートテイカー、アドレスブック、データベース、ワールドタイムなどから、Excel(あるいはLotus123)に出力できるようにしておけば役に立つと思います。

HP200LXの中のデータをエクセルのファイルにしてしまえば、多くの人たちは、いろいろ有効に利用できるだろうとも考えました。
Openoffice
この図は、WindowsのOpenOfficeの表集計に移行した状態です。
 
[手順](ここではアポイントを例にしてお話します)

1. アポイントアプリの中の[Menu]を押してから、[File]→[Print]を押します。
Al2csv
 下の[Print]の画面の中で、[Print]したい範囲を選択します。
 [Style]の中ではCustomを選んで、あらかじめ作っておいた[all to csv]を選びます。
 [Print to]で[File]を選んでOKを押すことで、ファイル名入力画面に移行します。

 ファイル名を入力して[OK]を押せば、必要な情報がそのファイル名のファイルに出力されます。
 ファイル名の拡張子は、[0001.csv]などと、csvとしておくのが、ぶなんだと思います。

2. [all to csv](smart clip)の作り方。
Al4csv
 [Menu]を押してから、[Option]を選んで、「Smart Clip]を選びます。
 出力したい項目と[,]や["]など組み合わせます。
 上の図では、画面はLotus123に読み込むために項目を["]でくくって、項目の区分として[,](カンマ)を入れてあります。
 
このファイルを200LXのlotus123に読み込みました。
App01
同じファイルをウィンドウズのopencalcに読み込ませたものが上から2番目の図です。

[その他のシスマネアプリ]
ノートテイカー、アドレスブック、データベース、ワールドタイムなどでも、まったく同じ手順でLotus123とか、Windowsの表集計アプリに読み込ませることができます。

Al2csvdb
上の図は、ノートテイカーでの smart clip の例です。
Al3csv_20241114175701
今回は、すべてのアプリでのsmart clip の名称を [all to csv] としました。

いった ん、Windowsのアプリに読み込ませることができれば、あとは自由に加工ができますし、データをgoogleカレンダーなどにも移行できると思います。

「以下が、以前にお話した アプリからsmart clip を使って出力した話です」

(1093) アポイントからグーグルカレンダーへ.さらに簡単に移行
 (A) 200LXのアポイントからデータを書き出す。
 200LXのスマートクリップ機能を利用して、グーグルカレンダーにインポートできるような形式のファイルに出力します。
 (A-1) Appointmentsのファイルは、スマートクリップを登録してあるアポイントファイル[2_ggl_ap.adb]を使ってください。
 
(1068) HP200LX リターンユーザーのためのまとめ。(4)他パソコンとのfile連携
 200LX以外のパソコンにエクスポートするシスマネデータとしては、Appointment、PhoneBook、 DataBase、 NoteTaker、 Lotus123(WK1ファイル)、 Memo(テキストファイル)ポケットクイッケン、などが考えられます。
 
今回は説明を簡略にしてしまったので、質問コメントが付けばさらに詳しくお話するつもりです。

2023年8月16日 (水)

(1179) TODO(しなければならないこと)を大項目・中項目・単項目に分ける.

(1179) TODO(しなければならないこと)を大項目・中項目・単項目に分ける.

HP200LXでTODOを管理するのに、いままでは大項目と単項目でに分けていました。
複雑さでいうと大・中・単という分類になりますが、処理する時間で考えると長期・中期・短期ということです。

Todo01
具体的な例でお話すると、大項目(長期)は「年間目標」のようなものです。
1年間とかさらに長期間かけて「しなければならない事柄」です。
上の図の「老年時代の準備」の項目は、数年以上かかって徐々に処理していきます。

Todo03
単項目(短期)のTODOというのは、上の図のように「靴を買いに行く」「お礼の電話をする」「◯◯に送金する」というような単発のことがらのことです。

ところが、最近になって数週間にわたって「しなければならないこと」が気になるようになりました。
たとえば、家庭裁判所に戸籍関係の申述をしなければならない事柄が発生しました。

