Jugement:訴えの取下げに被告が同意しなかった例
東京地判平成22年6月24日(判決全文PDF)
インクタンクのサードパーティ製品を特許侵害として差止め請求した事例である。
被告が販売していた2製品のうち一つについて、弁論準備期日に原告が訴えを取り下げると述べた。しかし、被告はこれに同意せず、原告はその請求にかかる主張をすべて撤回した。
その結果、請求のうち一部は請求棄却判決となっている。
どの部分が棄却されたのかは、請求欄と主文とを見比べるしかないが、まだ発見しやすい事例だ。
民訴の教材として。
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