井上功一であります。
実写映画『二十歳に還りたい。』の
劇中劇は、
ウィリアム・シェイクスピアの
『ロミオとジュリエット』
ですが、
あらすじは、
14世紀、
イタリアのヴェローナ。
政争で対立する
モンタギュー家(皇帝派→神聖ローマ帝國皇帝)
と
キャピュレット家(教皇派→ローマ教皇)。
モンタギュー家の一人息子が、ロメオ。
キャピュレット家の令嬢が、ジュリエッタ。
キャピュレット家の舞踏会に忍び込んだロメオは、
ジュリエッタと相思相愛の恋仲になる。
修道僧ロレンスの元で秘かに結婚。
しかし、
その後街頭の乱闘で、
友人を殺されたことに逆上したロメオが、
キャピュレット夫人の甥テバルドを殺害。
ヴェローナの大公エスカラスは、ロメオを追放の罪に処する。
悲嘆するジュリエッタは、父のキャピュレットに、
大公の親戚のパリスと結婚する事を命じられる。
人妻となった今でもロメオを慕うジュリエッタに
助けを求められた修道僧ロレンスは、
策略で、薬により仮死状態になり、墓に埋葬される。
その後、ジュリエッタが目覚め、ロメオと出会い、
二人で第二に人生を歩む予定だったが、
ロミオに真意が伝わらず、
ジュリエッタが死んでしまったと思ったロメオは、
墓参りに来たパリスと決闘し、殺害。
ジュリエッタの墓の傍で服毒自殺。
しばらくして、
暫くして目覚めたジュリエッタも、
ロメオの後を追い、短剣で自殺。
政争の結果、
息子、娘を失った
モンタギュー家、キャピュレット家の両家は、
事の真相を知って、ついに和解して、
目出度し目出度しという話。
しかしながら、
単に、自殺はおけません。
不成仏霊になって、自殺し続けて、
100倍の苦しみで、苦しみます。
という正論ではなく、
若い息子、娘の純愛よる
ある意味に自己犠牲よって、
長年の敵同士の両家を和解させたところに、
『ロミオとジュリエット』の真意があるのではないか。
と考察しております。
明香とジュリエッタが、
一体化している証左と言える
「あなたのいない人生なんて、意味無いもん。」
という台詞で、
寺沢は、己の描く自己実現を捨て、
知から愛、6次元から7次元、生かす愛から許す愛
の厚く高い壁を超越できた面もありますので、
男女間の愛に於いても、
「憧れ」「理想の異性」
というところまで昇華するならば、
その感化力、影響力の大きさ、普遍性から
かなり悟りは、高いのではないか。
と意外な面が見えてきます。
ロメオとジュリエッタと言えば、
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作曲
甘美で、流麗な旋律の
歌劇『カプレーティとモンテッキ』( I Capuleti e i Montecchi)
バルコニーから、結婚衣装を着たジュリエッタが、
無理やり結婚させたられたことを嘆いて歌う
コロラトゥーラで歌われる
第1幕のアリア「私はこうして晴れの衣裳を~おお幾たびか」
をお楽しみください。
歌唱:グラツィエラ・シュッティ(Graziella Sciutti)
テーマ:オペラ - ジャンル:音楽
- 2023/10/16(月) 22:47:39|
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