その手順として、1.依頼する弁護士あるいは司法書士を探す、2.法務事務所に用件を依頼する、3.書類の一部分は自分で作成する、4.法務事務所に書類を送る、5.家庭裁判所から確認の書類が届く、6.その書類に記入して返送する、6.家庭裁判所から完了の連絡が来る、7.法務事務所に終結・お礼の連絡をする、のような一連の作業をする必要がありました。

この一連の作業には、数週間から数ヶ月かかります。
単発のTODOではないですし、年間目標のような年単位でもなくて、中途半端な大きさのTODOです。

Todo02
そのような中項目(中期)のTODOをどのように管理しようかといろいろ考えて、結局、上図のような「ふぃあさんのTODO」を使うようにしました。

ふぃあさんのTODOのことは「(120)「ふぃあ」さんの[TODO]を使ってみよう」や「(584)200LX上でのスクウェア・ブロック技法」でお話したことがあります。
柔軟性に富んでいて使いやすいアプリケーションです。

今回は、ふぃあさんのTODOを2列5行で使うことにしました。

大項目のTODOは、[Appt]キーを押して起動します。単項目のTODOは[DataBase]キーを押して起動します。
ふぃあさんのTODOは[Alt]+[F]を押して起動するように設定してあります。

3種類のTODOともに、ほとんど一瞬で起動しますので、このTODOシステムの使い勝手は良好です。
ふぃあさんのTODOは、もともと「TODO」という名称なのでから、こういう使い方が本来の使い方なのかもしれません。

「TODO(しなければならないこと」については、
(178)Appoint画面のバリエーション.Todo表示
(30)Todo Listについて
(97)野口先生のTO・DOと200LX上のTODO
などでもお話したことがありますので、目を通してみてください。

2023年3月 7日 (火)

(1096) Goldstein の 1THNG1.GDBを改変してみました。

(1096) Goldstein の 1THNG1.GDBを改変してみました。

(1094) Coveyの第四世代手帳を200LX上で実現する」でお話した1THNG1.GDBを改変してみました。

配布されているオリジナルのGDBは以下のようになっています。
Back
RoleとWhoの部分は、使う人が使いやすいように変更するように原型が提供されています。

そこで、Roleの部分をPTPに掲載されているように改変してみました。
1stthgg1
Modify Database を選択して、英文字を入力してみましたが、記入欄が勝手に縮小したりしてあまりうまく改変できません。

試しに、自分だったらどういうふうに変えるかと考えて、Roleの部分とWhoの部分を変えてみました。
Jibun2
上の図のようにDetaBaseには日本語を入れることができますが、英文字も残しておくほうが良いです。
200LXでは[Alt]+[英文字]で項目にジャンプできる機能が備わっていますから、そのジャンプの機能が使えるほうが便利です。

私は今までGDBでTodo(しなければならないことリスト)を管理していたのですが、「このデータベースに変更してみようか、、、」と考えました。

結論から先に言えば、このシステムは私には向きません。

Goldsteinは大きな概念の項目を立てるのですが、私の場合は一日に10個くらい小さな項目をたくさん立てます。
その小さな項目は走り書きのメモみたいなものなので、Goldsteinのようなじっくり考えての項目立てではないのです。

そういうことで、作ってはみたけれど「私には合わないなぁ、、、」という結論です。

ちょっと残念。

(1094)の項目に追記するつもりで書き出したのですが、長くなったので別の項目としました)

2023年3月 4日 (土)

(1094) Coveyの第四世代手帳を200LX上で実現する。

(1094) Coveyの第四世代手帳を200LX上で実現する。

私には毎週・毎月・毎年と定期的にするべきタスクがあります。
その「定期的にするべきことがら」をまとめて管理しようかと思い立ちました。

現在は HP200LX の Apointmet に記入して管理しているのですが、DataBase で管理するほうがやりやすいかもしれないと思ったのです。
Img_20230303_114002
そういう DataBase の使い方のお手本を探したときに、 Hal Goldstein の 1stthing.gdb データベースを思い出した。
(上図の左側はPalmtoppaperの記事、右側はグーグル翻訳をプリントアウトしたものです)

いろいろ検討したのですが、私の場合は従来どおりに Appointment で管理するほうがよいと結論しました。

しかし、せっかくいろいろ検討してみたので、今回、1sttheng.gdbのことをお話します。

Img_20230303_221402
1stthing.gdbは、Palmtoppaperの主幹だった HalGoldsterin が Coveyの「第四世代の手帳」の考え方を 100LX の上で実現するために考え出したシステムです。

