おおきく振りかぶって ~夏の大会編~ 第12話、「9回」。
原作は未読、1期は視聴済です。
美丞大狭山戦の最終回。ついに決着です。
9回表、モモカンのサインが筒抜けとなり美丞の打線に打ち込まれてしまいます。田島くんがサインを出すよう変更も、本塁打を打たれてしまい大量失点で11対5。制球も乱れエラーも起こりと、崩壊しかけますが...。
みんなの気持ちを立て直すきっかけは、三橋の「エース」の自覚と「ワンナウトー」の大声。
「俺が大丈夫なら、みんなが大丈夫」「三橋が大丈夫なら、俺たちは諦めねぇ!」
こういうときに一番心が折れやすそうな存在だった三橋がどんどん頼もしくなっていきますね。
三橋は倉田との対戦時無意識に首を振り、それでも怒られたりすることなく普通に次のサインが出ることで今までの間違い、バッテリーの本来のあり方に気がつきます。
三橋はこれまでは配球は捕手任せで、「阿部くんは凄いから阿部くんの言うとおりに投げる」という形で全責任を阿部くんに押しつけてきたんですよね。最初のサインに頷くのが当たり前で「首振りは信頼の否定」みたいに三橋はとらえていたようですけど、そうではなく首を振ったり頷いたりというのはバッテリー2人での配球相談。捕手に丸投げしないで自分も考えて配球に関与しないといけない。首を振るのも別にネガティブな事じゃなくて、必要であればやらないといけない投手の当たり前の役目だと気がついたわけです。
ただ、それも「嫌な感じがしたら首振ってくれよ」と三橋と共に配球を考えようとしていた捕手初心者の田島くんと組んだからこそ気づくことができたわけで、配球オタクで「首振る投手大嫌い」宣言済みの阿部くんが怪我なくリードを続けていれば気がつかなかったことかもしれません。負傷交代をきっかけに阿部くんも間違いを反省しているようですから、今後は変わっていきそうです。阿部くんの怪我は気の毒ですが、依存気質から脱却できたことは大きいでしょうね。
9回裏、美丞は投手交代。3人目ではなく1人目の竹之内が再登板。
3人目の事情はわからないけど、竹ノ内再登板は読めてました。じゃないと田島くんが序盤に全球種見たのが無駄になるからね。その伏線回収・田島くんのタイムリーで1点は返したものの後が続かず、最後の打者は西広くん。みんなの声援むなしく三振でゲームセット。11vs6で西浦敗戦です...。
原作を読んでないので試合結果を知らないまま見ていたのですが、感情移入しながら最後まで楽しませてもらいました。悔しさはエネルギーになるって、本当にそう思います。みんな大会中にすごい成長しましたし、これからまだまだ強くなれると思います。まだ1年生ですからね、今後も楽しみですね。