今週もやって参りましたアウトラン股旅コーナー(定型文)。関東1都6県制覇まであと2つ、第六回目は神奈川県。海あり、山あり、大都会ありと、多彩な顔を持つ神奈川県は東西に広大で、ただでさえアクセスの悪い千葉県から訪れるのは骨の折れる作業でしたが、以前からこつこつ集めた情報と、寄せられた情報だけを頼りに巡ってきました。これ以外に埋もれている店があっても全然分かりませんので悪しからず…
◆1店目:AM PIA川崎モアーズ
-SP2台
--100円(15連200円)
--川崎市川崎区駅前本町7、川崎駅東口より徒歩約3分、アゼリア地下街を抜けたところ。岡田屋モアーズ1F。
--8時半~24時45分
まず最初のお店は、政令指定都市たる川崎市のターミナル駅前という超一等地のロケーション。PIAやサントロペといった店舗名で首都圏に展開するパチ屋資本のマタハリー系列ですが、他店が軒並み撤去を進める中で唯一残っているのはここだけ。むしろ、駅から遠いウェアハウスの方が先に撤去するとは思いませんでしたが、余程常連さんがインカムに貢献しているということなんでしょうか。無くてビックリすることにはもう慣れましたが、あってビックリすることにはまだ慣れませんw
◆2店目:ゲームセンターサンケイ
-SP1台
--100円(15連未設定)
--横浜市金沢区瀬戸2-8、シーサイドライン金沢八景駅そば、R16下り線沿い。
--10時~23時
神奈川県には特に思い入れのあるエピソードも無いのでサクサクと。お次は金沢八景というオサレな土地にありながら、場末感漂うゲームセンター。というか、神奈川県には横浜にせよ鎌倉にせよ湘南にせよ、ブランド力のある街を多く抱える反面、歴史が古い街も多いせいか、完全に時代遅れなお店がそのまま残ってしまったような例が多々見受けられるような気がします。それが懐かしさを誘う良い例ならば構いませんが、こちらは完全に悪い例。
喩えるならば、新作ゲームの入れ替えに全く関心の無い温泉街の古びたゲーセンのようなイメージでして、これまた非常に懐かしい「セガラリー2」の筺体と並んで置かれたSPの姿には一瞬興奮を覚えますが、コインを入れるとそんな気分はすっかり台無しに。こ れ は ひ ど い 。何せ真っ直ぐ進まない。センターが出ていないにも程がある。1面すら走り切ることなく即捨てゲー。以前一度だけ来た時も全く同じ感想を抱いた覚えがあるので、一切フォローできません。あまりにクソなので晒し上げ。
◆3店目:ゲームパラダイスゼロワン
-SP2台
--100円(15連未設定)
--横須賀市若松町1-6ヨコビル3F、京浜急行横須賀中央駅から徒歩3分程度
--10時~24時
続いては横浜市のお隣、“軍都”横須賀市。これまで「ラストツアーズ」シリーズで取り上げた店舗は全て以前に訪れたことのあるお店でしたが、こちらは今回が初めての訪問で自身118店目のSP設置店舗となりました。ヨコスカという街自体、これまで全く馴染みが無かったもので、お店の場所を見つけるのに繁華街をしばらく放浪した挙句、ちっとも見つからねー、とふと立ち止まったら写真の素晴らしい看板が目に入ったという次第。ビルの中だったんですね><
でまあ、こちらもなかなか強烈な印象を残すようなお店でした。雰囲気は看板から想像して頂くとして、これまた大層時代遅れなゲームセンター。ただし、前述のサンケイに比べれば「良い例」の方に当たるのかな。15年前くらいまではこんなお店が沢山あったよなあ、と懐かしめるようなビデオゲーム筺体だらけの店内に、なぜか「Suzuka 8hours」やら「レイブレーサー」やら初代「バーチャロン」やら初代「セガラリー」といった大型筺体が残るラインナップに独特の拘りを感じます。
そしてそんな中に、以前置かれていたであろうナムコ系列店のシリアル番号が貼られたままのSPが2台。まあ、15連が選べなかったり、左台のアク抜けが余りに酷かったりという辺りには地雷臭がぷんぷんするものの、右台は辛うじて良好な状態を保っているようなのでまあ良し。お店の方向性からすれば、おそらくミュージアム的に残されそうな雰囲気なので、せめてメンテナンスがなされるようなら良いですね。
◆4店目:神奈川レジャーランド厚木店
-SDX(2名×4台)、DX(2名×2台)
--1人用200円/2人用300円/15連+100円
--厚木市戸室5-31-1、本厚木駅より西へ約2km、「at」アツギトレリス2F
--10時~24時
そして最後のお店は、これまでも散々登場してきたレジャラン系列の厚木店。商業ビルの1フロアという店舗形態ながら、そのフロア面積は群馬県内のそれらに対しても全く引けを取らず、とにかく広大の一言に尽きますが、初めて訪れた3~4年前頃と比べると、店内の筺体配置も随分と様変わりしました。以前はメダルゲームコーナーを除くほぼ全フロアが24時間営業エリアで、新旧のドライブゲームがぎっしりと詰め込まれていましたが、今では大半が24時閉店エリアに区画整理。
私の地元の野田店も同じような経緯を辿ったことがあるので大まかな予想は付きますが、レジャランのような法の網を掻い潜った「グレーゾーン商法」は規制とのイタチごっこな部分が多々ありまして、全フロアに占めるゲーム機の面積が一定割合以下にあるか、どの機種がゲーム機に該たるかなどで警察当局との綱引きがあったのでしょう。この辺りは行政の裁量に任されている部分なので、群馬や埼玉は緩く、千葉や神奈川は厳しいのかも知れません。
結果的に、厚木店も24時間営業エリアはラジコンコーナーによってほとんどが占められ、SDXやDXのような大型体感ドライブゲームですら24時閉店エリアに押し込められてしまいました。筺体のシリアル番号によると、レジャラン総本部の藤江本店や旗艦店のパレットタウン店から撤去されて運び込まれたもののようですが、なまじフロア面積が広すぎるが故の倉庫代わりか。どうせなら他店から撤去されたSPも全部並べて置いてくれればいいのにね。
そんなわけで、神奈川県は4店舗の紹介に留まりましたが、やっぱりどこへ行くにも遠いですねえ。川崎や横須賀のお店では、ひょっとしたら地元のランカーさんに逢えるかな~、とほのかに期待をしていたものの、ほんの30分ほどしか滞在できない以上はムリでした。そしてこれまで空振りに終わった撤去店舗の多いこと多いこと。土地勘と情報に乏しいエリアを巡るのは本当に大変です。
次回、最終回。
トリを飾るのはアウトランの新王国、我がホーム千葉県!