詳細は、上の図の Palmtoppaper の1994年 May/June の号に記事として掲載されています。
GoldsteinのオリジナルのGDBはネットでダウンロードできます。
ここでは、オリジナルのGDBファイルに加えて、私が加筆したGDBファイルもまとめてアップロードしておきます。
ダウンロード - 1thng1.lzh

グーグル翻訳や、私が加筆修正した GDBファイルを参照すれば、この Golsstein のシステムがよく理解できると思います。

以下に、なるべくわかりやすく 1stthng.gdb のシステムについて説明します。

このシステムの「基本的な考え方」は、しなければならないタスクを「時間を軸にして管理」するのではなく、「重要度を軸にして管理」するということです。

Img_20230303_113700
詳しくは雑誌記事にも載っている上記の本を読んでいただくのが良いのですが、Coveyのシステム手帳のサイトを読むほうが理解が早いかもしれません。
(上記の本は、私は全巻はよみませんでした。読んだのは半分だけでした)(読まずにナマイキ言ってすません)

1stthng.gdbの使い方をなるべく簡単にお話します。

(1)会社の業務でも、自分の勉強でも、家族と過ごす時間についてでも、「するべきこと」の項目を立てます。

(2)その「するべきこと」項目を1stthing.gdbのデータベースで管理するわけですが、緊急性と重要性、誰と関連したタスクか、どういう分野のタスクか、などという属性を確認して記録します。

(3)そのタスクをAppointmentに記入していきます。

つまり、時間管理面ではAppontmentを使い、重要度などはDataBaseを使って、立体的に管理していこうという考え方です。

Palmtoppaperに掲載されている図でお話すると、、
Img_20230303_220438
Goalの欄に「するべきこと」の項目を記入します。

たとえば、「子どもとサッカーをして遊ぶ」という項目をたてるとします。
その行為をする自分の役割が「父親」としてならば、Fatherのラジオボタンをチェックします。
もし、「社長」としての行為だったら、CEO-Bus のラジオボタンにチェックを入れると思います。

サッカーするのは肉体的な行為なので、Aspetの欄ではPhysialのラジオボタンをチェックします。

Goldsteinは毎週子供と遊ぶ時間を確保しているそうですから、Typeの欄ではWeeklyにチェックをいれます。

重要度は3段階に分けています。子供と遊ぶことはかなり重要なことのようですから、Hiにチェックを入れることになるでしょう。

QDの欄は、「緊急度」と「重要性」から4つに分類して、Q1(緊急で重要)かQ2(緊急性はないが重要)のどちらかを選びます。
Q3とQ4の場合は、そもそも項立てしないようです。

誰と関連した行為なのかは、Whoの欄をチェックします。息子の名前はしりませんが、トムという名前ならTomにチェックを入れるのだろうと思います。(Sharon というのは奥さんの名前です)

あとは、その行為が一回きりで、終了したらDoneにチェックを入れます。
Note フィールドは、その項目の備考欄です。
Noteには、楽しむ→幸せ、正しい行い→平和、達成→満足、というように書いてあるのでしょうか。

このようなたくさんの項目を、グループごとに縦覧して管理することができます。
Img_20230303_220541
上の図は、Roleの欄の [Pub - Thadeeus] にラジオボタンのチェックがついている項目を一覧したときの図です。

下の方に、「新しいニュースレターに名前をつける」とか「クオリティの高く実用的な出版」とか「PalmtopPaperのスタッフを読んでおく」「キーフにフロッピーディスクを送る」などというタスクが羅列されています。

下の図は「今週やること」の一覧です。「誰々と会う」とかいうのはわかりますが、自分だけがわかるような略号で書いてあるようです。

そういう項目をAppointmentに「予定」として記入するという使い方です。
Img_20230303_220620
Goldstein は Appointment を「週」ごとに管理しているようです。
(アメリカ人は週で管理する人が多いのでしょうか?)
(私は月間表示で管理していますが、、)

