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【カープ情報】2016.05.20 広島対阪神 公式戦7回戦 戸田プロ入り初セーブ、磯村プロ入り初打点が決勝点

2016年5月20日に行われた、広島対阪神の公式戦7回戦の試合結果

広島 000 000 001 003|4
阪神 000 100 000 000|1

勝 永川 2勝0敗
負 田面 0勝1敗
S 戸田 1勝0敗1S

【本塁打】なし

前回の阪神との対戦は約1ヶ月前で、当時は新井がこの三連戦中に2000安打を達成するか、という話題で持ちきりだった。
そう思えば、ずいぶん長い間対戦がなかったと実感する。

その三連戦では横山と福井が滅多打ちに会い、その後ファームへ。
そしてこの度の三連戦では、一時離脱していた黒田が復帰し、さらに岡田、中村恭が先発ローテに加わっているという状況となっており、甲子園での阪神戦で先発経験の浅い2人の投手がどういうピッチングを見せられるのかが気になるところ。

2人が少しでも楽に投げられるようになるためにも、復帰初戦とは言え黒田には若手を勇気づけるピッチングを期待したい。

まず初回のカープの攻撃は、田中がフルカウントから粘り、何とか出塁しようとする意識を感じる。
ショートゴロに倒れたものの、岩貞を攻略してやろうという2番以降の打者に対するメッセージにもなる。
菊池も同じく粘って、センター前ヒットを放つ。
田中も菊池も、引っ張りの意識は感じられず、逆方向へのファールがほとんどを占めていた。

黒田のピッチングは、やはり復帰後初登板の影響は感じさせ、ボールのバラツキと、何かしらマウンド上でふわふわした感じを受けてしまう。
それでも明らかに甘いコースに抜けていくような失投はなく、内野ゴロで打ち取る投球を続けていたところ、2回には高山のファールフライを小窪が取ることが出来ず、高山の打席が続くと、その直後に高山のピッチャー強襲の当たりが黒田に直撃するというアクシデントが起こる。
以前のゴメスのライナー直撃に比べると衝撃度は少ないものの、復帰後即負傷交代となっては、チームに与えるダメージも大きい。
しかし、黒田は続投し、影響を感じさせない投球を見せてくれた。

4回に天敵の福留にレフト線へのツーベースを打たれたのをきっかけに、高山の内野安打の間に1点を先制される。
それでも6回1失点という結果はもちろん、内容としても復帰初戦の投球としては十分で、次回もローテの一角を守ってくれるだろう。

さて、黒田の投球は良かったものの、カープ打線は全く岩貞を捉える事が出来ない。
フルカウントまで粘るバッティングを見せていることで、終盤に捉えて欲しいという願望はあるが、なにせヒットが出ない。

7回表の攻撃では、岩貞が100球を超えているタイミングで、最後の攻略チャンスのイニングだったが、新井、エルドレッドがいい当たりのショートライナーとなる。
もう一つボールが高ければ、というところではあったが、そうならないということは岩貞が踏ん張ったということ。
鈴木も鋭い当たりでレフト前ヒットを放つが、小窪がセンターフライで今日は岩貞を最後まで捉えきれなかった。

ただ、それでも得点は0-1で、わずか1点のビハインド。
阪神側も決してリリーフ陣が盤石という状況ではないため、7回裏の阪神の攻撃を無失点で抑えて、8回9回の攻撃に望みをつなげたい。

そういうタイミングでマウンドに上がったのはヘーゲンズ。
先頭の代打今成には上手く合わされてレフト前ヒットを打たれ、板山に送りバントを決められ、上本には右中間へフラフラと上がる打球を飛ばされる。
インコースを無理やり右方向へ打っているため、どんどんライト側へ切れていく打球となるが、何とか丸が追い付いた。
守備は良い動きを見せ、再三のピンチを凌ぎ続けている。
先発投手が先制を許しても、追加点を許さない間は、終盤の打線の反撃も期待できる展開ではある。

