2009年06月07日 (Sun)
忘れた頃にその(2)から続く。
新旧両コース併せて全6回に渡った動画解説も今回でおしまい。トリを務める新コース終盤5ステージもまた、操作ミスを誘発するような難儀なコースレイアウトが続きます。中盤5ステージに比べれば、「パターン」の構築自体は安易なものの、さらにプレイヤーの「腕」が問われる局面。
改めて言うまでも無く、アウトランモードの攻略には、自車を「曲げる」「滑らせる」「止める」の三操作を淀みなく行なえることが大前提。敢えてリスキーな操作に挑む必要はありませんが、確実に出来る操作をいとも簡単にやりきること。そのレベルまで「腕」を磨いて初めて、「判断」や「先読み」をする余裕が生まれると思うので。
【5A:Giant Statues】
スコア:351490(▲5000/98.6%)←356490
11面もノーミス無接触、ラインボーナス満額、ステージボーナス65990点。
5Aモアイは、終盤の蛇行コーナーが非常に厄介なコースレイアウト。道なりに走っただけでは赤車2台目に追い付いてしまい、かと言って減速をしていてはラインボーナス獲得に速度が足りない。そこで、ここでも逆算した「パターン」を構築して、走行ラインをきっちりとなぞります。
序盤セクターはまだ自由度の高い箇所ですが、2つ目の左ドリフトコーナーはイン側奥に白いバスが走っているため、流しすぎてスリップに入れないことを事前に防ぐドリ切り立ち上げ。直後のS字コーナーは、Tuned使いのようなグリップラインを取っていますが、狙いは雑魚車接触と再入力ミスのリスクを減らすため。
中盤セクターのトンネルを過ぎると、残るレイアウトは全てひとつの複合コーナーのようなもの。まず、下り坂のストレートで赤車1台目のスリップに入って速度を稼ぐと、左にいる黄色いバスをマーキングすると同時に追い抜き。すると、前方に赤車2台目が見えてきますが、次の長い右ドリフトコーナーをいかに処理するかで車間距離が決まります。
当動画では、コース左端の赤看板を全て抜けるまで粘って、かつ赤車2台目の走行ラインに合わせて大外2本目からドリフト発動。コーナーエンドまで車体を流して、フルカウンターでグリップに戻しますが、タイミングが早すぎると速度が残りすぎて赤車に追い付いてしまい、遅すぎると直後の蛇行コーナーが曲がれない。ドリ切りすると速度が足りない。自車を「止める」腕が超重要。
【5B:Legend】
スコア:351490(▲18850/95.0%)←378330
12面もノーミス無接触、ラインボーナス満額、ステージボーナス64640点。
5B伝説は、コースレイアウト自体は終盤ステージとは思えないほど簡単ですが、テキトーに走っていただけでは赤車に逃げられるリスクも大きいため、それなりに急所を押さえた走り方が必要。まず、序盤セクターの長い右コーナーは、全てグリップで抜けようとすると確実にアンダーが出るため、要所要所でアクセルを抜いてライン調整、ドリフトは無用の長物。
中盤セクター、遺跡内部のトンネルでは赤車1台目との距離調整に専念、ほぼ出口と同時に追い抜きます。ここで赤車1台目を引っ張りすぎないことが急所。あとは終盤セクター、長い右コーナーは序盤と同じくグリップで抜けて、最終S字は赤車2台目の走行ラインを外さずにしっかりと再入力。失敗リスクを減らすためには、一旦ドリフトを切るのもひとつの手。
【5C:Floral Village】
スコア:335340(▲12180/96.5%)←347520
13面は内部処理接触、ラインボーナス満額、ステージボーナス49940点。
5Cフローラルは、これまた終盤の複合コーナーが非常に厄介なコースレイアウト。ドリフトコーナーが多いことから赤車との距離調整はやりやすく、アドリブの効きやすいステージではあるものの、ちょっとしたことでミスをしがちな狭いコース幅。操作は常に余裕を持って「先読み」で行なう必要があります。
序盤セクターの長い右コーナーは、前ステージ同様にアンダーを殺しながらグリップで。途中、イン側に白いバスがいるので、早目早目にスリップに付いておきたいところですが、当動画ではドリフト起動ポイントギリギリまで押してしまっているため、僅かながらテールが側面に接触。追い抜きスコアは満額入っていますが、ステージボーナスは手痛いマイナス。
桜並木の中盤セクターは、赤車1台目のスリップで着実に青スコア早回し。しかし、次のS字コーナーで追い抜くにはまだ早いため、一瞬減速して車間距離を広げ、グリップでも抜けられるS字コーナーを敢えてドリフト2本で赤車1台目を温存。ここで赤車1台目を目一杯「押して」おかないと、赤車2台目との車間距離が詰まりすぎてしまうので。