縦に並んだ表は、どれも同じ週を表示していますが、上図は朝9時から夕方7時までの一覧、真ん中の図は30分ごとの一覧、下の図は15分間隔での一覧、です。

欄が大きければ、その「行為」の内容まで表示できるということを示しています。

「まとめ」

以上のように、Goldsitein は、「しなければならないこと」の項目を、重要度に基づいて 1stthing.gdb で管理して、いつやるかという時間の管理は Appointment でしているということです。

Palmtoppaper に記事として掲載しているのは、「試行錯誤してやっと自分なりのシステムが完成した~」「ばんざ~い」ということで、記事として掲載したようです。

HP100/200LX 上で Covey の第四世代手帳を実現するシステムとしては、秀逸なシステムだと思います。

 

2023年2月28日 (火)

(1093) アポイントからグーグルカレンダーへ.さらに簡単に移行

(1093) アポイントからグーグルカレンダーへ.さらに簡単に移行

私は2~3週間ごとに200LXのアポイントのデータをグーグルカレンダーに移しています。
なるべく楽に簡単に処理できるように、やり方を変更しました。

以前はVZエディターを使って整形していましたが、シスマネアプリだけで処理できるようにしました。
その手順を3段階にわけて説明します。

(A) 200LXのアポイントからデータを書き出す。
(B) データを整形する。
(C) グーグルカレンダーにインポートする。

では、項目ごとに詳しく説明します。
Filesg
この項で使用するファイルは、[2_ggl_ap.adb]だけです。
[gglhead2.csv]はおまけです。
ダウンロード - 2_gglcal.lzh

(A) 200LXのアポイントからデータを書き出す。
 200LXのスマートクリップ機能を利用して、グーグルカレンダーにインポートできるような形式のファイルに出力します。

001_20230228161601
(A-0) 年月日の形式は、Setupで MM/DD/YY HH:MM の形式にしておいてください。
 (この形式で動作するようにしてあります)

(A-1) Appointmentsのファイルは、スマートクリップを登録してあるアポイントファイル[2_ggl_ap.adb]を使ってください。
 (スマートクリップをセットできる方は、もちろんご自分のadbファイルを使えばよいです)

002
(A-2) 上図のように、書き出す(エクスポートする)項目と日時を入力します。
(A-3) 書き出す形式は、[copy to google] を選んでください。
 (ゴーグル用のスマートクリップがこの名称です)
(A-4) エクスポートするファイル名を入力します。
 (私は[2ggl.csv]とすることが多いです)
Head

(A-5) 2023年1月1日のところに、[ggl_head]という項目を作ってありますので、そのNote部分をcopyして、クリップボードに入れておいてください。

(B) データを整形する。
[2ggl.csv] ファイルをグーグルカレンダーに取り込めるような形式にします。

(B-1) 200LXのMemoに、上記の[2ggl.csv]を読み込みます。
009
(B-2) 読み込んでから、ファイルの先頭にクリップボードの内容をPasteします。
(B-3) そのまま、[2ggl.csv]としてsaveします。
00888_20230228162301
 (csv形式の[ggl_head]も別ファイルとしておまけで同梱しておきます)

(C) グーグルカレンダーにインポートする。
 インポートのやり方は、「Excel→CSV→Google Calendarインポートを覚えておくと、予定表の一元管理にとっても便利」のサイトを参照してください。
 (このサイトを見れば、ご自分で[ggl_head]や[2ggl.csv]を作れます)

私がお話するやり方は以上です。
これでグーグルカレンダーにインポートできます。

今回のやり方では、VZエディターなどでファイルを整形する必要がありません。
使うのは、シスマネのAppoint.adbとMemoだけです。
時間も手間もたいしてかかりません。

以前に「インポート/エクスポート。PDAでとても重要なこと」で、パソコン間でのデータの移行が重要であることをお話したことがあります。
20年も前の道具であるHP200LXが、柔軟なインポート・エクスポートの方法を備えているのは、あらためてたいしたものだと思います。

アポイントをグーグルカレンダーに移行する方法について、以下の項目も参考にしてください。

(709)200LXのアポイントをグーグルカレンダーにインポートする

(913) CSVファイルをグーグルカレンダーに登録する.[第一段階]

(1068) HP200LX リターンユーザーのためのまとめ。(4)他パソコンとのfile連携

 

