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2007.06/09 [Sat]
靖国派にストーカーされるマッカーサー(^_^)
きのうJC問題についてしゃべった。ある人が「マッカーサー証言」について、「それは知らな
かった。ほかのことは簡単に間違いを指摘できるが、これはどうしようかと思っていた。勉強になりました」といっていた。
この「マッカーサー証言」については、美しい壷さんがくわしい解明をしておられるので、お話もそれをつかわせてもらった。
いま靖国派の「売り」は、この「マッカーサー証言」らしい。
どんなにつかっていのだろうか?
厚木青年会議所の公式ブログに次のような記事があった。
教育再生特別委員会の各党代表質問をみてという現会頭の奥原祥司氏の一文である。
奥原氏は、国会でとりあげられた「洗脳DVD」について、自分の所見を書き、次のようにのべる。
-----(引用開始)-----
今日は皆さんに『誇り』のDVDにも引用されている一つの事実を再度お伝えして終わりたいと思います。それは連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の総司令官として日本の占領に当たった、ダグラス・マッカーサー氏が、1951年の米国上院軍事外交合同委員会において行った演説についてです。そこで彼は次のように述べています。
「日本は自衛のための戦争を行った。原料の供給を断ち切られたら、1000万人から1200万人の失業者が日本で発生することを彼らは恐れた。したがって日本が戦争に駆り立てられた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだった。」
つまり、マッカーサーまでもが、日本が行なった軍事行動を自存自衛の行動であったと考えていたのです。私たちJayceeは、すべての子どもたちが、自分たちが生まれ住んでいる日本と言う国を心の底から誇りに思い、自信の持てるように覚悟を持って取り組んでいかなければなりません。そして武力に頼らない、対話による真の恒久的世界平和を実現せねばなりません。Jayceeの志を一つに集め、着実に歩みつづけ、大きな成果に結び付けましょう。皆様の引き続きの覚悟あるJC運動の邁進を心よりご期待申し上げます。
-----(引用終了)-----
これは、DVDで雄太クンが次のようにのべていることのオウム返しだ(^_^;)。
-----(引用開始)-----
果たしてこの戦争は、日本が310万人の国民を犠牲にし、アジア諸国の人々を苦しめただけの侵略戦争だったのだろうか――?
その答えは、この裁判を開廷した最高責任者であるマッカーサーが1951年、米国上院外交軍事委員会で、『日本には、固有の産物は殆んど何もなく、多くの原料が欠如している。したがって、彼らが戦争に飛び込んでいった動機の大部分が、資源の確保と安全保障の必要に迫られてのことだった。』と語ったなかに見いだせる…。
つまり、日本が行なった大東亜戦争は自衛のための戦争だったと、懐述しているのだ。
----(引用終了)------
てか、逆だった。
シナリオライターは奥原氏が会頭を務める日本青年会議所の近現代史検証委員会だから、雄太くんがオウム返しをしたのだった(^_^)。訂正しておく。
だけど奥原氏もトンデモ男でもある。
彼の「マッカーサー証言」の引用は次のようになっている。
「日本は自衛のための戦争を行った。原料の供給を断ち切られたら、1000万人から1200万人の失業者が日本で発生することを彼らは恐れた。したがって日本が戦争に駆り立てられた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだった」(奥原訳)
だが、「近現代史検証報告書」の訳は次のとおりだ。
「彼らには,綿が無く,羊毛が無く,石油製品が無く,スズが無く,ゴムが無く,その他にも多くの資源が欠乏しています。それらすべてのものは,アジア海域に存在していたのです。これらの供給が断たれた場合には,日本では,一千万人から一千二百万人の失業者が生まれるという恐怖感がありました。したがって,彼らが戦争を始めた目的は,主として安全保障上の必要に迫られてのことだったのです」(近現代史検証報告書の訳)
ガハハ…(^_^)
奥原祥司会頭は、自分ちの委員会の報告書をまともに読んでいない。
どこに「自衛」(Self-defense)という言葉が出てくるんだろ?
普通はパーレンで囲んだ部分は、引用文だから原文に忠実にしなければならないということも知らないのだろうか?
奥原氏の粘着的な思い込みが、訳文を変容させたという実例として記憶されていいだろう。
この点、雄太くんの訳文の方が、近現代史検証報告書の訳に近い。
奥原氏より雄太くんの方が読解力が高いということが証明されたわけだ(しかし、その雄太クンが「つまり、日本が行なった大東亜戦争は自衛のための戦争だったと、懐述している」というのは強引スギ。それをこじつけ、牽強付会という)。
しかし、近現代史検証報告書のようにマッカーサー証言を訳しているのは、サンケイ新聞と英語を知らない一部の人間だけである。
それが「security」という単語の誤訳であるということは、美しい壷さんと彼のところに出入りするコメンテーターが完膚なきまでに明らかにしている。
そもそも自国の失業者対策のために起こした戦争が、自衛戦争でないことはマッカーサーならずとも議論の余地はないことだが、そのマッカーサーがつかった「security」を「安全保障上の必要」と訳し、さらにそれを「自衛のため」と変容させるのだから、まるである女性のしぐさを「自分のことをすきなのだ」と勘違いして付回すストーカーのようなものである(^_^)
ほら、むかしからあるじゃない?
「LIKE」を「LOVE」と勘違いして、女性に付きまとって浮かれまわってたヤツ(^_^)
この場合は、「LIKE」にもならないんだけど…(^^;
マッカーサーも草葉の陰でさぞかし苦笑していることだろう。
---------
【参考エントリー】
日本青年会議所は国民を欺く団体か?
