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2024年7月28日 (日)

(1271) HP200LXキーボード裏側の突起の補修.対側

(1271) HP200LXキーボード裏側の突起の補修.対側

前項「(1270) HP200LXキーボード裏側の突起の補修.改良」まで、外側の突起の補修をしましたが、今回は内側の突起の補修をしてみました。

突起が折れる頻度は前回までの外側の突起のほうが多いです。
というのは、内側の突起のほうがリブがしっかりしているためです。
そして、リブが強固なぶん、逆に外側と同じ方法での補修はやりにくいと思います。

Img_20240728_144130
今回は、せっかくある強固なリブを利用することにして、穴を開けて1.5mmの太さのアルミ針金を差し込むことにしました。

Img_20240728_143024
使用したのは100円ショップで購入した1.0mmと1.5mmのドリルです。

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材料は1.5mmのアルミ針金です。1.2mmの針金では細すぎます。

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まず、1.0mmのドリルで穴を開けます。

Img_20240728_143311
つぎに、1.5mmのドリルで穴を拡大します。

Img_20240728_143351
1.2mmの銅線針金を接着剤で固定しようかと思いましたが、

Img_20240728_143538
1.5mmのアルミ針金のほうがしっかりしています。
ドリル経が1.5mmですから、隙間なく差し込めます。
接着剤は使いませんでした。

Img_20240728_143928
向こう側に写っているのが、正常の突起です。
手前側がアルミ針金で補修した突起です。
(左側のアルミ突起はちょっと長すぎます)(2mmくらい切断しました)
切断したあとが冒頭の写真です。
正常な突起の高さは、両側とも9mmです。

Img_20240728_144423
この写真は外側から見たところです。
左側が外側の突起(青丸)で、右側が今回修復した内側の突起(赤丸)です。

しっかりハマるかを底蓋と合わせて確認しました。
まったく問題なく、正しい位置でしっかりハマります。

今回は、突起を補修できましたが、いままでは補修をあきらめていました。
それで、メインボードを固定するのは矢澤さんがやっているようにネジで止めるくらいしかありませんでした。

私の場合は、受けの穴に折れた突起を残しておいて、メインボードの位置を安定させる方法をとっていました。
しかし、この方法だと、両側の突起が折れてしまった場合は、とても不安定になります。
どちらかの突起が残っている場合だけ採用できる方法でした。

今回の方法で、どちらかの突起を再生することができれば、折れた突起を穴に残しておくという方法で200LXの再生が可能です。
どちらかというと外側の突起の補修のほうがやさしいと思います。

(1270) HP200LXキーボード裏側の突起の補修.改良

(1270) HP200LXキーボード裏側の突起の補修.改良

(1264) HP200LXキーボード裏側の突起の補修」で紹介した補修方法は、とても具合が良いです。
そこで、何枚かのキーボードassyの補修をしておきました。
その修理をしているうちに、アルミ針金の根元側をツブしておくほうが安定するのではないかと思いつきました。

Img_20240728_115612
そこで、ペンチで挟んでアルミ針金の根元側をツブしてみました。
元がアルミですから、少し強く圧迫するだけで平たくなってくれました。
根元側をツブすことで、接着するときの姿勢維持がやりやすくなりますし、接着後の強度も増すような気がします。

もう一度補修方法をおさらいしておきます。
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1.5mmの太さのアルミ針金を写真のようなL字形に曲げておきます。
水平部分は5~10mmくらいで、垂直部分は9mmです。

Img_20240727_221449
アルミ針金を接着する部分は、ニッパでカットして平らにしておきました。

 Img_20240727_223133
この写真では良い位置に固定しているように見えます。

(1264)」では、接着剤としてUVレジンを使いましたが、この位置を保持しておくのが難しいです。

微妙に位置を調整しながら接着するには、10分程度で徐々に固くなっていくエポキシ接着剤のほうが使い勝手が良いです。つまり、エポキシ接着剤をアルミ針金の位置調整と固定の両方の目的に利用するということです。

エポキシ接着アルミ針金の根元側と背中側にエポキシ接着剤をつけておいて、微妙に位置を調整しながら、数分間接着剤の硬化を待ちます。
ねらっている位置にアルミ針金がだいたい保持されている状態になってから、その上からUVレジンで覆ってやります。
アルミ針金と床の両方にUVレジンがカバーしている状態で、紫外線をかけて固定させました。

もちろん、カバーして完全固定させるにもエポキシ接着剤を使うのもよいのですが、UVレジンのほうが短い時間で固化させることができますし、臭いもありません。
完全に固化した状態が冒頭の写真です。

UVレジンは、けっこう使い勝手が良いと思います。

2024年7月23日 (火)

(1269) HP200LXで頻回に使用するファイルを集めておく.

(1269) HP200LXで頻回に使用するファイルを集めておく.