[2021-0301 後記]

この方法でどれくらい時間がかかるのかと思って、もう一度やってみました。

(A) 200LXのアポイントからデータを書き出す。   90秒くらい
(B) データを整形する。                 20秒くらい
(C) グーグルカレンダーにインポートする。     60秒くらい

でした。

「(B) データを整形する」はVZエディターを使いました。慣れているので。

2023年1月 4日 (水)

(1068) HP200LX リターンユーザーのためのまとめ。(4)他パソコンとのfile連携

(1068) HP200LX リターンユーザーのためのまとめ。(4)他パソコンとのfile連携

前項では、200LXのシスマネデータを「変換せずに」そのまま他のパソコンで読み書きすることについてお話ししました。
今回は、シスマネデータを「変換して」他のパソコンで扱うことをお話します。

200LX以外のパソコンにエクスポートするシスマネデータとしては、Appointment、PhoneBook、 DataBase、 NoteTaker、 Lotus123(WK1ファイル)、 Memo(テキストファイル)ポケットクイッケン、などが考えられます。

それらについて順を追ってお話します。

★ Appointmentのファイルをエクスポートするとしたら、最初に考えるインポート先はグーグルカレンダーだと思います。
Appoint
グーグルカレンダーに移動できれば、あとは、スマホにも他のカレンダーにも簡単に移動できます。

200LXからグーグルカレンダーへのデータ移行については、「(709)200LXのアポイントをグーグルカレンダーにインポートする」「
(882)200LXのアポイントをグーグルカレンダーに(動画)」などで詳しくお話しましたので、そちらをご覧になってください。

逆方向であるグーグルカレンダーから200LXにインポートすることは考慮しません。
というのは、エクスポートしたりインポートしたりを繰り返すと、野口悠紀雄先生の言う「ドッペルゲンガ・シンドローム」になってしまって、どちらが正本だかわからなくなってしまう可能性が高いからです。
正本はあくまでも200LXということにして、200LXからエクスポートするだけにしておくのが良いと思います。

200LXのシステムマクロを使って「(277)アポイントに一括登録する」方法もお話したことがありますが、私自身が一括登録することはほとんどありません。
(予定表をグーグルカレンダーから200LXにインポートする方法は、「こばこのひみつ」ブログや masa さんのブログにやり方が書いてあったと記憶しています。調べてみてください)

★ PhoneBook、 DataBase、 NoteTakerは、同じようなデータベースアプリケーションですので、まとめて考えれば良いと思います。
Database_20230104234601
一つのまとまりとしてのデータベースをそっくりそのままCSVファイルに変換するプログラムは何種類か発表されています。
そのようなプログラムを使うことで一括してエクスポートできることは「(278)シスマネデータを一括出力する」などでお話ししました。

しかし、変換プログラムを使ってうまくいかないことがたびたび発生したため、変換プログラムを使わずに、システムマクロで smart clip を繰り返してファイル出力することが多いです。
その方法については、「(279)smart clip でファイル出力して、vzでファイル整形する」「(580) 200LX のデータベースからクラウドへ」でお話しました。

システムマクロを利用して、シスマネファイルのデータをCSVファイルとかテキストファイルに変換するのは慣れれてしまえば簡単です。
システムマクロの(chainの宛先を同じマクロにする)リピートの機能を使うことで、同じ動作を永遠に繰り返すことができますから、いくら巨大なファイルの変換でも、半自動的に変換できます。

★ シスマネファイルのデータをCSVファイルなどに一括して変換しておいてから、インポート・エクスポートすることのほかに、
Sysmacro
シスマネファイルの一つのレコードをインポート・エクスポートすることがあります。

(60)シスマネアプリのnoteを縦書きで読む」でお話したように、ひとつレコードだけをインポート・エクスポートする場合には、ファイル名を[0000.txt]として受け渡しするようにしています。一回いっかいファイル名をつける必然性がないので、名無しのゴンベイの[0000.txt]というファイル名で受け渡ししています。

★ Lotus123のWK1ファイルのエクスポート・インポートについては、「(783) Windows パソコンでotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。その2」「(723) Windows パソコンにlotus1-2-3のwk1ファイルを読み込みたい。」で詳しくお話しました。

