障子の貼り換え

昨日、障子の張り替えを行った。十年以上はやってないと思う。

障子があるのは和室一部屋で2組だけ。1組は腰までの窓、もう1組は掃き出し窓である。

この和室は、随分前に、家人の母親が来てしばらく泊まったときに使ってもらった。そのときにベッドを置いて、そのままになっている。


この障子は何年も張り替えていない。紙はかなり変色が進んでいる。そして何より、何カ所か破れている。
何年も前から破れているが、あまり使わない部屋なので放置していたが、先日、孫が来たときに誤魔化せない程度に破ってくれた。

実は家人がずっと障子の張り替えをしたらとうるさく言っていたのだが、松下禅尼の故事を引き合いに出して、破れたところだけ修復すれば良いだろうと返していた。

その部分修復もしてこなかった。


であるけれど孫が大きく貫通させたから、この際、張り替えることにした。といっても以前張り替えに使った障子紙が残っている分だけにしようと、腰までの窓の障子のほうだけ張り替えて、掃き出し窓のほうは穴のあいたところだけ張ることにした。

障子紙ののこりは腰までの窓の方2枚分と、掃き出し窓のほうの1枚分だった。


そう決めたものの、障子用の糊がないし、糊を伸ばす刷毛もない。
しかたがないのでAmazonでセットで購入した。

そしてこれが届いたら家人からは「いつ張り替えるの?」とプレッシャー。
結局、糊と刷毛が届いてから数日後に張り替え決行となった。

子供の頃は、家にたくさん障子があって、毎年年末になると大掃除とともに障子の張り替えをしたものだ。私も手伝っていたし、やりかたも見様見真似ね憶えた。
なので、昨日の張り替えでも、それなりに手順を踏んですすめた。

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障子紙を剥がしたところ

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張り替えが終わって元の位置へ。
左が先にやった出来の悪い方。

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掃き出し窓側。破れていたところの修復のみ
まず作業場所はフローリングのリビングを使うことにした。畳の部屋では、水に濡れたらちょっと困るからである。そしてもちろんその作業スペースにはタオル類を敷いた。

ブルーシートがあれば良かったのだが、見つからなかった。

窓から障子を外して、作業スペースの上に寝かせる。もちろん紙を貼る面を植えに。
バケツに水を入れて、雑巾を水に浸し、垂れない程度に絞って、障子の枠・桟に水を載せていく。
しばらく待って静かに古い障子紙を剥がす。端から巻き取るように。

変な糊を使っているとうまくはがれず、場合によっては桟の木が削げたりするが、そういうことはなく、簡単・順調に紙を剥がせた。


そしてここからが大変。
巻いてある障子紙を端を障子の上に載せて、長さのチェック。そして片方の端を障子にとめて、一旦、紙を巻き戻す。
続いて糊を枠・桟に塗る。これがなかなか気を遣う。糊が垂れたり、十分載らなかったりしがち。
そして障子紙をしずかに全体に広げる。紙の幅は障子の幅よりだいぶ広いから、障子の枠の片方をぴったり添わせる。
紙を貼り終わったら、枠外にはみ出ている紙をカッターで切り落とす。刃先が鈍っているとうまく切れないので、ちゃんと新しい刃がでるようにする(折り刃式)。

ということだが、1枚目では端をとめるのが弱く、紙を貼っていく過程ではがれてしまい、変なところに糊がついたりして見苦しい仕上がりになってしまった。
2枚目ではそういうこともなく、まぁ綺麗にできたほうだと思う。

掃き出し窓のほうは破けている部分を桟にそって切り取って、新しい紙を貼った。

こちらの障子を外すのに手こずった。あそびが少なく、簡単にはずれなかった。強引に引っ張ってなんとか外したが。


全体で1時間半ぐらいの作業時間。
掃き出し窓のほうの障子も張り替えろと家人はうるさいが、当分、このままでいこう。

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