前項では、頻回に使用するファイルをWSVを使って呼び出すことをお話しました。
この項では、それらのファイルを一つのディレクトに集めておくことをお話します。

Pimdata_20240723193101
私の場合、200LXのシスマネアプリで使用するファイルを、C:\_DATディレクトリの中のPIMDATAというディレクトリに集めてあります。
このようにすることで、一括して管理しやすくなっています。

具体的には、メインの200LXのC*\のバックアップをとるときとか、メインの200LXからサブの200LXにファイルをコピーするときに便利です。

Dataetc
ポケットランチャーには頻回に起動するファイルを表示するようにしていますので、それらのファイルも同じような考え方で一カ所に集めておくことにしました。

こちらのファイルは大きなファイルが多いですし、シスマネアプリほどには頻回に起動しないので、C:\ではなくA:\に置いています。

C:\にあるファイルは、200LXどうしでSDカードを出し入れすることで簡単に移動・複写できます。
しかし、A:\にあるファイルはパソコンを経由しなければバックアップしにくいです。

それでも、最重要なファイルのPIMDATAに続いて、準重要なファイルの0DATAETCディレクトリを作ることで、バックアップやコピーするのがが少し楽になりました。

そうそう、WSVアプリのことですが、SOFTWARE BIBLE の CD ROM に入っています。
 FREE WARE のはずなので、こちらにも「アップロードしておきます。ダウンロード - lnch102.lzh

 

(1268) HP200LXのポケットランチャーでWSVを使う.

(1268) HP200LXのポケットランチャーでWSVを使う.

200LXの操作性を飛躍的に向上させるアプリに、ポケットランチャーというアプリがあります。
ポケットランチャーの紹介は「(404)ポケットランチャーは便利だ!」で紹介したことがあります。
Pochet4
ポケットランチャーというアプリは、「たびたび同じファイルを呼び出す」のに便利に使っています。

私の事務所ではスタッフの給与を野村信託銀行経由で各人の口座に振り込んでいます。
Pochet5
そのときに上の図のような暗号表を見ながら、パソコンに暗号を入力する必要があります。(この暗号表の数字はもちろんダミーです)(笑)

たしかにポケットランチャーは便利なのですが、「(404)」でお話したように、WK1ファイルのビューワーであるWSVというアプリケーションとの相性がよくありません。
WK1ファイルなので、Lotus123に読み込んで表示させればよいようなものですが、やっぱり表示だけするビューワーで表示させたいと思っていました。

ポケットランチャー経由で、WSV経由でWK1ファイルをなんとか表示させることができないかといろいろトライして、やっとそれができるようになりました。

Pocket2
ポケットランチャーでの「ファイルオープン」の「定義キーワード」(赤四角)は上の図のように設定したのです。
まずは「Alt+F8」で「X-Finder」を起動して、「F10」でMS-DOSコマンド入力にしておいてから(青四角)、WSVアプリの起動を書くようにしました(紫四角)。

ここでWSVを起動させる場合、本来ならばファイル名を入れ替えられるように「%」と書くべきなのですが、上の図のように「ファイル名」をダイレクトに書き込みました。
このように設定することで、WSV経由で希望するファイルをオープン(閲覧)できるようになりました。

定義ファイルの「#WSV」は、ファイル入れ替えができない一つのファイル決め打ちの設定にしたということです。
もし、別のファイルをオープン(閲覧)したい場合、たとえば「#WSV2」というような定義ファイルを作ることになります。

些末なことですが、このように設定することでポケットランチャーの使い勝手が向上しました。
長年(15年越し)の課題が解決しました。

そうそう、WSVアプリのことですが、SOFTWARE BIBLE の CD ROM に入っています。
 FREE WARE のはずなので、こちらにアップロードしておきます。ダウンロード - lnch102.lzh

[2024/07/24 の後記]

上の画像のような設定で動作が不安定になりました。
そのため、下の画像のような設定に変更しました。
この2種類の設定ともにWSVでWK1ファイルを閲覧できます。
Nomu

2024年7月21日 (日)

(1267) 多数のバックライト機を判別するためにストラップ作成。

(1267) 多数のバックライト機を判別するためにストラップ作成。

前項でおはなししたように、このところ新しくバックライトインバーターを作成したり、失敗しながらもバックライト用のディスプレイ改造をしたりしています。
Img_20240721_104051
そういうこともあって、現在稼働するバックライト機は総勢で8台になっています。

しかし、8台全部が正常に機能するわけではなく、キーボードが不調のものもありますし、外装プラスティックが破損しかかっているものもあります。

メインボードについても、使っているときに表示がブリンクするようになってしまったものもあります。

バックライト機が多数になっているので、どの個体のどの部分が良好で、どの個体のどこが不調なのか記憶しきれなくなりました。
この状態では、次の改造・工作の予定をたてられません。

各機には状況を記入した付箋紙をはってあるのですが、いちいち取り出して電池を入れてシステムを読み込ませて確認しなければ、各機の状況を把握できません。

それで、各機の判別をどうしようかと以前から困っていました。
Strap2
たとえば、1号~8号とか名前をつけたとしても、「1号のメインボードを2号に入れて」「2号のキーボードは予備assyと取り換えて」などとやったら、元2号はそれだけで別人になってしまいます。

そこで思いついたのが、ストラップを大量に作って、そのストラップの色や模様でバックライト各機を区別することです。
8台のバックライト機の状況がわかるように、Lotus123で一覧表を作りました。

まず当面は、矢澤さん作成のバックライト回路と8MBドータボードを、倍速4MBのメインボードに移植したら、うまく機能することがわかったので、そのメインボードを、縦線が出現するけれども最高鮮明度が最高のLXに組み込もうと思っています。

