cour:はやとくんが活用された法廷詳報
やっぱり必要、はやとくんと題するエントリで伝えた、聴覚障害者証人のための電子速記利用法廷について、裁判所速記官制度を守る会のブログで詳報されていた。
それによれば、原告代理人が速記官の利用を求めたのに、裁判所が断ったというのである。
速記官がいない・足りないから、元速記官利用となったのかと思ったが、もっと悪いのではないか。
そして、法廷では質問と答えをタイムラグほとんどなしにスクリーン表示することに成功していた。
ところが、裁判長、当初の約束だからといって、質問のみを入力するようにと指示したという。よく分からない裁判官である。
元速記官が誤って答えを入力したため、裁判官も聞き取れなかった部分を聞き取れたという場面すらあったようで、はやとくんの有用性がいやが上にも際だったようである。
裁判所は、本当に裁判のアクセシビリティということを望んでいないのだろうか?
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