☆きょうも読んでくれてありがとうm(__)m
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かった。ほかのことは簡単に間違いを指摘できるが、これはどうしようかと思っていた。勉強になりました」といっていた。
この「マッカーサー証言」については、美しい壷さんがくわしい解明をしておられるので、お話もそれをつかわせてもらった。
いま靖国派の「売り」は、この「マッカーサー証言」らしい。
どんなにつかっていのだろうか?
厚木青年会議所の公式ブログに次のような記事があった。
教育再生特別委員会の各党代表質問をみてという現会頭の奥原祥司氏の一文である。
奥原氏は、国会でとりあげられた「洗脳DVD」について、自分の所見を書き、次のようにのべる。
-----(引用開始)-----
今日は皆さんに『誇り』のDVDにも引用されている一つの事実を再度お伝えして終わりたいと思います。それは連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の総司令官として日本の占領に当たった、ダグラス・マッカーサー氏が、1951年の米国上院軍事外交合同委員会において行った演説についてです。そこで彼は次のように述べています。
「日本は自衛のための戦争を行った。原料の供給を断ち切られたら、1000万人から1200万人の失業者が日本で発生することを彼らは恐れた。したがって日本が戦争に駆り立てられた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだった。」
つまり、マッカーサーまでもが、日本が行なった軍事行動を自存自衛の行動であったと考えていたのです。私たちJayceeは、すべての子どもたちが、自分たちが生まれ住んでいる日本と言う国を心の底から誇りに思い、自信の持てるように覚悟を持って取り組んでいかなければなりません。そして武力に頼らない、対話による真の恒久的世界平和を実現せねばなりません。Jayceeの志を一つに集め、着実に歩みつづけ、大きな成果に結び付けましょう。皆様の引き続きの覚悟あるJC運動の邁進を心よりご期待申し上げます。
-----(引用終了)-----
これは、DVDで雄太クンが次のようにのべていることのオウム返しだ(^_^;)。
-----(引用開始)-----
果たしてこの戦争は、日本が310万人の国民を犠牲にし、アジア諸国の人々を苦しめただけの侵略戦争だったのだろうか――?
その答えは、この裁判を開廷した最高責任者であるマッカーサーが1951年、米国上院外交軍事委員会で、『日本には、固有の産物は殆んど何もなく、多くの原料が欠如している。したがって、彼らが戦争に飛び込んでいった動機の大部分が、資源の確保と安全保障の必要に迫られてのことだった。』と語ったなかに見いだせる…。
つまり、日本が行なった大東亜戦争は自衛のための戦争だったと、懐述しているのだ。
----(引用終了)------
てか、逆だった。
シナリオライターは奥原氏が会頭を務める日本青年会議所の近現代史検証委員会だから、雄太くんがオウム返しをしたのだった(^_^)。訂正しておく。
だけど奥原氏もトンデモ男でもある。
彼の「マッカーサー証言」の引用は次のようになっている。
「日本は自衛のための戦争を行った。原料の供給を断ち切られたら、1000万人から1200万人の失業者が日本で発生することを彼らは恐れた。したがって日本が戦争に駆り立てられた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られてのことだった」(奥原訳)
だが、「近現代史検証報告書」の訳は次のとおりだ。
「彼らには,綿が無く,羊毛が無く,石油製品が無く,スズが無く,ゴムが無く,その他にも多くの資源が欠乏しています。それらすべてのものは,アジア海域に存在していたのです。これらの供給が断たれた場合には,日本では,一千万人から一千二百万人の失業者が生まれるという恐怖感がありました。したがって,彼らが戦争を始めた目的は,主として安全保障上の必要に迫られてのことだったのです」(近現代史検証報告書の訳)
ガハハ…(^_^)
奥原祥司会頭は、自分ちの委員会の報告書をまともに読んでいない。
どこに「自衛」(Self-defense)という言葉が出てくるんだろ?
普通はパーレンで囲んだ部分は、引用文だから原文に忠実にしなければならないということも知らないのだろうか?
奥原氏の粘着的な思い込みが、訳文を変容させたという実例として記憶されていいだろう。
この点、雄太くんの訳文の方が、近現代史検証報告書の訳に近い。
奥原氏より雄太くんの方が読解力が高いということが証明されたわけだ(しかし、その雄太クンが「つまり、日本が行なった大東亜戦争は自衛のための戦争だったと、懐述している」というのは強引スギ。それをこじつけ、牽強付会という)。
しかし、近現代史検証報告書のようにマッカーサー証言を訳しているのは、サンケイ新聞と英語を知らない一部の人間だけである。
それが「security」という単語の誤訳であるということは、美しい壷さんと彼のところに出入りするコメンテーターが完膚なきまでに明らかにしている。
そもそも自国の失業者対策のために起こした戦争が、自衛戦争でないことはマッカーサーならずとも議論の余地はないことだが、そのマッカーサーがつかった「security」を「安全保障上の必要」と訳し、さらにそれを「自衛のため」と変容させるのだから、まるである女性のしぐさを「自分のことをすきなのだ」と勘違いして付回すストーカーのようなものである(^_^)
ほら、むかしからあるじゃない?
「LIKE」を「LOVE」と勘違いして、女性に付きまとって浮かれまわってたヤツ(^_^)
この場合は、「LIKE」にもならないんだけど…(^^;
マッカーサーも草葉の陰でさぞかし苦笑していることだろう。
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日本青年会議所は国民を欺く団体か?
☆きょうも読んでくれてありがとうm(__)m
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英語もろくに出来ないのにマッカーサーを引用(または訳の引用)して事実を歪曲する。
まさに厚顔無恥。JCの本質かもしれません。