う~ん、だけどこの一覧表でも全機を把握するのはむずかしいな~。
ま、ちょっとは把握しやすくなったという程度です。

(1266) (雑談)バックライトHP200LXでビネガー発症

(1266) (雑談)バックライトHP200LXでビネガー発症

HP200LXの使い勝手に一番影響するのが、ディスプレイの表示が鮮明かどうかです。
鮮明なディスプレイは使っていて気持ちが良いです。いっぽうでわずかにでも不鮮明なディスプレイは、どうも使い勝手が良くないです。

Img_20240721_103657
(1257) HP200LXのディスプレイ液晶の導電ゴム」とか、「(1240) HP200LXの液晶縦ライン抜けは液晶鉄枠の交換でやっと直った」で何回も液晶修理にトライしているのは、そのディスプレイが歴代一位の鮮明な液晶のためです。

ところが、その鮮明液晶の200LXのメインボードが壊れてしまいました。
いつかお話しようとは思っているのですが、普通に使っていてもC:\にあるいろんなファイルが壊れるようになりました。
フォントファイルとか辞書ファイルとか、PIMデータのファイルなどが原因不明のまま壊れるようになりました。
矢澤さんのサイトにも、このような故障のことが載っていません。
どうにもやりようがないので、矢澤さん作成のバックライト回路と8MB増設娘基盤は再生のために取り外して、そのメインボードは破棄することにしました。

そのようなことがあったので、「(1256) HP200LX バックライト用液晶加工の失敗」でお話したように、新しいバックライト機を作ろうという気になったのというイキサツがあります。

さて、新しく作ったバックライト機は冒頭の写真の右側です。
ディスプレイが鮮明な新品の200LXから作ったのに、ディスプレイの鮮明さはイマイチです。
中に入っているバックライトインバーターは自作のものなので、そのためにバックライトのあまり明るくないという理由もあると思います。
私が作った回路よりも、矢澤さんが作ったバックライト回路のほうがずっと明るいです。
そのせいもあってこのバックライト機はイマイチなのです。

左側のバックライト機には、矢澤さんに作ってもらったバックライトメインボードが入っています。
液晶も右側のものよりも少し鮮明で、バックライトも右側よりもちょっと明るいです。

と・こ・ろ・が、下の写真でわかりますが、左側の200LXのディスプレイにはビネガーが発症してきています。
Img_20240721_103602
バックライトを消灯したときには、ディスプレイ中央部が少し黒くなってきています。
せっかく調子が良いバックライト機なのに、とても残念です。

そのディスプレイ中央部の黒化現象ですが、冒頭の写真のように、バックライトを点灯するとまったく気になりません。
消灯しているときにだけ黒化に気づきます。

そういうことで、右側のLXをメインに使うのがよいか、左側のLXをメインに使うか、迷っています。

2024年7月20日 (土)

(1265) HP200LX底蓋の支柱受け穴の補修 その2

(1265) HP200LX底蓋の支柱受け穴の補修 その2

前項では、ピンの再生補修のことをお話しましたが、今回は、そのピンを受ける穴の破損の修理です。

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以前に「(1253) HP200LX底蓋の支柱受け穴の補修」でお話ししましたが、今回の割れは以前の割れよりもひどくて(赤丸)、割れたかけらがポロッと取れてしまいました。
それを復元するのが難しかったです。

実は、前項「(1264) HP200LXキーボード裏側の突起の補修」で切り株を取り除いたように、残存している支柱受け穴の壁を切り取ってしまって、そこにアルミパイプを接着しようかとも考えていました。
そのためのアルミパイプは買ってあります。

しかし、前回と同じ修理方法でうまくいけばそれに越したことはないので、新しいアルミパイプ修理法は次回のためにとっておきます。

Img_20240720_195658
こちらが修理終了の写真(青丸)です。
強度も問題ないようです。

(1264) HP200LXキーボード裏側の突起の補修

(1264) HP200LXキーボード裏側の突起の補修

(491)200LX筐体内部のピンの破損」でお話したのと別の解決策で、そのピン突起を新たに作ってしまうという補修方法です。

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上の写真は、補修が終わって確認している状態です。
この状態で、上から底蓋をかぶせてみて、アルミのピンが底蓋の受け穴にきれいにはまりました。

Img_20240720_155937
上の写真は、今回作ったL字形アルミ針金です(青丸)。
あるはずのピンが折れてしまったので、折れた断片(赤丸)と折れた切り株(オレンジ丸)を示しています。

Img_20240720_160648
上の写真は修理前の状態です。
右側のピンは正常ですが(赤丸)、左側のピンは折れてしまって切り株が残っています。
L字形のアルミ針金をあてがってみました。(粘着テープで貼り付けています)
このあとで、「切り株」は、ニッパーで削り取っておきました。

今回の修理で使ったのは、(1)アルミ針金(1.2mmくらいの太さ)のほかに、(2)紫外線接着剤(レジン)だけです。

冒頭の写真に、UV照射器が入っていた箱が写っています。

レジンを塗布して、紫外線を照射だけで修理は完了です。
ポイントは正しい位置に接着するということですね。

今までだったら200LXの修理には2液混合のエポキシ接着剤使うことが多かったのですが、UVレジンをダイソーで購入できたので、今回はそれをつかいました。

UVレジンは、紫外線を投射することで、1~2分で硬化しますから、便利に使える素材だと思います。
強度もかなりあるようです。

[追記 2024/07/27]

アルミ針金の直径は測定してみたら1.5mmです。
1.2mmではありませんでした。

2024年7月14日 (日)