Lotus123
200LXの大きなアドバンテージは、表集計の Lotus123 が搭載されていることです。そのことは、「LX]名称の[L]が[Lotus]を意味していることからもわかります。

いまの時代は、表集計アプリといえば Excel とその類似アプリの全盛期ばかりです。
それでも Lotus123 を使い続けていくためには、WK1ファイルからExcel で読み書きできるファイル形式に変換する必要があると思います。

★ 私のようにポケットクイッケンで会計処理をしている方がいるかも知れません。PQデータを変換する方法は何種類も考えられますが、私の方法を「(425)PQ(ポケットクイッケン)のデータをパソコンに移行」と「(630)ポケット・クイッケン(PQ)のデータを青色申告に使いたい(後編)。」でお話したことがあります。
Quicken
(200LX) PQデータ → Lotus123 or CSV file → (Windows) Excel file という経路もよい方法だと思います。 
(masaさんはもっとスマートな方法で解決しています。ググってみてください)

★ 最後にテキストファイルのインポート・エクスポートのことをお話しておきます。

P1010068_20230104234801
私はテキストファイルのインポート・エクスポートを頻回にしています。

たとえば、「(837)HP200LXで永井荷風(青空文庫)を読む」でお話したように、ネットでゲットした文字情報を200LXに移して、200LXのjupiterで縦書き表示して読むことはけっこう多いです。

★ 以上、見てきたように200LXのファイルを、から他のパソコンにインポート・エクスポートする方法は多くの方法があります。
ご自身に合った方法で、データをエクスポート・インポートするようにしましょう。

私は、200LXの最大の利点はキーボードがあることだと考えています。
キーボードで入力できるために、手書きよりも速く正確に記録・入力できます。

また、記録したものが、適切な形で適切な場所に整理して保存することができます。
記録してある情報は、いくら大量でも、ほとんど瞬時に探し出すことができます。

そういうことで、私はまだまだHP200LXを使い続けます。
おそらく今後も200LXを凌駕する小型コンピュータは出現しないと思います。

2022年12月27日 (火)

(1065) HP200LXリターンユーザーのためのまとめ。(1)

(1065) HP200LXリターンユーザーのためのまとめ。(1)

私の年の離れた弟は、以前に200LXを使っていたことがあります。
先日メールで連絡したときに、今でも私が200LXを使っていることを話したら、「スタンドアローンならいつまででも使えるんだね」と言っていました。

それで、「また使う気があるならサポートするよ」(修理などのこと)と言っておきました。
しかし、今からもう一度200LXを使うというのはけっこう敷居が高いと思います。

Thaddeus_20221227214701

この図は、米国通販の価格表です。
(「(987) HP200LXの購入は米国通販がおすすめです」でもお話しましたが)
HP200LXを入手するとしたら、このサイトから購入するのが、いちばんのお勧めです。

HP200LXはとても便利な小型コンピュータです。

特徴をあげればキリがないのですが、いちおうお話しておきます。

・メイン電池は2個の単三電池です。アルカリ電池を使う人もいますし、私のように充電電池を使う人もいます。
・電池の持続時間は20時間くらいだろうと思います。頻回に使っても2週間くらい使えます。私はバックライト化していますので5~6日くらいで電池を交換しています。

・私が最大の利点と考えているのは、物理的なキーボードがあることです。
キーボードがあることで、フルサイズのキーボードに近いスピードで打鍵入力することができます。
数字キーが独立しているので、金融電卓や表集計で楽に数字を入力することができます。

・電子手帳的なアプリケーションが内蔵されています。アポイント(予定表)、アドレスブック(住所録)、ノートテイカー(カード型データベース)、(汎用データベース)、メモ帳(テキストエディター)などです。
・そのほかに、HP CALC(金融電卓)、Lotus123(表集計)、Quicken(米国用経理ソフト)なども内蔵されています。

内蔵されているアプリケーションはどれも使い勝手が良いのですが、特筆すべきことがあります。
データを「母艦」といわれる Windows パソコンなどに、データをインポート・エクスポートできることです。

200LXを現在も使い続けることができるのは、入力しやすいキーボード」「すぐれたアプリケーション」「インポート・エクスポートが容易」という性質のためと考えています。