8回表の攻撃で、阪神がリリーフとして送ってきたのは高橋聡。
先頭の代打會澤が空振り三振し、1アウトから代打堂林がレフト前ヒットを放つが、この間ストレートには一球も空振りしなかった。
最後はアウトコースを読み切って、僅かにアウトコースによってスイングをしており、ここはストレートでしかストライクが入らなかった隙を捉えて見せた。
代走赤松が二盗を決め、田中もストレートには徐々にタイミングが合い始めた。
しかし、最後はインコースの良い高さに決まり、詰まらされてのセカンドゴロ。
さらに投手を交代し、安藤対菊池の勝負となるが、インコースのシュートで詰まらされてショートフライで得点できず。

そして8回裏からはジャクソンが登板してくるが、捕手は代打で出た會澤ではなく、磯村がマスクを被る。
これは明らかにこれまでの通常の采配とは異なる。

會澤の交代理由の真偽は気になるが、磯村の捕手が今日のところは嵌った。
ゴメスに対してはアウトコースのボールにバットが届くのは想定外だったのかライト線へ弾き返されて二塁打とされるも、ジャクソンを無失点投球に導く。

そして9回のカープの攻撃では、先頭の丸が四球を選んで出塁すると、マテオのワイルドピッチで二塁に進む。
新井はセカンドゴロに倒れるが、これが進塁打となり1アウト三塁。
マテオのボールは荒れており、ストライクを取るためにややコントロール重視のピッチングに変更したところ、真ん中付近にボールが集まる。
荒れ球の150キロ超のストレートであれば、詰まらされたりという可能性もあったが、威力を落としたストレートがベルトの高さ付近に来るのであれば、エルドレッドが外野フライを打つには絶好のボール。
きっちりと犠牲フライを打ち上げて同点に追い付いた。

ただ、何とか追いつこうと代打や代走を使っており、さらに想定外の捕手交代があったせいで、野手が不足した状態に陥ってしまっている。
延長に入る前に、すでに野手は松山、安部、西川の3人しか残っていない。

同点に追い付いたあとの9回裏も、今村には3球勝負で早めに決着をつけるリードで三者連続三振、10回裏の中崎もツーシーム主体の投球で無失点。

野手が不足し、さらに投手もヘーゲンズ、ジャクソン、今村、中崎は登板を終えており、11回は永川、12回は昨日ロングリリーフの戸田を連投で継ぎ込むしかなくなっている。

この状態であれば、引き分けであれば十分とも言える。
その引き分けを狙いに行くにしても、11回から登板の永川は、前回の甲子園での登板では、4点リードの9回に登板し、満塁のピンチを作ってマウンドを降りるというピッチングをしている。
この試合でも、2アウトから岡崎のライト前ヒットと、俊介のサード小窪を強襲する二塁打で、2アウト2、3塁のサヨナラのピンチを背負ってしまう。
代打の切り札狩野との勝負となり、ストレート勝負で挑み右中間へ打球が上がるが、昇格直後でリフレッシュした状態だったこともあり、球威が戻っていたことで詰まらせていた。
右中間への打球にライト鈴木が追い付いて、サヨナラのピンチをしのいだ。

12回表のカープ最後の攻撃では、代わった田面から鈴木が四球を選び、代打安部を送ったところで阪神は榎田にスイッチ。
好調の安部が送りバントではもったいない気もするが、ともかく安部が送りバントを決めて1アウト2塁のチャンスは作った。
天谷のハーフライナー気味のセカンドゴロの間に鈴木は三塁を陥れ、いい場面で磯村に打順が回る。

前の打席でヒットを打っていることもあり、また次が左の田中ということで無理に勝負をしてこないかとも思われたが、終盤の流れを見ていれば、今日は磯村の日となる可能性はあった。
フルカウントから2球粘り、最後はアウトコースへのチェンジアップをバットの先に引っかけてレフト前に運ぶ勝ち越しタイムリーを放つ。
田中が四球でつなぎ、菊池は前進守備の右中間を破るタイムリースリーベースで12回表に3点のリードを奪った。

最後のマウンドに上がったのは戸田。
昨シーズン、6月2日の日本ハム戦で一度だけ抑えとして起用され、失敗してしまったという苦い経験をようやく活かす場面が訪れた。
ランナーを出しても物怖じすることなく、一発出れば同点という場面でゴメスから三振を奪い、最後はセンター前に抜けようかというピッチャー強襲のライナーをつかみ取った。

これで戸田は1年遅れのプロ入り初セーブを達成し、磯村はプロ入り初打点が決勝点となる、まさに時代を担う若手バッテリーの日となった。





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