arret:紛争中の催告書をウェブに掲載した事例
訴訟中の読売新聞法務室長が、訴訟の相手方代理人に送付した回答書をフリージャーナリストが無断でWebに公開したため、その削除を求める催告書をおくったところ、この催告書もWeb公開された。
そこで、催告書の著作権侵害だといって削除を求める訴えを提起した事例である。
一審は、法務室長が自分で書いたものではないだろうとして請求棄却。
知財高裁もこれを認めた。
著作者であることの認定で否定されたというところが珍しいが、訴訟代理人が別に送った催告書と特徴が似ているということで、法務室長自身の作ではないとされた。
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