そして、これらの中でいちばん重要な要素は、この「データをインポート・エクスポートできる」ことだろうと思います。

もしパソコンやスマホとの間でデータの入出力ができなければ、いくら便利な小型コンピュータだとしても使い続けられないでしょう。
コンピュータと連携して使うことができなければ、それこそスタンドアローンとして、孤立してその道具だけで使っていくしかありません。
そういうことで、いままでのPDAといわれる小型パソコンは使われなくなってしまったのだろうと思います。

そこで、今回は、リターンユーザーあるいは新規ユーザーを対象にして、あらためてインポート・エクスポートのことからお話ししてみようと思います。

先に、HP200LXの入手方法をもうちょっと詳しくお話します。

冒頭の図のように、米国の Thaddeus Computing から通販で購入するのがお勧めです。

ときどきヤフーオークションに出品されますが、最近はかなり高値になってきています。
私から見て良質な200LXはほとんど出品されません。
かなり劣化したものが出品されていますので、自分で修理できるほどの「目利き」の方以外にはおすすめできません。

Thaddeus では修理も受け付けています。
慣れてくれば自分で修理することは可能ですが、修理を受け付けてくれるところがあるということだけでも、安心して使っていくことができると思います。

次項で、具体的なインポート・エクスポートのことをお話しましょう。

2021年2月 2日 (火)

(900) スマホのTextスキャナを便利に使っています。

(900) スマホのTextスキャナを便利に使っています。

1年くらい前からスマホのTextスキャナを便利に使っているので、そのことをお話します。
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私がスキャナで文字を取り込むことが多いのは新聞記事です。そのほかに経済週刊誌の記事をテキスト化することもあります。

新聞記事を保存しておくというのは、何十年も前の「スクラップ帳」のイメージですね。

しかし、テキスト化しておくと、スクラップ帳と違って検索ができます。
テキストファイルを200LXのSDカードに入れておけば、200LXで検索することができますから、情報の再利用にはとても便利です。
(でも、昔のスクラップ帳にしても200LXの新聞記事テキストにしても、じっさいには何年も経過してから検索することはほとんどないですね)
(スクラップ化そのものが目的にならないように、つまりムダな仕事にならないように、いつも目的意識をもっていることが大事だと思います)

[具体的な手順]

Img_20210115_211025
(1) 毎日、日経新聞の朝夕刊を読んでいます。新聞を読みながら、この写真のようにクリッピングしたい記事にマークをつけていきます。
日によって、まったくマークを付けない日もありますし、一日に3個所も4個所もマークを付ける日もあります。

Img_20210115_211121
(2) 一通り新聞を読み終わってから、まとめてテキスト化の作業をするようにしています。
まずは、テキスト化したい部分だけを残して、周囲を白い紙で覆います。

Screenshot_20210115_211206_compeacetexts
(3) スマホで「Textスキャナ」アプリを起動して撮影します。その時によってちがいますが、数秒くらいでテキスト化されます。

Screenshot_20210115_211236_comgoogleandr
(4) テキスト化された記事は、スマホの[keep]にcopy/pasteしておきます。

In_comp
(5) こんどは、パソコンで[keep]を開いて、テキストファイルをエディタにコピーします。

In_editer
(6) パソコンエディタのテキストファイルは[0000.txt]というファイル名をつけて、SDカードに書き込み保存します。

6501
(7) 次に、そのSDカードを200LXに挿入して、[0000.txt]ファイルの中にある文章をVZエディターに読み込みます。
VZエディターで文書を整形したうえで、200LXのNoteTakerに取り込みます。

6503
以上の一連の手順で、新聞記事が200LXのNoteTakerに記録保存されます。
こう書くと、けっこう面倒な気がしますが、じっさいには流れ作業で行っています。

一度200LXに入れてしまえば、いつでもどこでも読むことができますし、検索も簡単にできます。
じつは上に書いたように、後日、検索することはあまりありません。
それよりもむしろ、一週間後とか一ヶ月後の決まった時期に、Notetakerの内容をプリントアウトして読み返すようにしています。
「先週(先月)は、そういうことがあったんだな」という確認に使うことが多いです。

P.S. スマホでテキスト化するこの方法とは別の方法も、試してみたことがあります。
スマホで写真を撮っておいて、その後、googleでテキスト化する方法です。
しかし、私にとってはこの「Textスキャナ」というアプリを使うほうが使いやすいです。

P.S2. VZエディターでの文書整形の具体的なやり方は、別の機会に詳しくお話しするようにします。

2021年1月 1日 (金)

(893) 新年おめでとうございます.私にとっての200LX.