(1263) 今後も円安が進むと考えられるのか? 円安方向の要因が多いです

(1263) 今後も円安が進むと考えられるのか? 円安方向の要因が多いです

Nomura
上の図は、「野村アセットマネジメント」からの引用です。

もちろん、為替が変動する要因は非常に多くあります。

中長期では金利や国際収支によると言われますし、短期では数日前のような介入によることもあります。

でも、長期で考えたときには、「(766) 日本が財政破綻すると、どれくらいのインフレになるのだろうか?」でお話したように、日本の財政がプライマリーバランスを目指していますから、えんえんと円安方向に進んでいくはずです。
為替の短期の上下はあるものの、長期で考えたらまだまだ円安が進んでいくと考えるのが自然です。

10年くらいのスパンで考えたら、「(1237) 新NISA投資は儲かっているのかな? 順調です」でお話したようにシロウトの投資はオルカン一択でよいのです。

長期では円安に進んでいくのですから、ごく短期で考えたときには「(1261) 為替介入の時期の予想.BlueSkyの予想は外れ」でお話したように一瞬の円高をとらえて、米国株ETFを買うのが正解のはずです。

いま日本は、外国人のインバウンドで賑わっていますね。
外国人が日本に観光に来るおもな理由は、日本の物価が安いからです。

日本の物価が安いために、外国人旅行客は、安くて美味しいものを食べて、安価に楽しい思いをして、本国に帰っていきます。

われわれも同じことをすればよいのです。

どういうことかというと、オルカンのような外貨建ての金融商品を買って、お金だけを外国に置いておけばよいのです。
外貨建ての金融商品を買うことで、多くの利息・配当と円安のメリットを得ることができます。

生活の本拠は日本にありますから、外貨商品で稼いだお金で、安価に楽しく日本で暮らしていくことができます。

「逆回転して円高になることはないのか?」ということは心配しなくてもよいです。
遠い将来のことはだれにもわかりませんから、考えてもしょうがないことです。
円高になるという可能性よりも、日本の国が破綻してしまうという可能性のほうが高いと思います。
そのときは、日本円は紙くずになってしまって、外貨を持っている人以外は生き残れないだろうと思います。

(1262) オルカンの値上がりの63%は為替によるという.日経平均お前もな

(1262) オルカンの値上がりの63%は為替によるという.日経平均お前もな

Kanchun

たまたま、いくつもの投資関連本を書いている「カン・チュンド(姜 忠道)」さんの『投資信託クリニック』というブログを読みました。

『オルカン』の収益の約38%は為替要因です」という2024年7月13日の記事です。

この記事では、

・オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の6年近くの運用期間中の収益は+164%を超えている。
・でも、手放しで喜んでもいられない。この『成績』は明らかに「かさ上げ」されている。
・ファンド価格の変化「+16442円」のうち、為替差益(円安)の要因が「6323円」を占めている。
・もしも円安に振れていなかったら―為替の差益がなかったら―、オルカンの6月28日時点の価格は『20119円』だったということ。

というように書いています。

さらに

・仮にオルカンの運用期間(6年近く)中、『円高』が進んで、今とは真逆にオルカンの成績に対して、為替要因がマイナスに寄与すれば、
・オルカンの6月28日時点の基準価額は『18000円』だったり、『17000円台』だったりした可能性がある。

というようにも書いています。

有名な投資評論家なのに、つまらないことを書くものだと思います。

※ ほとんどすべての金融商品は、「為替」という大きな波の上に浮かんで上下しているものなのです。

日本円での評価というくくりの中では、オルカンにしても日経平均にしても、個別の株価にしても同じようなものなのです。

「カン・チュンド(姜 忠道)」さんと同じような言い方をすれば、「もし、『円高』が進んで、今とは真逆に為替要因がマイナスに寄与すれば、日経平均の4万2000円が『2万8500円』だったり『2万7000円台』だったりした可能性がある」と言えます。

カン・チュンドさんは、「オルカンが値上がりしたからといって単純に喜んじゃだめだよ」と言いたいのかもしれませんが、「日経平均が4万2000円になったからといって、単純に喜んじゃだめだよ」ということととほとんど同じです。

為替の影響はそれだけじゃありません。

都心部のタワーマンションの価格は高騰していますが、不動産価格と株価は連動していますから、マンション価格ももっと下がっている可能性も高いです。
外国人が投資用に購入している日本の不動産も、外貨建ててみたら安いから購入しています。
円高になれば当然買いが細って安くなるはずです。

金・オイルなどの商品の価格や仮想通貨などが(日本円から見ると)高騰しているのも同じように為替要因のためです。

※ ことさらに「オルカン」だけにスポットを当てて、「もし、為替要因がマイナスに寄与すれば、、」というのは、なにかの不純な意図があるのか、あるいは見識の狭さを露呈しているだけです。

2024年7月13日 (土)

(1261) 為替介入の時期の予想.BlueSkyの予想は外れ.

(1261) 為替介入の時期の予想.BlueSkyの予想は外れ.

