2016年9月22日に行われた、広島対阪神の公式戦25回戦の試合結果
阪神 000 101 020|4
広島 000 000 001|1
勝 藤浪 7勝11敗
負 ジョンソン 15勝7敗
S -
【本塁打】北條4号、上本2号、高山8号
今シーズンの阪神との最終戦は、またも藤浪との対戦となる。
前回登板では160キロのストレートを記録したように、シーズン通じてのスタミナは問題なさそうだが、カープ打線はその状態の藤浪からでも点を取ってきた。
ジョンソンの最多勝に向けて、しっかりと援護を果たしてもらいたいところ。
まずジョンソンの立ち上がりは、軽く投げて150キロ前後の球速が出ており、中8日と登板間隔が開いたことで調子が良さそうに見える。
コースの投げ間違いもなく、三者凡退で抑えた。
そして藤浪のピッチングは、田中が追い込まれてから高めのボール球を振って空振り三振に倒れ、菊池も低めのフォークで空振り三振。
丸は四球を選んだが、ルナがサードゴロで無得点。
藤浪の立ち上がりに点が奪えなかったのは、今日を含めて7試合中4度目。
今日の印象は、ストレートで押してきているし、シュート回転せずに質もよく感じる。
2回のジョンソンが、あっという間に三者凡退に打ち取ったこともあり、試合のテンポが早くなる。
3回をパーフェクトで抑えたジョンソンは、4回のピッチングで先頭の北條に対し、3-2というカウントから、インコースを狙ったストレートがど真ん中に入ってしまい、これを捉えられた。
ライナーでレフトスタンドに放り込まれる本塁打で、1点を先制される。
6回にも、上本に低めのストレートをレフトスタンドに放り込まれ、2点目。
先制され、中押しされ、先発投手は無失点投球を続けている、となればどう考えても阪神ペースで試合が進んでいると捉えるしかない。
カープのチャンスは7回裏の攻撃。
1アウトから鈴木が四球を選び、松山が低めのボール球をライト前に運ぶ。
1アウト1、3塁となり、安部、代打の新井が打席に向かう。
ただ、今日の藤浪は球速が140キロ中盤から後半で投げ続けており、それでもカープ打線は振り遅れて空振りを奪われていた。
そしてこの場面では、150キロ超を連発する。
勝負どころと判断し、安部が振り遅れてのサードファールフライ、新井はインコースに詰まらされてのサードファールフライ。
ここでの無得点が、勝負の分かれ目となった。
8回からは、久々の一軍登板となるジャクソンがマウンドに上がるが、やはり自身の調子を確かめる意味合いが強いのか、ストレートを連発し、140キロ中盤がほとんど。
先頭の大和のショートゴロを、田中が一塁へショートバウンド送球し、ルナがボールを捕球できずに出塁を許すと、高山には逆球のアウトコース高めのストレートを捉えられ、ライトスタンドへツーランを打たれる。
鈴木がフェンスぎりぎりでジャンプし、ボールには触れていたが、グラブからボールがこぼれてスタンドイン。
2失点したことで、スライダーを解禁して後続は抑えており、ここから徐々に調子を上げていってもらいたい。
さて、チャンスで無得点に終わり、逆にエラーのランナーを本塁打で返される。
こういう展開をひっくり返すのは難しい。
最終回に、鈴木がアウトコースのストレートをバックスクリーンに放り込んで一矢を報いた、という試合になったが、シーズン90勝はなくなった。
ジョンソンの16勝目はならず、野村のあと1試合の登板の結果に最多勝の行方が委ねられた。
個人的には、野村の先発時に勝ち負け付かず、ジョンソンと野村の最多勝という配慮をしてもいいのではないかと思う。
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