ギリシャ
★2024/11/08のRTの記事。
キエフ向けの兵器を運ぶトラック隊をギリシャの抗議者達がブロック(抄訳)
★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2024/01/28、ギリシャが米国の要請により、ロシアから供与して貰った兵器をウクライナに譲渡することが報じられた。ギリシャは隣国トルコとは対照的に、米国の属国化を深めつつある。
ギリシャが米国の命令でウクライナに武器を供与し、モスクワとの関係をぶち壊す(抄訳)
2023/03/21、ギリシャ議会はエネルギー規制庁を廃棄物・エネルギー・水規制庁として改組し、対象範囲を水道や都市サービスまで拡大する法案を可決した。労働組合と共産党は、これが更なる民営化への道を開くだろうと批判し、これは昨年から受け取り始めたEU復興基金の「要件」の一部だと主張している。一連の抗議活動がこれに続き、04/02には抗議の後に音楽コンサートも開催された。ギリシャ共産党は、水は社会的権利であって、商品であってはならないと主張している。EU経済圏に入っても、恩恵を受けるのは強い国ばかりで、弱い国はこうして搾取される側に回る。欧州圏自体が植民地経済化している。
Greek workers intensify protests against further privatization of water utilities
2023/02/28、ギリシャのラリッサ近郊のテンピで旅客列車と貨物輸送列車が正面衝突し、57人が死亡、85人が負傷した。この悲劇に激怒した労働者階級と学生青年団体は、鉄道当局と政府による犯罪的過失、資金不足、民営化が事故を引き起こしたと主張し、全国各地で精力的な抗議行動を開始した。03/08には全国各地で大規模な動員が行われた。
“Never forget, never forgive!”: Massive mobilizations across Greece denounce Tempi train disaster
ウクライナのネオナチのアゾフ大隊の本拠地であるマリウポリでは大勢のギリシャ人が迫害を受けていた訳だが、ウクライナのゼレンスキー大統領はギリシャ議会で支援を求める演説を行った際、無神経にも「自分の親戚は第二次世界大戦の時にナチスドイツと戦った」と主張するアゾフ戦闘員の動画を流したらしい。当初ゼレンスキーを歓迎していた左派(リベラル)のシリザ党でさえ「演説は挑発的」「歴史的な紛い物」とこれを非難し、元財務大臣は「議会と我々の国の人々を侮辱した」と発言した。
これはギリシャ国民のナチスドイツと、戦後CIAの反共弾圧によって引き起こされた痛み(殺人、失踪、拷問、国内メディア支配)の記憶を呼び覚まし、怒りを買った。米=NATOは強い国民の反対にも関わらず何十年もギリシャ軍の近代化を続け、2014年以降は反ロシア作戦の為の軍事的ハブに作り変えて来た。
“A historic sham”: Zelensky’s speech to Greece’s parliament sparks national outrage, opens WWII-era wounds
2022年4月に行われたギリシャ人の世論調査の結果では、ゼレンスキーの演説の印象については回答者の50%が「非常に悪い」、15%が「悪い」、16%が「中立」で、僅か11%が「良い」または「とても良い」と答えた。74%は政府のウクライナ支援方針に不満を持っているが、政府はお構い無しにNATOと路線を合わせている。
74% of Greeks disapprove of government’s handling of Ukraine crisis, majority want Greece to be neutral
2022年3月のMEGA TVの世論調査では、ウクライナに武器を送ると云うギリシャ政府の決定には市民の66%が反対し、賛成は29%。但しウクライナ支持は70%で、制裁支持は60%。52%がEU軍創設を支持。53%は戦争が地域的に限定されると信じているが、40%はそれが世界的な紛争に繋がる可能性が有ると懸念している。
Poll: Greeks oppose sending military equipment to Ukraine
ギリシャでは All Workers Militant Front が組織した抗議者達がNATOがウクライナへ武器を送るのを阻止しようと警官隊と衝突し、8人が拘束された。3月にはアテネのピレウス港へのフランスの戦艦シャルル・ド・ゴールの寄港を阻止するべくデモが行われ、03/01には米露両領事館前でNATOの旗が燃やされた。
Protesters in Greece Try to Block Shipment of NATO Weaponry to Ukraine
関連スレッド。
Burn Back Better(再建の為の放火)?
キエフ向けの兵器を運ぶトラック隊をギリシャの抗議者達がブロック(抄訳)
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2023/03/21、ギリシャ議会はエネルギー規制庁を廃棄物・エネルギー・水規制庁として改組し、対象範囲を水道や都市サービスまで拡大する法案を可決した。労働組合と共産党は、これが更なる民営化への道を開くだろうと批判し、これは昨年から受け取り始めたEU復興基金の「要件」の一部だと主張している。一連の抗議活動がこれに続き、04/02には抗議の後に音楽コンサートも開催された。ギリシャ共産党は、水は社会的権利であって、商品であってはならないと主張している。EU経済圏に入っても、恩恵を受けるのは強い国ばかりで、弱い国はこうして搾取される側に回る。欧州圏自体が植民地経済化している。
Greek workers intensify protests against further privatization of water utilities
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ウクライナのネオナチのアゾフ大隊の本拠地であるマリウポリでは大勢のギリシャ人が迫害を受けていた訳だが、ウクライナのゼレンスキー大統領はギリシャ議会で支援を求める演説を行った際、無神経にも「自分の親戚は第二次世界大戦の時にナチスドイツと戦った」と主張するアゾフ戦闘員の動画を流したらしい。当初ゼレンスキーを歓迎していた左派(リベラル)のシリザ党でさえ「演説は挑発的」「歴史的な紛い物」とこれを非難し、元財務大臣は「議会と我々の国の人々を侮辱した」と発言した。
これはギリシャ国民のナチスドイツと、戦後CIAの反共弾圧によって引き起こされた痛み(殺人、失踪、拷問、国内メディア支配)の記憶を呼び覚まし、怒りを買った。米=NATOは強い国民の反対にも関わらず何十年もギリシャ軍の近代化を続け、2014年以降は反ロシア作戦の為の軍事的ハブに作り変えて来た。
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2022年4月に行われたギリシャ人の世論調査の結果では、ゼレンスキーの演説の印象については回答者の50%が「非常に悪い」、15%が「悪い」、16%が「中立」で、僅か11%が「良い」または「とても良い」と答えた。74%は政府のウクライナ支援方針に不満を持っているが、政府はお構い無しにNATOと路線を合わせている。
74% of Greeks disapprove of government’s handling of Ukraine crisis, majority want Greece to be neutral
2022年3月のMEGA TVの世論調査では、ウクライナに武器を送ると云うギリシャ政府の決定には市民の66%が反対し、賛成は29%。但しウクライナ支持は70%で、制裁支持は60%。52%がEU軍創設を支持。53%は戦争が地域的に限定されると信じているが、40%はそれが世界的な紛争に繋がる可能性が有ると懸念している。
Poll: Greeks oppose sending military equipment to Ukraine
ギリシャでは All Workers Militant Front が組織した抗議者達がNATOがウクライナへ武器を送るのを阻止しようと警官隊と衝突し、8人が拘束された。3月にはアテネのピレウス港へのフランスの戦艦シャルル・ド・ゴールの寄港を阻止するべくデモが行われ、03/01には米露両領事館前でNATOの旗が燃やされた。
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