きょうの日経新聞によると、政府・日銀が7月11日と12日に円買い・ドル売り加入に踏み切ったという観測だそうです。

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私BlueSkyは、2週間前の6月28日から30日にかけて介入するだろうと予想していました。

そのように予想をしていたので、「投機ように保有しているNYダウETFは、介入の前の円安のうちに売ってしまおう」「「介入で円高になってから、S&PやNASのETFを買うことで乗り換えよう」と考えていました。

というのは、(1)NYダウETFを買っておいたものの株価の上昇率が低い、(2)一方で、S&PやNASのETFはけっこう上がっている。(3)この上昇率の差は今後も暫く続くと思うので乗り換えたい、と考えたからでした。

そこで、5月27日に買っておいたNYダウETFを6月28日のうちに売却処分してしまいました。

0628
結果的に、私の予想は外れました。

「まだ、この程度の円安では介入はないのか」「予想が外れてガッカリだ」と思って、7月に入ってからS&PやNASのETFを買いました。
使った資金量は、、NYダウの売却の半分くらいでした。

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そしたら、冒頭の図のように、7月11日12日に介入があったのです。
ニュースでは、その介入によってドル円は4円くらいの円高になったとのことです。

介入の翌日の7月12日(金曜日)には、日経平均が1000円くらい下落しました。
米国株ETFも3%~4%くらい下落していました。

この一時的な円安こそ投機のチャンスです。

ドル・円は、今週末は157~158円くらいになっていますが、数週間すれば介入以前の160円以上の円安に戻るだろうと予想しています。
そのように考えて、待機資金でS&PとNASのETFを買っておきました。

07013
上の図のように、前日と比べて3.27%下落しています(赤四角)。
NASDAQが4.09%、S&Pが2.43%の下落です(青四角)。
一日で3.27%下落した株価がもとに戻るだけで100万円以上の利益になるはずです。
たぶん、一週間で5%(200万円)くらいは上がるんじゃないかな。
まったく、赤子の手をヒネるくらいに簡単で、リスクのほとんどない投機です。

結果的には、政府・日銀が円買い・ドル売り介入する「時期」の予想は外れたものの、「そろそろ介入するだろう」「大きく円高に傾くだろう」という予想は当たりました。

ほとんどリスクがなくて利益を得られるマネーゲームは楽しいです。
問題はいつ手仕舞いするかの時期の選択です。
うれしい悩みをかかえることになります。

(1260) 「みんなで大家さん」のスキームと今後の展開を予想する

(1260) 「みんなで大家さん」のスキームと今後の展開を予想する

前項「(1259) なぜマスコミが取り上げない?「みんなで大家さん」」で「みんなで大家さん」についてお話しました。

「みんなで大家さんは」匿名組合という制度を使っているようですが、BlueSkyがそのスキームと今後の展開を予想しておきます。

Minooya
数年後に読み返して、私の予想がどれくらいあっていたかを検証してください。

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(0) すでに資金を2000億円くらい集めたと報道されています。

(1) 主催者は「詐欺」という犯罪にならないように注意してスキームを構築していると思います。

最終的に、主催者としては、「騙そうという意図はなかった」と主張するはずです。
そうじゃないと「詐欺罪」になってしまう。それは避けているでしょう。

(2) 集めた資金の全額が消失してしまうことは考えにくいです。

集めた資金の1~2割は、経費として主催者が抜いていると思います。
また、資金の2~3割くらいは、すでに配当として出資者に配っていると思います。
さらに、土地などの原資になるものに、1割くらいを使っていると思います。

(3) そのように計算すると半分の1000億円くらいが残っていると思います。

(4) 今後、7月末に退会受付が再開されると、退会者に対して順次返金されると思います。
また、退会しない人に対しては、配当が振り込まれると思います。

(5) そして、結果的に、返金分の資金が尽きたところで、破産ということになると思います。
つまり、結末に近いところでは、出資者の半分くらいの人がまったく返金されないということになるだろうと思います。

(6) 返金されない人たちは、「詐欺だ!」ということで裁判を起こすと思います。

(7) でも、主催者のほうは、「もともと元本が保証されない投資と明示している」「人を騙すつもりはまったくなかった」「ただ単に事業がうまくいかなかっただけだ」と主張すると思います。

(8) 結果的に、主催者は集めた資金から甘い汁を充分に吸って、罪からも逃れることができるだろうと思います。

(9) 結果的には何人かの自殺者がでて、そのうちに事件が忘れ去られると思います。

(1259) なぜマスコミが取り上げない?「みんなで大家さん」

(1259) なぜマスコミが取り上げない?「みんなで大家さん」

以前に「(731)「かぼちゃの馬車」の投資スキームは?(週刊東洋経済から)」で、「かぼちゃの馬車」のことをお話したことがあります。

「かぼちゃの馬車」事件では自殺者も出ましたが、被害者たちはいちおう救われたようです。
良かったと思います。

今回は、「みんなで大家さん」のことです。

Minnna
「みんなで大家さん」が大量にコマーシャルを流していたときから、私は家族に「これはかなりヤバイよ」「だって年利7%なんてあり得ないもの」と話していました。

このところ、あのコマーシャルを見なくなりました。
それでネット検索してみたら、7月に入ってから退会ができなくなっているようです。
とうとう破綻が表面化したのでしょうか?

