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【カープ情報】2019.05.14 広島対ヤクルト 公式戦7回戦 野村序盤KOも打線反発で突き放し、再逆転勝利

2019年5月14日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦7回戦の試合結果

ヤクルト 002 200 000|4
広  島 102 040 11×|9

勝 レグナルト 2勝0敗
負 原 2勝3敗
S -

【本塁打】バティスタ8号

カープ先発の野村は、ここのところ守備の乱れから失点を重ねている。
失点の起点となった安部にとって、先日は曽根にスタメンを譲る場面もあり、今度こその思いは強いだろう。

まず野村の立ち上がりは、先頭の太田にはフロントドアで見逃し三振を奪う。
青木に対してはボール先行となり、インコースを狙ったツーシームが甘く入りライト前ヒットを打たれるが、山田にはインコースへのツーシームで詰まらせ、浅いセンターフライに打ち取る。
4番に入っている雄平には、アウトコース高めのストレートを捉えられ、左中間へ大飛球を飛ばされるが、背走そしてドンピシャのタイミングでジャンプした西川がつかみ取った。
まだ、コントロールが定まり切っていない感じだが、慎重になって球数が嵩むことなく、無失点で立ち上がれたのは、チームにとって悪くない流れ。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の野間が四球を選ぶと、菊池の打席でエンドランを仕掛ける。
菊池の右打ちで、打球が伸びすぎたがライト前でバウンドしてエンドラン成功となるが、あと一伸びしていればライトがダイレクトキャッチしゲッツーだっただろう。
ともあれ、ノーアウト1、3塁の形を作り、1点どうぞの中間守備。
バティスタは追い込まれてから、投ゴロに倒れるが、ランエンドヒットを仕掛けていたおかげで、ゲッツーではなく1塁だけアウト。
続く鈴木は、ストレートを逆方向へ打ち返し、ライトへの犠牲フライで1点先制。

ただ、ここまではヤクルトしては想定内の失点のはず。
残った3塁ランナーを返しておきたいところだったが、西川は0-2からフルカウントまで粘ったものの、最後はレフトフライに倒れ、もう1点は入らなかった。

2回の野村は、先頭の村上に対し、インコースへのツーシームを見せておいて、アウトコースへのチェンジアップで空振り三振を奪う。
川端にはフルカウントからストレイクを取りに行ったストレートを、センター前に運ばれるが、続く山崎はインコースへのカットボールでライトフライに打ち取る。
今日は左打者のインコースを攻めるケースが多くなっているが、厳しいコースをストライクを取ってもらえないこともあり、カウントが悪くなると、ストライクゾーンの中で勝負しに行っている。
根負けしてストライクゾーンの中だけで勝負しに行くと、甘く入る場合も出てくる。
試合の流れを掴むまでは、2回までのような辛抱の投球をしてもらいたい。

野村のペースに引き込むためには、早いイニングで追加点欲しいところ。
ただ、2回の先頭會澤のセンター前に抜けようかという打球は、ショート太田が好捕。
田中のレフト前ヒットも、レフト青木がギリギリまでチャージしてきており、ヤクルトの守備の意識は高い。
まったく油断できない展開となっている。

3回に入っても厳しいコースのボール判定が続き、ランナーが貯まり始めると、これ以上厳しくコースを突くわけにはいかなくなった。
雄平のレフト前タイムリーヒットで同点に追い付かれ、さらに中継プレーの隙を突かれ、二塁まで進まれる。
すると、村上には初球のアウトコースのシュートを逆方向へ打ち返され、あっさり勝ち越されてしまう。
流れに飲み込まれ、失点が重なってしまうのは、過去2度の登板と同じパターンだが、明らかな失策が絡んでおらず、まだ集中力は保てている。
川端をインコース低めのカットボールでセカンドゴロに打ち取り、4-6-3の併殺打で、1点のビハインドで留めた。

ヤクルトリードに代われば、ストライクの判定もまた変わってくる。

まずは、流れを五分に戻すべく、まずは同点に追い付きたい。
3回裏の攻撃は、野間の高く弾んだ打球が内野安打となり、初回と同じく先頭打者が出塁。
ここでは流れを取り戻す攻撃が必要となり、エンドランや盗塁ではなく、確実にランナーを進めたい。
一塁ランナー野間の、前への意識が強過ぎるため、また初回の攻撃のこともありヤクルトバッテリーの警戒も強い。
エンドランを繰り返すが、ファールが続き、どうしても打者有利のカウントが作れないまま、最後は打ちあげてサードフライ。
もちろん、菊池のエンドラン成功への意識は高いが、フォーク、スライダーを低めに集められては、簡単に右方向へ転がすのは難しかった。
ランナーを進められなかった以上、バティスタ、鈴木の長打で、野間の走力を生かして得点を奪う形に持っていきたい。

すると、インコースに食い込んでくるシュートを捉え、バティスタが打った瞬間の逆転本塁打をレフトスタンドへ放り込んだ。

ただ、鈴木の打ち方としては巧く捉えているライトへの飛球はライトフライ、西川のインコース低めのフォークを上手く捉えた一塁線への打球は川端のファインプレーに阻まれ、ヤクルトの野球自体は隙を見せてくれない。

4回表の野村は、というよりヤクルトの攻撃では、打者が原樹だったということが一番の理由ではあるが、2アウトになっても送りバントでランナーを2塁に進め、攻撃の形を作られた。
そして、きっちりと得点に結び付けられるのだから、どうしてもカープの流れにすることができない。