赤車1台目の調整が上手く決まれば、終盤セクターは赤車2台目を追い掛け回すだけ。狭いコーナーばかりなので、スピードが乗っていると路肩オーバーのリスクが高まるため、最終3連コーナーは適宜アクセルを抜いて切り返しをクイックに。分岐手前のストレートはかなり長いため、車間距離に応じてアク抜き減速をしておけば衝突のリスクも同時に回避。
【5D:Milky Way】
スコア:303570(▲28800/91.3%)←332370
14面はノーミス無接触、ラインボーナス満額、ステージボーナス55370点。
5Dミルキーは、新コースを代表する難ステージのひとつですが、アウトランモードにおいてはさほど難しいコースレイアウトではありません。ただし、赤車2台目が思い通りに出現さえしてくれれば。この「法則」の解明が非常に困難でしたが、赤車2台目が左レーンに出るか、右レーンに出るか、あるいは出現しないかは、自車の走行ラインと位置によってフラグが立ちます。
私自身、確実にこうだと言い切れるまでは自信がありませんが、当動画を見る限りにおいては、序盤セクターの長いS字コーナーを立ち上げた辺りで赤車2台目が出現しているはず。ここで、おそらくゲーム初心者が取るであろう走行ラインを想定しているのか、アンダーが出て膨らんで、アウト寄りで立ち上げるような下手っぴなラインでないと赤車2台目が左レーンに出てきません。
とは言え、そんな壁に激突しそうな下手っぴな失敗ラインを取るのも逆に難しいので、操作スキルを駆使して人工的に下手っぴなラインを作ってみます。まず、S字最初の左ドリフトコーナーは普通にインベタでドリフトしますが、右コーナーへの切り返しはギリギリまで遅らせてアウトへ膨らむ。すると、このままでは壁に激突コースなのでアク抜き再入力、コーナーの立ち上げはアウト一杯で。
続く右ドリフトコーナーできっちりと赤車1台目を交わすと、あとは雑魚車が全く出てこないので、赤車2台目との距離調整に専念するだけ。右レーンに出た場合でも、分離帯を渡れば問題無くラインボーナスは獲れますが、左レーンに出した方がリスクが低いことは明白。最終3連コーナーは、車間距離を維持するため敢えて2連続再入力。アドリブ次第でどうとでも変わります。
【5E:Skyscrapers】
スコア:270920(▲18000/93.8%)←288920
最終面は雑魚車接触、ステージボーナス52720点。
5E摩天楼は、さすが最終面にふさわしい最難易度ステージ。ただでさえテクニカルなコースレイアウトを雑魚車が埋め尽くし、最後の最後に失敗した経験は数知れず、まさに「腕」が問われる総決算のステージであることは間違いありませんが、それだけに走り抜けたときの悦楽は折り紙つき。雑魚車調整なんて面倒なことは考えず、アドリブで抜ければメチャクチャ楽しい。
ただし、前面に引き続いて厄介なのが赤車2台目の出現フラグ。序盤、有名なブルックリン橋を渡ってマンハッタンに入ると、緩い右コーナーから左→右のS字コーナーが現れますが、ここでの走行ラインがどうやらポイント。経験上、コース中央を走っていないと出現しづらいため、当動画では雑魚車接触を厭わず、敢えてアク抜き切り返しで中央寄りを走っています。
首尾良くラスト2台の赤車が揃えば、あとはどこで処理するかが最大の勘所ですが、タイムズスクエア先の俗に言う「大ヘアピン」、ここではなるべく抜かない方がベター。まずはこの新コース最大の難所コーナーをきっちり抜けたあとにじっくり料理すればOK。フェイントからギアドリ発動、コーナリング中に左足ブレーキで減速して再入力。確実にグリップに立ち上げてから赤車1台目をパス。
そして、即座に最終複合コーナー。もう少し赤車2台目との車間距離が詰まっていれば、右→左のS字コーナーで難なく追い抜き可能ですが、当動画では若干開き気味のため最終ストレートで。ドリフトをアク抜きで切り返すのは、それだけ車間距離を早く詰められるから。追い抜き判定には意外と時間がかかるため、最後まで油断しないに越したことはありません。
以上、またまた長くなってしまいましたが、これにて新コース15連動画の解説もおしまい。私がプレイするにあたって気に掛けているようなことは、過不足無く全て織り込んでみたつもりです。少しでもアウトランモードの醍醐味が「分かる」人が増えて、ひとりでも挑戦者が現れてくれることを願いつつ。読了ありがとうございました。
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