2016.05.24 (Tue)
白鵬 嫌いな理由・・・ヒールにしたいマスコミの影響もあるだろう
13日目まではおおいに盛り上がったのですが、
結局、大横綱白鵬の全勝優勝という、盛り上がったのか、盛り下がったのか、
よく分からない様な結果となりました。(。-_-。)
出典:sports.yahoo.co.jp/
「白鵬が嫌い」と言う人は意外と多いようですねぇ。
その理由を考えてみました。
○判官びいきな日本人は圧倒的に強い横綱は支持しない
これは先に亡くなられた北の湖理事長が現役時代にこのような現象がありました。
「憎らしいほど強い」「負けた力士にて押さし述べることがないほど非情」・・・
まあ、当時もいろいろな言い方をされましたが、
勝つと負けるとの違いを身を以て示すことによって、
「強くなることの大切さ」教えだった、と考えています。
さて、白鵬にそのような志があるのか、ということですが、
「NO」だろう、と感じています。
白鵬自身は相撲道を極めたいという気持ちが大いにあるでしょう。
それは、他人との関わりではなく、
個人がどれだけ追求出来るかに主眼が置かれているのでは・・・
そりゃ、優勝回数をはじめ、数々の記録を塗り替え、
誰かと比べることが出来なくなっているのが現実ですが、
「自分(白鵬)を中心とした相撲界」という考えがより強いような印象を受けています。
ここ数場所で問題になっている「だめ押し」「かち上げ」等々も
「闘志が全面にでる」と言う現象でしょうが、
その根底には「より強さを誇示する」
その強さは協調では過剰、もっと言えば破壊に近い・・・
そのために、「後進のための壁になる」という、
いい印象で見てもらえないのではないでしょうか。
○マスコミ対応は昔からよくなかった。
部屋での取材等でも悪評も聞こえてきていました。
いつだったか、支度部屋で背を向けて終始無言という場所もありました。
白鵬のインタビューの受け応えは当然、日本語も上手ですし饒舌な方です。
ただ、質問に誠実に答えていない印象がいつもあります。
特に、自分以外の質問の時に顕著な様な・・・
うまくすり替えて、自分の話題にしてしまっている・・・
ある意味では話術に長けているとも言えるんですが。
それらを含めて、マスコミとは良好な関係とは言えないでしょう。
些細な出来事で必要以上にヒールに仕立て上げられている・・・のかなぁ
○相撲界の慣例を破るような行いが目立つ
これは相撲界の中での評判の悪さに繋がっているでしょう。
仕切りの最中に土俵の綱を踏むこと。
先にも出した「だめ押し」「横綱にふさわしくない立ち合いの技」などの
土俵内での行いについて。
今場所は無かったですが、入場が遅れたり、千秋楽翌日のインタビューに遅刻したり、
土俵以外でもいろいろ慣習破りが気になる部分もありました。
これは直せる部分と、直せない部分、慣習の賛否等ありますが、
もう少し本人に直接意見してあげれる人(特に親方衆)がいると解決しそうな・・・
最も大きな慣習破りは「外国人の親方」です。
これは将来のことですが、モンゴル相撲の大横綱を父に持つ白鵬は
出来れば、帰化したくない、と考えているはずです。
しかし、奥さんも日本人ですし、これからも日本の相撲界で生きていきたい。
部屋も持ちたいでしょう。強い力士を育てたいでしょう。
今は帰化して日本人にならなければ、それは叶いません。
白鵬最大の慣習破りはモンゴル人で親方になることでしょう。
これくらいは白鵬が嫌われる原因でしょう。
個人的には白鵬のうまさ、強さには賞賛しかありませんし、
大相撲の最大の危機であった、
八百長事件や東日本大震災での白鵬の対応は
すばらしく、リスペクト以外にはありません。
ただ、「好き?」と訊かれると、「そうでもない」・・・です。
それは先に挙げた「嫌われる理由」に少なからず、納得しているからです。
ただ、相撲界に残っている記録を全て塗り替えてほしい。
残りは生涯勝ち数くらいが残ってますか・・・
双葉山の69連勝はもうちょっと無理かもねぇ。
白鵬の連勝は65連勝です。
