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【カープ情報】2016.08.23 広島対巨人 公式戦19回戦 ジャクソン、サヨナラ被弾

2016年8月23日に行われた、広島対巨人の公式戦19回戦の試合結果

広島 000 000 000 0|0
巨人 000 000 000 1|1

勝 澤村 4勝2敗33S
負 ジャクソン 4勝4敗
S -

【本塁打】脇谷1号

巨人の先発は、とにかく負けないマイコラス。
ただ、前回対戦時にも述べたように、セ・リーグ相手には2敗しかしておらず、その2敗はカープ戦でのもの。
前回も、マイコラスからは点を奪えており、相性は悪くないように思えるが、マツダスタジアムでは3試合連続で1点差ゲームを演じ、どういう展開になったとしても終盤までもつれることは覚悟しないといけない。

まず初回のカープの攻撃は、先頭の田中が内野安打で出塁したことで、足で揺さぶる状況を作ることが出来た。
菊池の打席で、何度か牽制を投げさせたことも影響していると思うが、ボールが高めに浮くケースも多い。
2-2というカウントからエンドランを仕掛け、菊池の一塁ゴロの間に田中は二塁へ。
ランナーが二塁に進んだことで、牽制の意識が少なくなったのか、途端にコントロールがまとまり始め、丸は縦のカーブに対し、バットの下でボールを叩いてセカンドゴロ、新井も縦のカーブでショートゴロに打ち取られた。

そしてジョンソンの立ち上がりも、先頭の長野に内野安打を許した。
新井の前への緩い当たりで、ベースカバーのジョンソンも足が合わなかったようにも見えた。
カープの攻撃が、足で揺さぶりながらのエンドランならば、巨人の作戦は送りバント。
2球ファールで強攻策になるまでは良かったが、なかなか打ち取れずにカウントは3-2。
こうなるとエンドランに作戦が代わってくるが、橋本到のレフト線への低いファールフライを、エルドレッドがダイビングキャッチで掴み取った。
ファインプレーで、ランナーを進ませずに1アウトを取ったのは良かったが、人工芝のグラウンドで右肩付近を強打したエルドレッドの状態は気掛かり。
ただ、初回に関しては、このエルドレッドのプレーもあって、ジョンソンは無失点で切り抜けた。

2回に入っても、マイコラスはストレート、カーブと緩急自在のピッチングで、エルドレッドはストレート、鈴木はカーブで三振。
なかなか厄介な投球という印象だったが、2アウトから安部はストレートを打ち返すと、センターオーバーの二塁打でチャンスを作る。
ここのところ打撃好調の石原の前にランナーが出たことで、敬遠もあるかと思ったのもつかの間、三球三振で要所を締められた。

今日の試合は、カープがチャンスを何度も作りながらも得点を奪えない。
相手のエラーで貰った、あるいは拡大したチャンスを逃し続け、本来であれば試合の流れは巨人に傾いてもおかしくない。

それをさせなかったのは、ジョンソンと石原の冷静な投球によるものが大きい。

9回表には、2アウトから、ジョンソン、田中の連打と、菊池の四球で満塁としたが、丸がインコースのストレートに詰まらされてライトフライに打ち取られた。
この間、ジョンソンは塁上に長く留まっており、1点取られればサヨナラ負け、というマウンドに上がるには準備が短すぎたのだろうか。

長野のライト前ヒットはアウトコースの甘めのスライダーで、橋本到に送りバントを決められ、坂本を敬遠して阿部との勝負を選択する。
とにかく低めを突いて、内野ゴロを打たせよう、上手く行けば内野ゴロゲッツーも、という考えもあったのだろう。
フルカウントになり、四球を避けたい、それでも低めへのコントロールミスをしないように、という中で精一杯のコースを狙った結果、ライト前ヒットとなり満塁となる。

ここでようやく切り替えて、低めを突いて内野ゴロを打たそう、ではなくインコースで詰まらせよう、となり、村田をセカンド前へのハーフライナー性の打球で、完全に詰まらせた。
打球は菊池の前で弾み、際どいタイミングだったが4-6-3のゲッツーでサヨナラのピンチをしのいだ。

ただ、やはりあれだけチャンスを逃し続けていては、カープに勝利の女神は微笑まない。

延長に入り、10回表の攻撃も澤村に封じられ、正直なところ残り3イニングを無失点リレーで繋ぐ、という弱気な考えも頭を過った。

そして10回裏のマウンドに上がったジャクソンが、先頭の脇谷に対し、インコースを狙ったストレートが、真ん中高めに行ってしまい、フルスイングでライトスタンドへ叩き込まれた。

これは、ジャクソンの失投を捉えられた、というとろこで間違いない。
今季本塁打0本の脇谷であれば、力押しで詰まらせれば、本塁打はないだろう、という攻め方は正解だったと思う。
約2か月半の間で、わずか1失点のセットアッパーを責める人は誰もいない。

これで、マツダスタジアムでの三連戦に続いて、この試合も1点差ゲーム。
巨人側は、短期決戦での戦い方をしてきているようにも見えるし、この経験を自分たちのものにしていければと思う。





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