2016年5月6日に行われた、広島対DeNAの公式戦6回戦の試合結果
DeNA 031 001 010|6
広 島 000 000 000|0
勝 今永 1勝4敗
負 横山 2勝2敗
S -
【本塁打】梶谷1号
横山と今永のルーキー対決となるこの試合は、雨中の試合ということもあり、どちらが早く天候に適応できるかという展開も予想される。
左腕今永ということで、新井とエルドレッドがスタメン復帰、そして堂林のスタメン復帰も考えられる中、小窪が7番サードで出場する。
現在の小窪の状態は良いとは言えないが、今日は堂林の脆さのある長打に期待するよりも、右打ちを徹底させることで復調を促し、つなぐ役割を求めているのかもしれない。
そして梶谷が復帰したDeNA打線に対する横山は、初回1、2番を打たせて取り、梶谷に対してはチェンジアップの連投で空振り三振を奪う上々の立ち上がり。
一方の今永は、先頭の田中にストレートのフォアボール、菊池の初球にも明らかなボールで5球連続ボール。
6球目は力のあるストレートが決まり、ようやくストライクが入る。
するとそこからは一気に立て直してきた。
ストレートを連発してくるが、菊池はかなり振り遅れており、まともに前に飛ばすこともできず空振り三振。
丸もストレートに振り遅れ、外のスライダーで空振り三振。
追い込まれてからはエンドランを仕掛けるが、田中がスタートを切った直後に脚を取られて、一塁に帰塁。
新井に対しては全球インコース要求で、全てボールになるという配球を見せた。
エルドレッドに対しても初球は明らかなボールで、このイニング2度目の5球連続ボール。
さらにボールは続き3-0のカウントとなり、ストレートのみを狙ったエルドレッドだったが、ファールとなり一球では仕留められなかった。
ストレートを狙っていってファールが精一杯というスイングということは、ボールの力は十分ある。
ファール2球でフルカウントとなり、最後もストレートで空振り三振。
四球か三振かというピッチングだったが、長いイニングをかけないと攻略が難しそうな立ち上がりに見えた。
2回に入ると、横山が大きく崩れる。
先頭のロペスに対し、急にストライクが入らなくなる。
勝負に行けていないような投球に見えてしまうということは、自分の投球に自信を持てていないとも取れる。
続く倉本のファース横への当りは、新井のエラーということになってしまったが、強い当たりの打球だった。
明らかなボールの割合が多く、ストライクになるのは高めが多い。
ただ、コース自体は外いっぱいを攻めていてもヒットになるということは、キレがなくなっているのだろう。
白崎にはアウトコースのチェンジアップをレフト前にタイムリーを打たれると、戸柱にも高く浮いたスライダーをライト前に運ばれて、1アウト満塁。
そしてピッチャーの今永に対しては、初球をバランスを崩して大暴投。
ワイルドピッチで1点を追加されると、スクイズでもう1点失った。
冷静でないとは思わないが、変化球が思ったようにコントロールできない以上、じっくり立て直す時間が必要かと思う。
ここ3試合のうち、2試合で3イニング以下しか投げられないという状況で、最長でも5イニングでは先発として続けて登板するにはリスクが高い。
特にチェンジアップを投げても、まったくタイミングをずらすことができておらず、ストレートのコントロールを乱すことで、投球の幅が狭まっている。
対する今永は、2回以降はストレートで押す投球が、どんどん凄味を増してくる。
2回から6回まで、毎回ランナーを出すものの、全て1人のみ。
決して2者連続でランナーを出すことのないピッチングは、初回の不安定さが嘘のよう。
打線が繋がらず、完封リレーを喫してしまった訳だが、最近当たりの止まっていた打者、特に菊池と新井に、らしいヒットが出たことだけは明日に繋がる。
菊池はやや詰まった感じのセンター前ヒット、新井はライナーでレフトフェンスを直撃するツーベースと、左のザガースキーに対して右方向へのバッティングを見せており、中身のあるヒットだった。
また、終盤に点差が開いたことで、磯村がマスクを被るが、打つ方では2012年以来のヒットを放っている。
落ち着いた雰囲気は感じられるし、年長者が多い投手陣を引っ張っていくことにも、違和感がなくなっている。
磯村については、近いうちにスタメン抜擢があっても不思議ではない。
小窪も、スタメン起用という荒療治が効いたのか、ザガースキーに対するバッティングは、センターフライに打ち取られるものの、入ってくるボールに対するコンタクトは良くなっていたように見えた。
投手では、戸田が4イニングで1失点となったが、5奪三振で無四球ピッチングを見せた。
良い投球を見せたことはもちろん良かった点ではあるが、これで九里に続いて先発ローテに入ってくるようだと、再びリリーフ陣が手薄になる。
小野は、代わり端に梶谷にバックスクリーン右へ本塁打を打たれるが、スーッとアウトハイにストレートを投げており、点差が点差だけに問題視はされないかもしれないが、不注意に映る。
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