「みんなで大家さん」については、なにかの情報はがあるはずだと思って動画を検索したら、冒頭の図のように2件の動画が見つかりました。

「YouTube-両学長 リベラルアーツ大学」では、以前から「否定はしないけど、家族知人に勧めることはけっしてない」と動画の中で言ってました。
第28回 【大人気】安定して年利7%て゛運用て゛きる「みんなて゛大家さん」はアリなのか?【不動産投資編】」

「YouTube-資産形成チャンネル」は、ごく最近アップロードされた動画ですが、「開発計画の進捗はいまだ2%」ということを言ってます。
みんなで大家さんはこれで終わりです|1年経っても進捗率2%|取得した公的書類からすごい事実を知ってしまいました」

これはすごいことです。
2000億円とか3000億円とかの投資資金を集めて、不動産の収益がゼロなので、その集めた投資資金から配当を出しているとのことです。
そして、開発計画はストップしたままだとのことです。

現在は解約できない状態のようですが、7月末になってから解約することで、5割くらいは返金されるんじゃないかと思います。

こういう出資話というのは、「私もやってみたけど、すごくいいよ」と親類・知人に勧めることが多いです。
そうすると、破綻したときに連鎖的に大きな被害がでます。

それにしても、普通に考えたらかなりヤバイ案件なのに、千葉県・成田市、警察・検察はなぜ放置しているのでしょうか?
週刊誌を始めとするマスコミもなにも報道していません。

我が国は、国民を陥れる危険があるこういう案件が野放しになっている野蛮な国なんでしょうか。

2024年7月11日 (木)

(1258) HP200LX ホーネットへのハンダ付け

(1258) HP200LX ホーネットへのハンダ付け

(1246) HP200LX ホーネットへのハンダ付け」の項でお話したやりかたでしてみたのですがうまくできませんでした。
ハンダコテと電線を空中で固定してハンダ付けしなければならないのが難しいです。

そこで、別の方法でやってみました。

(1) さきにホーネットのうちのどの足にハンダ付けするか、下の図のように、赤マジックインクで「目印」をつけておきました。
Img_20240711_200544
(2) 電線をセロハンテープなどで基盤に固定しておきました。
電線はなるべく細いものを用意して、先端は予備ハンダしておきました。
Img_20240711_204233
電線を固定するときに、電線が目的の「足」にだけ接触するように微妙に調節しながら位置決めしました。

(3) その状態で、電線をピンセットで「足」に押し付けながらハンダコテを当てました。

(4) 電線と隣の足との導通がないことをテスターで確認して、電線ケーブルの被覆部分を紫外線接着剤で基盤の固定しました。
さらに絶縁テープで電線を固定しました。

今回は、以上の方法でハンダ付けができました。

(1257) HP200LXのディスプレイ液晶の導電ゴム

(1257) HP200LXのディスプレイ液晶の導電ゴム

(1240) HP200LXの液晶縦ライン抜けは液晶鉄枠の交換でやっと直った」でお話したディスプレイ液晶のことですが、「直った」と思っていたのにしばらくしたらまたライン抜けが発生しました。
Img_20240709_181720
この液晶は、歴代でいちばん鮮明なディスプレイ液晶なので、なんとか直して使いたいのです。
あちこち手を入れても同じような症状が出現するので、導電ゴムを交換する必要があるんじゃないかと思うようになりました。

しかし、その前にもう一度導電ゴムの電導接触面の両側を有機溶剤できれいにして、組み立ててみようとやってみました。
その結果、いまのところまぁまぁ経過良好です。

もし、また同じような症状が出現したら、こんどこそ導電ゴムを別のものに交換してみるつもりでいます。

Img_20240711_105605
今回、いったん導電ゴムを外して再組み立てしたのですが、以前から導電ゴムはどういう構造になっているのかと興味がありました。
観察した液晶ディスプレイは、横の幅広導電ケーブルで切断してあるジャンクです。
Img_20240711_105506
そこで、赤丸部分を顕微鏡で拡大してよくよく見てみました。
青丸で囲った部分にあるように、柔らかいフィルム状のリボンが付着しています。物理ショック緩衝のためでしょうか。

縦にしておいて、拡大写真を撮ったのが下の写真です。
Img_20240711_104056
黄色丸で囲った部分が顕微鏡で拡大して見たかった部分です。
横方向の細かい縞模様が見えます。

観察に使った顕微鏡は、半透明のフィルム状のものにスリット光をあてて、「光切片」として観察するための特殊顕微鏡です。
この写真では、斜めにスリット状の光を当てて観察しています。

上の写真で、赤丸で囲った部分がガラスディスプレイの縦ドットを形成する電極部分です。

こうして拡大してみて、HP200LXのラインの幅に対して、5本くらいの導電部分があることがわかりました。

200LXの表示部は、は640×200ドットの表示で、横幅が12センチです。
計算すると、200LXのディスプレイ表示の縦方向のラインは、120(mm)÷640÷2=0.0935(mm)の幅ということになります。

この幅の中に、写真のように5本の導電部分があるということから、導電部分の幅は、120(mm)÷640÷2=0.0935÷5=0.01875(mm)ということです。
導電ゴムには、そういう密度で導電部分が並んでいるわけですね。

今回の分解修理のように、ディスプレイ液晶を完全に分解して再組み立てするときに、導電ゴムは多少ずれることがあるはずです。
それなのにズレもなく表示されるというのは、導電ゴムがこのような特殊な構造をしているためなんですね。
なるほど、多少のズレをカバーして、正常に表示されるようになっているのだなぁと納得しました。

2024年7月 9日 (火)

