lawyer:平成の総理大臣の弁護士観
弁護士に頼んだら、いかにも公平なように思われるかもしれないけど、それは間違いです。弁護士は、頼まれた人の言葉を、絶対に悪くは言わないという約束で弁護するんですから、弁護士に頼むっていうのは、全然おかしいと。どして、おかしいと思わないんだ? それを記者会見して、聞かない記者の方が、おれには信じられないけどね。弁護士っていったら、弁護するためにしゃべる人だから、その人が調べるって、検事が調べたらわかるよ、弁護士が調べたって話を聞いて、『ハー?』と。
検事の取り調べは信用できるが、弁護士の調査は依頼主の不利なことを言わない限界があるというのが、この国の現総理大臣の認識である。
その検事さん、幼稚園バスの運転手さんを幼児殺害犯として起訴して無期懲役にもっていったのだが。
なんともナイーブな正義観ではある。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)
- Book:平成司法制度改革の研究:理論なき改革はいかに挫折したのか(2023.02.02)
コメント