九龍城の幽霊カテゴリーの記事 : One day 　

カオシュン　　１１　　自強夜市の人々

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Lingya 二路沿いを歩いて自強夜市の炒饭（チャオファン）の店へ。
前を見て歩かないと、人混みでもバイクや自転車が一緒くたに流れてくるので危ない。

揚げ餅屋の兄ちゃん。どんなものかわからないので並んでとりあえず一つ注文。やや大きめの長方形の餅を揚げて、きな粉か黒ごまをかけてくれる。
追いかけて来て「俺を描いたの写真撮らせて」とジェスチャーして写すと、直ぐに餅揚げに戻った。
油にまみれた、太い腕。

肉饺子（ルーチャオツー）／

仙草ゼリーをお玉でよそうおばちゃん。
ひっきりなしにバイクでテイクアウトに来る客に素早く答えている。

正常（zhèngcháng:ジェンチャン）氷たっぷり
少冰（shǎobīng:シャオビン）ちょっと少なめ
半冰（bànbīng：バンビン）氷半分
微冰（wēibīng：ウェイビン）氷少しだけ
去冰（qùbīng:チゥビン）氷無し

注文時には「シャオビン」と伝えても、割とこんもり氷を乗せてから、上からぎゅっと蓋をされる。

水果店／

水果（果物）店の兄ちゃん。
専門店だけあって、カスタードアップル、柿、ロンガン、ドラゴンフルーツ、葡萄など何でもある。

面包房／

「麺線」糸のごとく細い麺。とろみのあるスープで小粒の牡蠣が乗っている。
香味に細かく刻んだシャンサイ。エプロンの若い兄ちゃん。

夜市の帰り道、葉巻きタバコの檳榔（ビンロウ）屋さん。閉店後のテーブルでは
まだあどけない子が袋詰めの手伝いをしていた。

Date: 2019.12.16 Category: 九龍城の幽霊 Comments (0) Trackbacks (0)

カオシュン　　１０　　塔罗牌算命（タロット占い）　

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楼梯间／

薄暗い商店街の奥に、簡易テーブルが幾つか。占いらしい。
日頃思うことを占ってもらうことに。
「どうぞ、座ってください」
楊さん。東京にも何度か来たことがあり、奥さんが日本語の先生なのでとても日本語が流暢だ。文化交流協会員、新聞記者、動物愛護団体員、と多くの肩書き。
なんと犬同伴で行くと、犬の気持ちを代弁してくれるそう。
「この、タロットに手を当てて念じてみてください」
念じて4枚を引く。

明るい通りに出て振り返ると、もうどの横丁から出てきたのかわからなくなった。
ニュウロウ麺の店へ。

やっと席が空き、食べていると、隣に日本人家族。
群馬から単身赴任でこちらに来て三年の父に会いに来た家族たち。

安く済むので毎日ほとんど外食だそう。キッチンがある部屋は少ないそう。

歩き疲れ刨冰（タンビョン）の屋台へ。

大きな氷（ビン）塊をガッガガガ……と手動で削る音。小豆の甘煮やモチモチした湯圓（タンユエン）を乗っけて黒糖汁をかけてくれる。安価。
整って均一なチェーン店ではなくて、こうしたゆるい路側の庶民的な店は日本でほとんど見なくなった。昔は駅裏があって、アーケード下なんかにそんなエリアがあったのだろうと思う。
ここではスタバなどのチェーン店はやはり若者に人気で、お洒落した子で混んでいる。スタバは世界どこでも同じ味だから、わざわざ旅に来て入ろうとは思わない。
そして地域のお店の方が断然面白い。
来ている人、流れている音楽、料理の種類、人の距離。

Date: 2019.12.10 Category: 九龍城の幽霊 Comments (0) Trackbacks (0)

カオシュン　　９　　米血湯　

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信信箱／

遠出するのが面倒で、宿の隣へ。以前は小林鶏肉弁当屋だったが小さな食堂になっている。道を歩いていると必ず食べている人を目にする、四角い黒い物体。豬血湯（ズーシエタン）とも云うらしい。血でもち米を固めたもの。もち米というより麦を噛んでいるような食感。湯（タン）には生姜やセロリが入っていて淡白（あっさり）している。

夜も若者でいっぱいだ。