(1256) HP200LX バックライト用液晶加工の失敗

(1256) HP200LX バックライト用液晶加工の失敗

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現在所有している数台のバックライトLXが、次第に故障して数が減ってきています。
以前は矢澤さんが格安でバックライトLX加工をしてくれていたのですが、矢澤さんは200LXの修理・改造を終了してしまいました。

もしバックライトLXを使い続けたい場合、自分でバックライトLXを作成し、故障についても自分で修理しなければなりません。

しかし、良いこともあります。
バックライトインバーターの作成については、昔よりも電子部品の入手が容易になってきていることです。

そこで、「(1252) 4枚目のバックライトインバーター.裏返し装着」などでお話してきているように、自分自身でイチからバックライト改造をし始めています。

今回は、液晶表示部の改造をしましたが、結果から先にお話すると「失敗」しました。

私は、未使用新品のHP200LXを7台保有していましたが、そのうちの1台は今回の改造失敗でジャンク部品になってしました。
(その後、さらに1台を使ってリベンジトライして、こんどは成功しました)
近いうちにもう一台の未使用新品を使って、さらにバックライト液晶の予備を作っておこうと考えています。

この項で、(二度と失敗しないように自戒をこめて)液晶表示部のバックライト加工のやり方を簡単にお話しておきます。
(A)鉄枠の加工、(B)液晶の反射シート剥がし、(C)EL板の切り出しと加工、についてお話します。
(長くなりすぎるので、HP200LXの分解手順と液晶表示部の取り出しについて、今回はお話しません)

(A)鉄枠の加工
鉄枠は、左端の一部を切り取る必要があります。
私は、鉄板を切り取る道具を持っていないので、鉄素材用のヤスリで削り取るようにしています。
使うヤスリは100円ショップで購入した鉄鋼用のヤスリです。

Img_20240706_225651
鉄枠を固定しておいて、この写真の右側のように角を削り取ります。
(写真の左側はノーマルの鉄枠です)
この状態まで20分くらいヤスリ掛け作業が20分くらいかかりました。

Img_20240706_231514
その後、さらに5分くらいヤスリ掛けして写真の右側のように枠の一部を切り取ったような形状にします。
右側の鉄枠の手前側にある細い板状のものが切り取った(削り取った)部分です。
左側は未加工の鉄枠です。

(B)液晶の反射シート剥がし(失敗)

Img_20240706_232314
以前にもお話したことがありますが、私はバックライト加工用の木製枠を作ってあります(上図)。
この木枠に、分解した液晶を開いて固定します。
Img_20240706_233733
電極部は、マスキングテープ(ここではセロハンテープ)などで汚れから保護しておきます。

反射シートの角からカッターの刃を入れて、液晶反射板を剥がしにかかります。
Img_20240706_233858
じつはこの時点で失敗しています。

液晶裏面の構造は、ガラス面に一番近い層が偏光シート、粘着糊層、反射シート層、の3層構造になっています。
本来は、薄い反射シートだけを剥がすべきなのですが、この状態では偏光シート層まで剥がそうとしています。

この項の冒頭の写真は、反射シートを剥がしている途中です。
すでに失敗しているのですが、失敗に気がついていないので、手順をブログにアップしようとして写真を撮りました。

Img_20240706_235108
この写真は、反射シートを全部剥がし終わった状態です。
写真の上方にある白い紙のように写っているのが剥がした反射シートです。少し丸まっています。
この時点でも失敗に気づいていないので、得意になって写真を撮りました。
正常に剥がした反射シートは、もっと薄くてくるくると丸まっているはずです。

薄い反射シートだけを剥がし終わっていれば、そのあとに「糊剥がし」の作業をします。
その作業には1時間前後かかります。(写真は撮影しませんでした)

(C)EL板の切り出しと加工
EL板はずいぶん以前にまとめて買ってありました。
1枚1500円くらいだったと思います。
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うまくやれば1枚のELシートから、2枚のバックライト用ELシートを2枚取れることもあります。
切り出す大きさは、現物合わせで液晶画面よりも少しだけ大きく切り出します。

Img_20240707_010241
ELシートには、電源用の接続のために、2本のコードを貼り付けます。
(ハンダ付けも可能だったと思いますが、今回はハンダ付けせずに導電テープで電線を貼り付けています)

私は、常時点灯で使いますので、液晶表示部の内部には反射の役割のシートを入れません。ここで作ったEL板のみを入れています。
(液晶裏側にELシートが密着するように、折り曲げた薄いプラスチックシートは入れています)
(上の写真では、指でEL発光面を触らないように、ビニールで覆ったまま一連の作業をしています)

この「失敗」のあとでリベンジトライで成功した液晶表示部に、このEL板を装着して、一台の8メガバックライト200LXを作り上げました。
(今回の失敗で一台の新品未使用200LXをオシャカにしてしまったので、保有している未使用200LXは7台から5台になってしまいました)

近いうちに、もう一枚の予備のバックライト用液晶表示部を作っておこうと思っています。
そのときは上手に作っている写真をアップしようと思います。

2024年7月 3日 (水)

(1255) HP200LX底蓋四隅のポストの修理.材料と補修方法

(1255) HP200LX底蓋四隅のポストの修理.材料と補修方法

前項「(1254) HP200LX底蓋四隅のポストの修理.ファイナルアンサー」の続きです。 

詳しくお話すると、説明が長大になってしまうので、簡略にお話するにとどめます。
コメントがつけば、さらに詳しくお話するつもりです。

使う材料は、Amazonで購入したブラインドリベットのセットです。800円前後だったと思います。
Img_20240629_195921
7種類の大きさのブラインドリベットがセットになっています。

