2015年7月31日に行われた、広島対DeNAの公式戦14回戦の試合結果
広 島 010 030 000| 4
DeNA 420 200 200|10
勝 小杉 3勝3敗
負 前田健 8勝7敗
S -
【本塁打】ロペス16号
今季もっとも苦手としているDeNA戦に先発するのは、そのDeNAを得意としている前田健。
この1試合を勝つか負けるかでは大きな違いがある。
シアーホルツが熱中症による体調不良で欠場となり、思い切ったスタメンを組んできた。
野間を2番で起用し、送らせないという作戦はどうかと思うし、普段2番を打たない打者をいきなり2番で起用するのは一昔前のカープの姿。
また、丸を3番に戻すのは少し早くないかという気もする。
會澤を6番、田中を8番で、木村を間に挟むというのも斬新と言えば斬新。
要するに、よく分からないスタメンと受け取ってしまった。
初回は菊池がセンター前ヒットで出塁し、野間には一度も送る気配もなく、打たせてセカンドフライ。
丸は当てただけのセカンドゴロ進塁打で、グスマンはタイミングの合わない空振り三振と、ちょっと手こずりそうな雰囲気がある。
前田健の立ち上がりは、スライダーが真ん中付近に集まり、長打2本であっさり先制される。
さらにロペスのレフトフライをグスマンがバンザイというプレーを見せてしまい、これは、横浜スタジアムで、さらに前田健登板ということもあり、フィリップスの伝説のプレーを思い出させる。
嫌な思い出が頭を過ったのか、全く立ち直ることなく失点を重ね、一挙4失点というどうにもならない流れ。
菊池の1試合3エラーの試合で見せたような、悟りの表情が見られた時点で、今日の勝ちはないと確信できる。
2回に入っても変化球が甘く入るという投球から立て直せず、2回でKOと思いもよらぬ結果となってしまった。
打線はコツコツと点を返していっても、それ以上に点を吐き出してしまい、全く試合の流れを引き寄せるには至らなかった。
打撃以外でも、守備、走塁面での貢献度の高かった新井、シアーホルツの欠場で、打線の形というのが崩れた。
チーム全体で2桁安打を放ったように、それぞれの打者は一定の結果を残したが、クリーンアップ2人が欠けた打線がいきなり繋がるというのは虫がよすぎる。
グスマンのレフトが、これほどのリスクを伴うのかという再認識と共に、恐ろしさも感じた試合だった。
緊急事態があってのお試しスタメンという面があるので、全否定するものではないが、それにしても意図の感じられないスタメンは、これで最後になることを期待したい。
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