2016年7月30日に行われた、広島対DeNAの公式戦16回戦の試合結果
DeNA 000 320 200|7
広 島 000 100 004|5
勝 井納 6勝8敗
負 黒田 7勝6敗
S 山崎康 2勝2敗24S
【本塁打】梶谷8号、9号、筒香32号、小窪2号
黒田の立ち上がりは、1打席目の内容で昨日の試合の行方を左右した桑原に対し、2球続けて変化球がボールとなり、3球目も高めのボール気味のストレート。
ただ、あれだけ粘り強いバッティングをしていた桑原は簡単に打ち上げてくれて、ファーストファールフライ。
これではいけないとばかりに、石川はセーフティバントを仕掛けて、内野安打をもぎ取られた。
梶谷は合わせただけのファーストゴロにはなったが、進塁打で2アウト2塁。
形は先制のピンチを背負ったということになるが、一塁が開いたことで筒香にまともに勝負に行かないといけない場面ではなくなった。
2球続けてインコースがボールになったところで、勝負を避けた。
2アウト1、2塁としてロペスに打たれたのでは意味がなくなるのは、黒田は十分理解しているが、力が入ったのかフォークを叩きつけてワイルドピッチで、2アウト2、3塁。
しかし、最後は外のボールになるスライダーで空振り三振。
初回を無失点で切り抜けた。
また、カープの初回の攻撃は、2アウトから丸が井納のフォークを上手くすくい上げてライト前ヒットで出塁するが、ルナがアウトローのスライダーに対し、当てただけのショートゴロで無得点。
ただ、打ち取られた田中、菊池に対しては甘いコースにも来ており、ランナーを貯めて攻められれば好機は訪れるはず。
しかし、2回表は黒田にアクシデント。
先頭の倉本のファーストゴロを弾いたルナからの送球を受けようと、一塁にカバーに入った際に、まずベースを踏んで左足を滑らせ、次に打者走者の倉本と衝突して転倒してしまう。
治療のためベンチに下がったが、すぐにマウンドに戻ってきて一安心。
ルナが普通に処理していればおきないプレーだっただけに、嫌なムードにはなった。
また、仮にここで降板となっていると、2回からリリーフを継ぎ込まなくてはならなかっただけに、非常に恐ろしいプレーだった。
さて、黒田が戻ってきたとは言っても、ノーアウト1塁という状況だけに油断はできない。
しかしエリアンを2球で追い込み、縦のスライダーで投ゴロ併殺打に打ち取った。
4回に入ると、先頭の梶谷にはコントロールを乱して四球を与えてしまい、筒香にはやはりまともには勝負に行けず、甘いコースだけは避けて投球した結果、2者連続四球となる。
ロペスにはインコースの高めを狙ったツーシームが中途半端な高さになり、詰まりながらもレフト線へ弾き返されてタイムリーツーベースで1点を失う。
倉本にはセンター前タイムリーで1点追加され、まだノーアウト1、3塁。
ここでエリアンの一塁ゴロでロペスが本塁突入するも、途中で止まってランダンプレーでタッチアウトとなるが、あまり上手い追い込み方が出来ずに、残ったランナーがそれぞれ2、3塁に進んでしまう。
そして戸柱にスクイズを決められ3点目。
ランナーを三塁に置くことがなければ防げた3点目だったように思う。
それでも直後の4回裏の攻撃では、1アウトから鈴木が四球で出塁し、二盗を成功させチャンスを作る。
2アウトから石原の打球は三遊間へ飛ぶ。
レフト前に抜ければ1点という打球だったが、倉本が飛び付いて内野安打となったことで鈴木は本塁に帰れず。
2アウト1、3塁で黒田に打席が回り、ファーストストライクを捉えるとスライス回転でファーストの頭上を抜けていき、タイムリーヒットで1点を返す。
さらに田中の打球は強い当たりだったが、ファーストライナーで1点どまり。
さあ、反撃ムードも高まってきたかというところで、5回の表、2者連続三振を奪った後、梶谷、筒香に2者連続本塁打を浴び、昨日同様、1点を返してもそれ以上点を入れられるという展開になってしまう。
ただ、打たれてもソロならば仕方のない部分があるというのは、この2試合の投手の共通の考え方とも言える。
ある意味、引きずらないでピッチングができると割り切り、追加点を防ぐ必要はある。
5回裏のカープの攻撃は、先頭の菊池がレフト前ヒットで出塁するが、丸は力のないセカンドゴロで併殺崩れ。
ルナがセンター前ヒットを放つが、松山が見逃し三振。
繋がらないというほどではないにしても、連打が出てこないと勢いも出ない。
7回から登板の今村がに梶谷に2打席連続本塁打を浴びて、点差は6点に広がった。
8回からは、今日一軍登録された薮田が登板し、140キロ後半のストレートを軸にロペスを打ち取り、倉本も詰まらせてセンターフライ。
エリアンに対しては、ストレート、フォーク、スライダーの組み合わせで打ち取り、昨年一軍最後の登板となったDeNA戦での先発マウンドで見せた、四球で自滅という姿は見られなかった。
9回からも同じく今日一軍登録された江草が、投手強襲の当たりを2度打たれるが、その2度目はグラブにあたってショートゴロ併殺打に打ち取り無失点。
ベテランには、こういう役割を担ってもらい、経験の浅いリリーフ陣の助けになってもらいたい。
さて9回裏には、代わったザガースキーを攻め、田中、菊池の連打、丸の四球でノーアウト満塁のチャンスを作る。
4番には江草が入っていた関係で、代打小窪が告げられると、2-1というバッティングカウントからストレートを狙い打ち。
レフトスタンドへライナーで飛び込む満塁本塁打が飛び出した。
状況としては、2点差で9回裏に登板する守護神山崎康を相手に攻めていくのと同じになった。
ただ、あの本塁打がなかったらな、というタラレバの展開になったとも言える。
カープとしても山崎康キラーの松山はすでにベンチに下がっているし、打てる手はほとんど残っていない。
まずは、仕切り直しで打席に向かう新井が、得意の沈むツーシームをセンター前にしぶとく弾き返して、ノーアウト1塁。
しかし、鈴木はアウトコースのツーシームを引っ掛けてサードゴロ併殺打で2アウト。
安部が四球を選んだが、會澤がショートゴロに倒れてゲームセット。
これでDeNAに2連敗となってしまったが、この1週間はチーム一の月間打率を残す新井を2度スタメンから外している。
まだスパートをかける時期ではないのは明らかで、この選手の体調を考慮しながらの起用が、勝負の時期に活きてくるのを期待したい。
無抵抗で終わるよりは、最終回に反撃を見せて終われば、明日につながるという、よく言われる形になり、実際ムードはかなり盛り上がった。
まだ、別にカープは追い込まれたわけではない。
安打数はDeNAを上回る11本を放っており、あとは繋がるのを待つのみ。
明日は序盤から打ってもらおう。
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恐れていたシーズンの山がついに迫ってきたかという焦りから数々のブログを読み漁っております(笑
8ゲームとはいえ、選手もファンも落ち着きがなくなった今夜、、デタスポさんは相変わらず冷静ですね。
投手陣も野手陣も少し入れ替えが必要かなと思いますが、2軍の近況を知らないのでさっぱり思いつきません。
それでも今日昇格の薮田と江草が何とか無失点で切ってくれたので、明日以降に望みを賭けられそう。
今季3連敗阻止へ先発投手一人ではなくチームでこの山を乗り越えられますように。。