2016年5月27日に行われた、広島対DeNAの公式戦9回戦の試合結果
広 島 010 000 000|1
DeNA 100 010 22×|6
勝 井納 4勝4敗
負 黒田 4勝2敗
S -
【本塁打】なし
GW中のDeNAとの三連戦では、横山が序盤KO、福井も序盤KO、さらに黒田も4回でマウンドを降り、その後登録抹消となるなど先発陣が総崩れとなった割に、1勝2敗で凌げたという結果が残っている。
今回の三連戦では、黒田、岡田、中村恭の先発が予想され、黒田は復調気配、岡田も上昇気配、中村恭は背水の陣という状況だろうか。
中でも岡田に関しては初勝利というモチベーションがあり、前回登板時と同じような状態で投げられるのではないだろうか。
さて初回の井納の立ち上がりは、非常にテンポの良い投球で、ストライクをどんどん取ってくる。
それなりにコースにも決まっており、甘いコースは少なく、ちょっと苦労しそうに感じる。
また黒田の立ち上がりは、丁寧に投げている印象。
ストライク先行のピッチングは出来ているが、石川にはボールが高めに浮いたところを捉えられて、レフトフェンス直撃の二塁打で、1アウト二塁のピンチを背負ってしまう。
3番の乙坂には、コースの間違いのないように、さらに慎重さを増した投球を見せ、サードゴロに打ち取り、4番の筒香を迎える。
無理をする場面ではないが、初回から勝負を避けると士気に関わるし、何よりランナーを貯めて大量失点も避けたい。
最小失点で凌いでいれば、打線が返してくれるという信頼もあるように思う。
そして、筒香にはボール先行となるが3-1から真ん中にフォークが入ってしまい、ライト前タイムリーで先制を許した。
ただ1失点ならば、試合の流れを渡すまでではない。
2回表のカープの攻撃では、簡単に2アウトになるものの、鈴木がアウトコース高めのストレートを捉えてレフト前ヒットで出塁する。
キレのある内に捉えていけるのだから、やはり調子の良さは感じさせる。
そして、安部が初球を捉えると、ライト線へ鋭い打球が飛び、一塁から鈴木が一気に生還するタイムリースリーベースとなる。
こちらも甘いボールで、一球で仕留めた安部のバッティングが見事だった。
すぐさま追い付いて、ここからは試合が落ち着いていく。
もっとも、黒田がとにかく粘られて球数が嵩むのに対し、井納はストライク先行の非常にいいペース。
ちょっと試合の流れは良くない。
悪いながらも、何とか粘っていた黒田だったが、5回に先頭の井納に四球を与える、らしくないピッチング。
そしてその四球を起点に、1点を奪われてしまう。
スタメンの9人中、7人左打者を並べてくる打線が成功したと言っていいだろう。
それにしても今日は井納に対して、得点圏にランナーを進められたのが2度のみ。
ちょっと打てなかった、という試合になってしまった。
リリーフの戸田、佐藤という左腕2人が失点してしまったというのも、左打者を多く並べた打線に通用しなかったということにもなり、明日以降の投手起用に影響を与えてきそう。
鈴木と安部という6、7番を活かすためには、8番の打順での繋がりも重要な要素となる、というのを強く感じた試合だった。
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