Img_20240702_210454
ブラインドリベットというのはこういう形をしているのですが、200LXの補修に使うのは上の図で青マルで囲った部分です。
その部分を抜き出すと下の写真のような形をしています。
Img_20240629_201355
このうちの最大の4.8mm経と2.4mm経を除いた、4.0mm経と3.2mm経のものを使います。

Img_20240702_210640
筒部分は、中の鉄釘に装着したままで、ペンチとかニッパーでカットします。
アルミ筒だけを取り出してからカットすると変形してしまうからです。

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カットしたアルミ片は、ヤスリで削って切り口を滑らかにしておきます。

Img_20240702_211214
カットしたアルミ小片を、定規になるように準備したキーボードassyのプラスチック部分にネジ留めしておきます。

Img_20240702_211237
その状態で補修用の底蓋をセットして、底蓋とキーボードが隙間なくピッタリと合致することを確かめておきます。
このような方法をとることで、アルミ片の位置を正しい位置に正確に固定することが可能になります。
(キーボードに窓を開けてあるのは、ポスト部分が正しく合致しているかを確認するためです)

Img_20240702_213332
アルミ小片が大きい場合(4.0mm経)は周辺部をカットしておきます。また、ポストの内側側もポストの外径に沿ってカットしておきます。

私が使用する接着剤は、100円ショップで購入した2液タイプのエポキシ系接着剤です。
アルミ片の縁が底蓋の内壁に接する部分に接着剤を適量塗布して、底蓋とキーボードを合致させて、接着剤が固まるまで待ちます。
(アルミ片が小さい場合(3.2mm経)の場合は、使用する接着剤を多めに使う必要があります)(下図)

Img_20240629_223720
接着剤がほぼ固まってから、ネジを外して、底蓋を離別させます。
その後、2度目の接着剤を塗布します。
一回目の接着では、アルミ片の下側から接着剤を塗布してアルミ片を固定させています。
二回目の接着は、アルミ片の上側と、ポスト切り株とアルミ片の間に接着剤を塗布します。

接着を2回に分けることで、アルミ片の位置を正確に決めることができます。
また、アルミ片を上下方向と横方向から、しっかりと固定することができます。

接着剤が固化すれば作業は終了です。
前項「(1254) 」の冒頭の写真のようなできあがりになります。

最後に、3.2mm経のアルミニウム片を四隅とも使用した底蓋補修の全体像の写真も載せておきます。
Img_20240629_223512
この場合はアルミ片の周囲をカットする必要がありません。
しかし、アルミ片と底蓋プラスティック部分とが架橋接着するように、接着剤を多めに使う必要があります。
強度的には少し弱いように思っています。

時間的な余裕がなかったので、接着剤を塗っている写真を撮れませんでした。
10分程度で固化するので、接着剤が少し硬くなり始めた瞬間をとらえて、急いで塗布する必要がありました。

(1254) HP200LX底蓋四隅のポストの修理.ファイナルアンサー

(1254) HP200LX底蓋四隅のポストの修理.ファイナルアンサー

Img_20240702_222203
HP200LXの故障の中で、底蓋の四隅にあるネジ穴のポストの破損は、最も頻度が高い故障だと思います。

この部分の修理方法について、いままでいろいろお話してきています。
そして「 (995) もう一度、HP200LXの底蓋ポストの修理方法」でお話した方法が、私としてはベストの方法と考えていました。

しかし、いくつかの欠点もありました。
ひとつの問題は、「(1003) HP200LX底蓋ポストの高さの調整」でお話したように、ポストの高さが正確ではなかったことです。
また、場所によってはメインボードと干渉するために、一部を削らなければならないことがありました。
さらに、接着した小金具が剥がれ落ちることもありました。
剥がれたものは、また再接着すればよいだけの話ですが、もちろん剥がれ落ちないにこしたことはありません。

これらの欠点をカバーする修理方法を模索していましたが、さらに進化した修理方法を考え出しました。

まず、冒頭の写真を見てください。

左上・右上・右下のポストを補修してあります。
左下のポストだけは破損せずに生き残っています。
じつはこの位置のポストは、リブがしっかりしているので破損しにくい構造になっています。

材料や修理方法については次の項以降でお話しますが、この項では各部分の修理状況を順を追ってお話します。

まずは左上のポストです。
Img_20240702_224624
材質はアルミです。
それがポストの切り株の上に乗っていて、接着剤でしっかり固定されています。
さらに、2辺の外壁にも接着剤で強固に固定されています。
あとでお話することですが、アルミ片の高さも正確に本来の高さに設定してあります。

つぎに右上のポストです。
Img_20240702_224514
前の図と同じように、ポストの切り株と周囲の外壁に強固に接着されています。
以前のポスト修理方法との大きな違いは、アルミ片の角をまるく仕上げてあることです。
そのためにメインボードとの干渉がありません。

最後に右下のポストです。
Img_20240702_224528
ここのアルミ片もポストの切り株と2辺の外壁に強固に接着されています。

修理前の写真も見てください。
Img_20240702_211251
(前の図と天地が逆になっていますが)右上のポストだけは生き残っていて、ほかの3箇所のポストは破損していることがわかります。

次の項から、材料や修理方法についてお話します。

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