Sidemen 13 サヤの仕事
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lotus/
Take out/
午、近所のレストランからテイクアウト。
チキンのグリルに、マーマレードの甘いソースがかかっていて美味。
この辺りのレストランもホテルも、野菜は人参とインゲン豆が必ず出て来る。
ビンタン・beer/
サヤ草を刈る/
土手を超えて、毎日サヤの所へ通う。
彼はマナと草を刈って、それを牛小屋に山の様にこんもりと積んで、牛に食べさせる。
その牛たちが糞をすると、その糞は一段低い棚田に落ちて、土と混ざり、やがて肥料になる。
私の祖父は昔、家のトイレを外からバケツにくみ上げ、畑の肥やしにし、色々な野菜や花を育てていた。
サヤは、そうして出来た黒く湿った土を(別にこの段階では臭くはない)椰子の実を二つに割った器で掬い、麻袋にぎゅうぎゅう詰めにする。
そうして、その辺の蕗の大葉をぺっと取って蓋にし、素早く両側を結ぶ。出来た肥料袋をマナが頭に乗せて、畑の向こうに運んで行く。
他の田畑をする人がそれを買う。
世相から離れた、置き忘れられたような情景に居る。小屋に電気は通っておらず、朝、太陽が昇ればサヤは来て、サンセット間際に去って行く。それは確かに何十年も繰り返されている山の人の生活であり、何かに追われているような現代の私とは違う、人の側が自然に合わせて行くような時間の流れがそこにはあるのだった。
土を集めるサヤ/
牛の親子/
lotus/
Take out/
午、近所のレストランからテイクアウト。
チキンのグリルに、マーマレードの甘いソースがかかっていて美味。
この辺りのレストランもホテルも、野菜は人参とインゲン豆が必ず出て来る。
ビンタン・beer/
サヤ草を刈る/
土手を超えて、毎日サヤの所へ通う。
彼はマナと草を刈って、それを牛小屋に山の様にこんもりと積んで、牛に食べさせる。
その牛たちが糞をすると、その糞は一段低い棚田に落ちて、土と混ざり、やがて肥料になる。
私の祖父は昔、家のトイレを外からバケツにくみ上げ、畑の肥やしにし、色々な野菜や花を育てていた。
サヤは、そうして出来た黒く湿った土を(別にこの段階では臭くはない)椰子の実を二つに割った器で掬い、麻袋にぎゅうぎゅう詰めにする。
そうして、その辺の蕗の大葉をぺっと取って蓋にし、素早く両側を結ぶ。出来た肥料袋をマナが頭に乗せて、畑の向こうに運んで行く。
他の田畑をする人がそれを買う。
世相から離れた、置き忘れられたような情景に居る。小屋に電気は通っておらず、朝、太陽が昇ればサヤは来て、サンセット間際に去って行く。それは確かに何十年も繰り返されている山の人の生活であり、何かに追われているような現代の私とは違う、人の側が自然に合わせて行くような時間の流れがそこにはあるのだった。
土を集めるサヤ/
牛の親子/