(893) 新年おめでとうございます.私にとっての200LX.

[昨年は世の中が新型コロナにかき回された]

昨年は世の中が新型コロナウィルスにかき回されました。
皆様にとっても誰にとっても、激動の年だったと思います。
今年は良い年でありますよう願っています。

今年の2月ころから新型コロナウィルスのワクチン接種を受けられるようになるようです。
ワクチン効果はソレナリにあるでしょうから、世の中は次第に落ち着いていくと思います。

私はコロナ禍から復活するのに最低数年はかかると考えていましたが、ワクチンは予想以上に効果があるようです。ワクチンの効果があれば、世の中は急速にもとに戻っていくと思います。

[新型コロナワクチン接種証明書の提示]

ワクチンのことでは、皆さまに提案したいことがあります。ワクチン接種を受けたらその「接種証明書」をコピーしたものを手帳などに挟んで(あるいは写真をスマホに保存して)持ち運びできるようにしておきましょう。
海外旅行のときのパスポートのように、ワクチン接種証明書を提示することが一種のパスポートのような役割になると思います。

[HP200LXのこと]

Img_20201231_103020
さて、本題の200LXのことです。

以前から、200LXよりも使いやすい個人情報機器が出現したら乗り換えるツモリはあったのですが、「死ぬまで使い続けるんだろうなぁ、、」と考えることが多くなりました。

そのことをもう少し詳しくお話しようと思います。

(1)アナログとデジタル
紙の手帳などのアナログで個人情報をコントロールする利点は、「携帯性」が第一だと思います。
200LXなどのデジタルの利点は、「検索」だと思います。
過去の記録を検索・参照する必要性の度合いによって、アナログかデジタルか、あるいは併用かということになるだろうと考ます。

私は過去の記録を検索することが多いので、200LXのようなデジタル機器から、手帳のようなアナログ用具に転向することができません。
今後もHP200LXを中心にして情報生活をしているだろうと思います。

(2)200LXの後継機種としてのデジタル機器は出現するか。
新しい機器はつぎつぎに開発・発売されますので、そのうちに200LXの代替機種が出現するかも知れないと、ず~っと思っていました。

しかし、最近は、(私にとっての)代替機種はないだろうと考えるようになりました。

現状、代替機種としての候補はいくつかあります。
 1.各社のスマホ:もっとも有力な候補は、やはりスマホでしょう。
  スマホ+小型キーボードが現実的だと思います。
  スマホにキーボードが装備された Gemini PDA BlackBerry などの機種もあります。

 2.ポメラ:オリジナルOSあるいはLINUX.
  ポメラはけっこう使えそうな気がします。LINUXを走らせることもできるようなので期待できます。
  昔のMobileGearのような感じですね。

 3.小型パソコン:各社から携帯用の小型パソコンが発売されています。
  もうちょっと小さくて軽ければ、使い物になるかも知れないと思います。
  電池の持続時間も伸びてほしいです。

(3)それでも200LXを使い続けると思います。
小型の情報機器はどの機種もソレナリに魅力的です。
ネットで検索すると、各機種ともいろいろな利点が列挙されています。

しかし「この機種はいいよ」という記事で、重要なポイントがすっぽりと抜けていることが多いです。
それは「アプリケーションが使いものになるか?」ということです。

情報機器の使い勝手は、ハードとソフト(アプリ)の組み合わせ決まります。
いくらハードがが優れていても、使い勝手の良いソフトがなければ「ただの箱」でしかありません。

私は200LXで多種多様の便利なアプリを使っていますので、使い勝手ということを考えると、ほかの機種に移動できないだろうと、ほとんど確信するようになってきています。

次項で、200LX上のアプリについて再度取り上げてお話しようと思います。

より以前の記事一覧