2010年(平成22年)11月場所初日にストップさせたのが、稀勢の里です。
稀勢の里の名前がでたんで、ちょっとだけ今場所も振り返りますか。
13日目の白鵬対稀勢の里の全勝対決。
出典:headlines.yahoo.co.jp/
稀勢の里得意の右四つにあえてして、勝負した・・・これはウソでしょう。
そこまでの差はこの2人にはありません。
意図せず、の右四つになってしまった、が真実でしょう。
ただ、の右四つになってからの白鵬の対応力は追随を許さないほどのキレでした。
下手で相手を揺さぶりながら、2、3歩下がりながらの頭を抑えての下手投げ。
この「2、3歩下がりながら」攻めがすばらしい。
すくい投げのように相手の勢いを利用しての投げは多くの力士は見せますが、
自分不利な体勢から有利な体勢にするために揺さぶりながら、
2、3歩下がって技を繰り出す。
この下がりながらの仕掛ける技には正直感動しました。
この2、3歩の差が大きいよねぇ、稀勢の里関(。-_-。)(。-_-。)
14日目は・・・
出典:www.daily.co.jp/
白鵬の相撲はほとんど記憶にない。日馬富士も頑張ったけどねぇ・・・くらい(#^.^#)
稀勢の里は思った通りの気の抜けた立ち合い。これでは負けるよ。
鶴竜の横綱としての意地というよりは、弱い稀勢の里が今場所初めて出てしまった。
この相撲じゃ、豪栄道にも負けるよ!!
ちなみに豪栄道は「豪栄道豪太郎」です。略して「豪豪」です。
これで、稀勢の里の綱取りも無くなったなぁ〜〜〜と思ったけど、そうじゃなかったみたいよ!!
15日目・・・千秋楽です。
出典:www.hochi.co.jp/sports/
白鵬対鶴竜・・・これは鶴竜が意地見せました。
結構勝機はあったでしょう・・・
しかし、鶴竜が巻きかえた機の白鵬の巻きかえの素早さ。
これには鳥肌が立った・・・この素早い巻きかえは千代の富士対北天佑を思い出した。
すり足での寄りは白鵬にはできませんでしたけど、鶴竜の寄りは見事でした。
ダメだったのは土俵際での外掛け・・・これがうっちゃりをさせてしまった。
スローで見ると、外掛けの瞬間・・・両足浮いてるからねぇ。
これじゃあ、相手に力が伝わらんわ(。-_-。)
まあ、千秋楽、全勝での決まり手が「うっちゃり」って、シャレてるわなぁ。
白鵬の残り3日の相撲は相手十分になられた。
そこからの対応力、落ち着き、勝機を逃がさない勝負勘、その状況で最適な決まり手。
見た目には逆転での勝利のようにも見えるますけど、
この差はなかなか埋まらないほどの大きさを実感しました。
確かに全盛時の様な圧倒して勝てるほどの力はないことは確かです。
それでも最終的には危なげなく、勝っている。
来場所も多くの取り組みではそれを実感するでしょう。
ただ、15日間全てがそうできることは無いのかもしれません。
その1日、2日しかない勝機に稀勢の里との対戦が当たればいいよねぇ。
ここで相撲協会に提案します。
名古屋場所で稀勢の里が13勝2敗で準優勝なら、
白鵬以外の現横綱のどちらか(2人でもいいけど・・・)引退させて、
稀勢の里を横綱に昇進させましょう。
これで地位が稀勢の里の相撲を充実させるでしょうし、
張出横綱のどちらか(2人でもいいけど・・・)がいなくなって、スッキリするよ(。-_-。)
いい提案だと思いませんか??? どう(#^.^#)
日本赤十字社の義援金サイトです。少しでも・・・「塵が積もって山となれ」 です。
『平成28年熊本地震災害義援金』
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でも、稀勢の里の横綱昇進問題と、まともにがんばっている二人の横綱を引き換えにしてはいけません。
二人の横綱は白鵬のようにズルい勝ち方や乱暴な勝ち方をしません。やろうとおもえばできる立場なのに。横綱の品位を保っています。
彼らがいるから、他の関取衆も自棄にならずに、白鵬の真似をせずに、まともに相撲をとっているのです。
その業績を忘れてはいけないでしょう。