安物プロジェクター(Pericat PJ108)(その3)~HDMI接続とUSBメモリー再生

PJ108は、スクリーン(Miracastなどによるディスプレイ複製)、HDMI、アナログRCA端子と、USBメモリーを接続してメモリー内のファイルを再生することができる。
Miracastについては昨日書いたので、今日は他の入力について。

IMG20240220060520-crop.jpg まずHDMI接続だが、ベッドサイドのタブレットにはHDMI端子はない(他のタブレット、スマホにもない)。
なのでHDMI接続はWindows PCを使ってテストしてみた。

これは何の問題もなくプロジェクターに画面を転送できた。Miracastのように画面がカクカクすることもない。
さらにPC側では音声出力デバイスを選択できるから、PCに接続のオーディオセットから音を出せる。何という事もない話だが、将来、大画面でオペラでも見ようかというときに、ちゃんとしたオーディオに画面をプラスできる見通しが立つわけだ。

ちょっと気になるのがUSB-HDMI変換が使えるかどうか。ネットで情報を集めると"Display Port Alternation Mode"を備えたUSB端子であればHDMI変換ができるようだが、私のタブレットがその仕様を満たしているか不明である。

さすがに情報がないのにやってみる勇気(余裕)がない。


昨日、Miracast経由だとAmazon prime videoが見られないと書いたけれど、Fire TV stickをこのHDMI端子に挿し込めば、タブレットなしで、Amazon prime videoやそのほかの動画配信サービスが使えるはずだ。プロジェクターの解像度を考えれば少し前の世代のもので良いから一つ手に入れようか、安かったら。


IMG20240219232337-crop.jpg
初画面からメディアの種類に応じたメニューを選ぶ

IMG20240219232312-crop.jpg
USBメモリーのルートディレクトリ

IMG20240219232408-crop.jpg
ディラクトリを開いていく
IMG20240219232436-crop.jpg
ファイル表示。選択すると再生がはじまる。
(カーソルを合わせるとプレビューも出る)
次にUSBメモリー内のコンテンツの再生について。
説明書には、USBメモリーを挿して、再生したいメディアタイプ(動画、写真、音楽、テキスト)を選ぶとファイル一覧が出てくるので、再生したいものを選択するとある。
ところがテスト用に動画データを入れたUSBメモリーを挿入しても無反応である。このUSBメモリーをWindows PCに挿した時、なんだかもっさりした動きだったので、USBメモリーに何か問題があるのかなと思って、別のものを挿したがやっぱり無反応。

ひょっとしたら認識する容量とかに問題があるのだろうかと、容量の小さいUSBメモリーを挿したら、今度は問題なく説明書通りの動作となった。
それではと、ちょっと大きな動画ファイルをこのUSBメモリーにコピーしようとしたら、「このファイルシステムではこのサイズのファイルは扱えません」と出た。
それで気が付いた。この小さなUSBメモリーのファイルシステムはFAT32(扱えるファイルサイズは4GBまで)、上述の無反応の2つのUSBメモリーはexFATだった。おそらくプロジェクターはFAT32(あるいはFAT16?)でないと認識しないのだろう。試してないがNTFSもだめだろう。

説明書には対応しているファイルシステムについての説明はまったくない。NTFSとかもダメなんだろうな。


ならばプロジェクターで見たい動画はFAT32のUSBに入れれば良い。手元に浸かっていない256GBのUSBメモリーがあったので、そちらへ見そうな動画をどんどんコピーし、プロジェクターに挿して確認した。問題ない。やはりサイズの問題ではなくファイルシステムの問題だった。

プロジェクターの話ではないけれど、大容量のUSBメモリーをFAT32でフォーマットするのは面倒だ。Windowsのフォーマット機能は、32GBまではFAT32も選べるのだが、これを超えるとNTFS、exFATの2つからしか選べない。FAT32というファイルシステムの制限ではなく、Windowsの標準ツールではできないといだけなので、多分サードパーティー製のソフトならできるだろうと考えて、EaseUS Partition Masterというソフトを見つけて、これでFAT32フォーマットを行った。


USBメモリーからの動画再生は、ネットワークを全く介さないから当然だとは思うが、実に安定している。Miracastでのカクカク現象は起こらない。
映画などを見るなら、USBメモリーに収納したものを見るのが良いと思う。

ただしファイルサイズが4GBで抑えられてしまうから、長尺ものは分割の手間がかかる。オペラなら幕ごとに別ファイルにすることになるだろう。


と書いているが、そもそもネット配信のコンテンツはダウンロードが制限されていることが多いし、DVDやBlu-rayディスクはプロテクトがかかっているからそれを外してリッピングすることは違法とされ、USBメモリーに複製を作ることは問題がある。
しかし、プロテクトを外しただけで違法だからMiracastで見ろ、というのはいささか乱暴ではないか。複製の流通範囲を家庭内に限れば、著作権法には触れない、そういう運用をしてもらわないと、こうした機器を上手に使うことができなくなる。

法の精神は、著作権者を守ることであって、プロテクション技術を守ることではないはずだ。
プロテクションを外さず、通常どおりテレビに再生した動画を精細なカメラで撮影すれば違法にならない(もちろんそれを他者に販売したら違法だと思うが)。ならば撮影を禁止するのか?
正規に購入したディスクを、プロジェクターの大画面で楽しみたいけどできない、これって購入者の権利の制限じゃないんだろうか。

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