ラトル/ベルリンpoのベートーヴェン交響曲全集

Rattle-Berlin_Beethoven.jpg 記事のアップが延び延びになったので、いささか古い話になってしまったが、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、今年の5月11日~15日、東京公演をおこなった。

5日間でベートーヴェンの交響曲全曲を演奏したのだが、最初の4日は、S席42,000円、一番安いE席が17,000円で、最終日(第9を演奏する)は、それぞれプラス3000円だった。
5日間すべて通したら、S席だと213,000円、一番安いE席で88,000円となる。

こんなものにはとても手が出ない。それに東京で4泊の交通費・宿泊費も必要と思っていたのだけれど、日本での演奏会初日の前日だったと思う、新聞広告で同様の演奏会をベルリンの本拠で行ったときのライブ録音のCDが販売されることが伝えられていた。
ベートーヴェンを楽聖と崇め奉っているわけではないけれど、新聞広告を見た日にすぐ予約して買った、12,384円。
もちろん生演奏と記録メディアを同じ尺度で評価することはできないけれど、割安感があったことが購入動機であることは間違いない。

西洋クラシック音楽を聴く趣味がある者なら普通だろう、ベートーヴェンの交響曲のLPやCDは何枚も家にある(第1番、第2番は持ってない)。けれど、かねがね新しい録音が出たら買っても良いかなと思っていたところだった。

購入の決め手は一つではない、というか割安感だけではない。
演奏がラトル/ベルリンということ。ラトル/ベルリンのベートーヴェンというと、以前、第9を借りたCDで聴いたことがあって、外連味がないというか、くっきりした演奏を好ましく思った覚えがある。この組み合わせなら酷い演奏はないだろうという安心感。
次に、ブルーレイ・オーディオが付いてくるということ。24bit/96kHzのハイレゾ音源が一挙に手に入るから、この音を聴いてみたいと思ったこと。
前にちょっと触れたけれど、小澤/サイトウ・キネンによる第9のハイレゾ版を聴いてみたいと思っていたが、割高なので、よう購入に踏み切らなかったが、このセットは9曲も入っているからおトク感いっぱいである。

コンサートに行けない貧しいファンにはハイレゾというわけだ。

貧乏人のハイビジョン」という逆説を聞いたことがある。
ハイビジョンは解像度が高いので、近くから視ても走査線が目立つことなく、滑らかな映像が楽しめる。つまり、狭い(=貧乏人の)部屋に向いているという理屈である。


P_20160512_194753.jpg セットは、5CD、1ブルーレイ・オーディオ、2ブルーレイ・ビデオの8枚である。
この枚数で割安感が掻き立てられたのだけれど、良く考えると、ブルーレイ・オーディオに全曲が24bit/96kHzで収録されているわけで、5CDは不要とも言える。そうするとブルーレイ3枚というわけで、1枚あたり4000円超と、全然安くない。

私は、家の中のあちこち(といっても2カ所)のオーディオ・セットで聴けるように、CDを買うとリッピングして、NASに置いておくのだけれど、ブルーレイは著作権保護(DRM)がかかっている。しかたがないので、CD音質でガマンしようと思ったのだけれど……(続く)

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