満塁となったところでレグナルトに交代するが、雄平に粘られて押し出し四球を与え、1点勝ち越されてしまう。
ただ、続く村上にもフルカウントまで粘られたものの、高めのストレートで空振り三振を奪い、これは良く踏ん張ったと言うべきだろう。

さて、レグナルトで試合を立て直していきたいカープは、回跨ぎで5回表を無失点で切り抜けると、5回裏の攻撃では1アウトから野間がレフト前ヒットで出塁。
ここも菊池に送りバントをしてもらいたい場面だったが、結果オーライのセカンドゴロ進塁打。
バットを折られ、詰まった打球が、フラフラと投手の頭を越えたことで、決してカープにとってハードラックばかりの流れではない。
バティスタは長打警戒の中で四球を選び、鈴木はストレートを捉えていくと強い打球のサードゴロ。
バウンドを合わせることが出来ず、村上が弾くタイムリーエラーとなり、同点に追い付いた。

原樹はここで降板となるが、タイムリーエラーの村上に気にするなとばかりに声を掛けてマウンドを降りる。
これはプロの試合ではあまり見られる光景ではない。
村上の打撃は今後のヤクルトの中心を担うだろう。
守備のエラーは織り込み済みで起用されており、これはヤクルトの中では共通の認識だと思う。

ただ、カープにとっては村上の成長の糧にされ、白星まで献上する義理はない。

原樹からハフに交代すると、ここでようやく、カープにとって序盤から流れが向かなかったストライクボールの判定が、追い風となった。
西川四球、會澤押し出し四球で1点を勝ち越し、安部は前の打席で打者有利なカウントから引っ張って併殺打を打ってしまった反省も踏まえ、センター前へ弾き返す2点タイムリーヒットで、リードを広げた。

序盤のカープ苦戦の一因でもあった、ヤクルトの堅守が一旦途切れ、得点を奪うことには成功した。
ただ、村上も打撃で取り返そうとしてくるだろうし、逆にカープの守備が隙を見せれば、やり返されることにも繋がる。

5回裏にレグナルトに代打が出され、勝ちパターンの継投策に移るには、あと1人リリーフが必要。
その1人として、6回表は九里が登板。
先頭の代打宮本のレフト線への打球は、西川のポジショニングが良くレフトフライに打ち取ると、太田は全くタイミングの合わない空振り三振。
ここまで好調の青木には粘られたが、低めを丁寧に攻めてショートゴロに打ち取り、三者凡退に抑えた。

九里が1イニングを抑えたことで、7回からは一岡、フランスア、中崎で、逃げ切り体勢が整った。
7回表に登板の一岡は、山田、雄平をストレートで押し込み、村上は高めに浮いたが、フォークでタイミングを外しレフトフライに打ち取り、わずか7球でクリーンアップを三者凡退。
これはチームに勢いをもたらす投球。

7回裏の先頭鈴木は、芯で捉えた打球がショート太田のグラブを弾き、バックアップが遅れた隙を突いて二塁を陥れた。
バックアップの動きを見れば、ややヤクルトの集中力が削がれてきたのを感じる。

3点差があっても、もう1点取りにいく姿勢を見せ、西川が送りバントを決めて1アウト3塁。
會澤であれば、どんな形でも1点が取れるような打球を飛ばそうとするはず、という信頼感もあるだろう。
結果はボテボテの投ゴロとなるが、鈴木はゴロゴーで本塁を目指し、グラブトスを狙おうとする大下のグラブからボールがこぼれ、もう1点追加した。

流れが来ていると、何をやっても上手くいくもので、8回表に登板のフランスアは、先頭の川端の投ゴロを捕球し、難しい体勢からの一塁送球は中途半端なバウンド。
一塁手泣かせの送球だったが、バティスタが上手く捕球して1アウト。
後続もきっちり打ち取り、三者凡退。

8回裏は、代わった風張との対戦で、先頭の野間がインコースへの難しいコースのスライダーをライト前に運ぶと、この場面で菊池が送りバントの構え。
実際にするかどうかはともかく、2球見送ったことで、プッシュバントを狙っているのだろうなと想像が付く。
そして3球目にプッシュバントを決めて、内野安打。
バティスタは打ち気に逸る場面でも、ボール球には手を出さず、2-0からのインコースへのシュートを振っていった。
ここではショートゴロ併殺打になったが、コンタクトとしては悪くない。
2アウト3塁で、鈴木は勝負に来ている中で死球となり、西川は敵討ちのレフト前タイムリーヒット。
會澤は、ストレートのすっぽ抜けが頭部付近に来たことで少しヒートアップする場面があった。

さて、点差が5点に広がり、9回表は中崎ではなく、菊池保に任せて良い場面かなと思ったが、中崎がマウンドに上がる。

中崎に対しては、徹底的に大引を当ててくるなという印象が強いが、ここはアウトコースのスライダーで空振り三振。
ただ、2アウトから青木にヒットで繋がれると、連続四球で満塁とし、村上を迎える。
最後に村上に機会をお膳立てし、挽回させてしまうのは、明日の試合のことを考えれば避けたい。
フルカウントまで粘られてしまうが、外から入れてくるスライダーでセンターフライに打ち取ってゲームセット。

中崎の投球は、コントロールに苦しんだ面はあるにせよ、本塁打を打たれるような甘いボールはほとんどなかった。
コースを厳しく攻める投手の、常にギリギリの状態に自分を追い込んで投球するスタイルが、良い方向に作用しなかったと思えば良い。

今日の試合では、堅い守備、それも集中して守れている間は、自分たちのペースで試合を進めることが出来た。
ただ、たった一つのプレーで状況が一変した。
それを目の当たりにし、隙を見せないことがいかに重要か再認識させられる試合だったように思う。



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