フルートおけいこメモ~(1)目指す音
フルートおけいこメモの第1回で書くのはは、自分がどんな音を出したいかをしっかりイメージすることの大事さ。
どんな芸事でもスポーツでも、練習というのはむやみにやってもあまり効果はない。何か目標を持って、それに向けて練習しなければ上達しないと思う。
だから、楽曲の練習はもちろんだが、音一つについても、しっかりイメージを持って取り組むなければならない。
その目標をどうやって見つけるか。もちろん自分が吹いて気持ち良いと感じる音が出れば良いのだけれど、それ以前の問題として、本当のフルートの音がどんなものか知らなければならない。
そして手っ取り早いのは、すばらしいフルーティストの演奏を聴き、それに近づきたいと考え、それを目指すことである。
ただし楽曲の演奏全体を目指すのは通常は不可能。音楽はちょっと措いて、まずは音だけを目指す。
フルートという楽器はまず音を出すのが難しいとされる。ピアノのように弾けば音が出るわけではない。口の形を整え適切に息を吹き込まなければならない。
そして口をどんな形にし、マウスピースにどうあてて(アンブシュア)、どのように息を吹き込むのかを説明することは難しい。これは試行錯誤によって会得するしかないと思う。この試行錯誤において、目標とする音のイメージを持っていなければ、理想に近づくことはできない。
つまり、今の音は良かった、この音は悪いという判断の基準を持つことで試行錯誤が可能となる。
ただし一流フルーティストとは楽器も体も違うから全く同じ音が出るわけではない。一流に似せるのではなく、一流の音をよく聴いて、自分なりの理想の音をイメージし、それに近づくようにする。
ここで誤解をおそれず言うと、中高音についてはあまり間違うことはないと思う。高音域の音をラクに出すことを目標にするぐらいで十分だと思う。
問題は低域。最低音のC(H足ならH)からD,Eあたりまでの音が難しい。
ここで勘違いしてはいけない。フルートの低音というのは、本当はかなり強い音だと思う。他の楽器で近いイメージはアルトサックスの低音で、そのような音が欲しい。
素人のフルートを聴いて貧弱な音と感じるのは、低域が鳴り切っていないからだ。
そうして強い低音が出るようになっても、楽曲として使えなければ意味がない。とくに低音―高音を高速で行き来するようなフレーズ(特にアルペジオ)で低域が鳴らないとみすぼらしい。
どんな楽曲、練習曲をやるときでも、そのイメージを意識して練習する必要がある。
とはいうものの一音だけを繰り返して練習しても、それですぐ楽曲で使えるわけではない。だから練習曲というものがある。
私は素人が慰みで吹くのだから、練習曲などやりたくないとずっと思っていたのだけれど、なかなか思うような低域が出ない。中学でフルートをやっていたときも低域は出なかったが、吹奏楽ではそのような音は要求されなかったのでそれでよしとしていた。しかし、この低域がちゃんと出ないというのはずっとコンプレックスになっていて、フルート嫌いにもなった。
それでレッスンのときに先生にもっと低域をしっかり出したいと相談すると(先生は十分出ていると思うと慰めてくれるのだが)、モイーズのエチュードをやったらどうかという。
これをやるようになったから、少し低音が出るようになった。練習曲というのもやっぱり有意義だと改めて評価したところ。
どんな芸事でもスポーツでも、練習というのはむやみにやってもあまり効果はない。何か目標を持って、それに向けて練習しなければ上達しないと思う。
だから、楽曲の練習はもちろんだが、音一つについても、しっかりイメージを持って取り組むなければならない。
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そして手っ取り早いのは、すばらしいフルーティストの演奏を聴き、それに近づきたいと考え、それを目指すことである。
ただし楽曲の演奏全体を目指すのは通常は不可能。音楽はちょっと措いて、まずは音だけを目指す。
フルートという楽器はまず音を出すのが難しいとされる。ピアノのように弾けば音が出るわけではない。口の形を整え適切に息を吹き込まなければならない。
そして口をどんな形にし、マウスピースにどうあてて(アンブシュア)、どのように息を吹き込むのかを説明することは難しい。これは試行錯誤によって会得するしかないと思う。この試行錯誤において、目標とする音のイメージを持っていなければ、理想に近づくことはできない。
つまり、今の音は良かった、この音は悪いという判断の基準を持つことで試行錯誤が可能となる。
ただし一流フルーティストとは楽器も体も違うから全く同じ音が出るわけではない。一流に似せるのではなく、一流の音をよく聴いて、自分なりの理想の音をイメージし、それに近づくようにする。
ここで誤解をおそれず言うと、中高音についてはあまり間違うことはないと思う。高音域の音をラクに出すことを目標にするぐらいで十分だと思う。
ただし第4オクターブのC#, Dあたりはそもそも通常の教則本などでは音域外で、これは運指が本に載っていないことが多い。ネットで調べたらいろんな運指がみつかるから、そのなかから自分に鳴らしやすいものを探すことになる。指も息の入れ方も難しいから簡単ではない。私はC#やDまではそれを要求する曲もあるので練習している。
問題は低域。最低音のC(H足ならH)からD,Eあたりまでの音が難しい。
ここで勘違いしてはいけない。フルートの低音というのは、本当はかなり強い音だと思う。他の楽器で近いイメージはアルトサックスの低音で、そのような音が欲しい。
素人のフルートを聴いて貧弱な音と感じるのは、低域が鳴り切っていないからだ。
そうして強い低音が出るようになっても、楽曲として使えなければ意味がない。とくに低音―高音を高速で行き来するようなフレーズ(特にアルペジオ)で低域が鳴らないとみすぼらしい。
どんな楽曲、練習曲をやるときでも、そのイメージを意識して練習する必要がある。
とはいうものの一音だけを繰り返して練習しても、それですぐ楽曲で使えるわけではない。だから練習曲というものがある。
私は素人が慰みで吹くのだから、練習曲などやりたくないとずっと思っていたのだけれど、なかなか思うような低域が出ない。中学でフルートをやっていたときも低域は出なかったが、吹奏楽ではそのような音は要求されなかったのでそれでよしとしていた。しかし、この低域がちゃんと出ないというのはずっとコンプレックスになっていて、フルート嫌いにもなった。
それでレッスンのときに先生にもっと低域をしっかり出したいと相談すると(先生は十分出ていると思うと慰めてくれるのだが)、モイーズのエチュードをやったらどうかという。
実はその前にも、モイーズのソノリテをすすめられたことがあるが、あまりに厳しい(単調)でやる気がしなかった。
これをやるようになったから、少し低音が出るようになった。練習曲というのもやっぱり有意義だと改めて評価したところ。