2015年の交流戦の予想結果と総括、交流戦後の展望
【予想結果】
2015年の交流戦は、9勝9敗で7位という成績となりましたが、セ・リーグに限ると阪神と1ゲーム差の2位という数字です。
交流戦が始まる前の予想では、12勝6敗前後という予想をしていました。
(予想記事:
【カープ情報】2014年の結果から見る2015年交流戦予想)
まず対戦相手別に見ていきたいと思います。
最初のカード、ロッテに勝ち越すことが出来れば、上位進出も可能と予想していましたが、ここで1勝2敗の負け越し。
これが交流戦の順位の全てを決したと言ってもいいかもしれません。
初戦に先発の前田健は、7回1失点という好投でしたが、8回から登板の永川、中崎が相次いで失点し、勝利はしたもののリリーフ陣の不安を目の当たりにすることになりました。
そして2戦目ではザガースキー、3戦目には今井、今村が失点をしてしまっています。
2カード目のオリックス戦でも、3連勝こそ達成したものの、永川がカラバイヨに同点本塁打を打たれたことで、セットアッパーとして起用できる投手が、1人減ってしまいます。
3カード目の日本ハム戦が、交流戦最大の誤算でした。
初戦は2点リードの9回に、雨でぬかるんだマウンドの影響もあり、中崎、戸田の2人が1イニング5失点で逆転負け。【ポイント1】
2戦目、3戦目は、先発の大瀬良、野村が拙守による失点もあり、打線のリズムも悪く、完敗という内容。
特に、大谷、吉川といった勝ち頭2人が登板しないにもかかわらず、3連敗というのが大きく響きました。
せめて初戦が取れていればというところです。
4カード目の楽天戦は、2戦目こそウィーラーのスリーランで勝負が決してしまいましたが、全般的に好調とは言えない楽天打線を黒田、福井という好調組が抑えきっての勝ち越し。
5カード目の西武戦では、大瀬良がリリーフ配置されることになり、この時点で復調の兆しの見え始めた中崎とのリリーフで交流戦を乗り切ろうとすることになりました。
ただ、初戦の前田健が続投志願の8回に、球威が落ちたところを西武打線に捉えられての敗戦。
2戦目は、終盤に逃げ切り態勢で大瀬良を投入したところ、またも拙守で同点に追いつかれるものの、田中の3点タイムリーなどで勝ちを拾ったという試合。
そして3戦目は、個人的な意見ですが、あんな敗戦の仕方であれば、どうぞ相手に勝ちを与えてあげてください、その分他で勝ちますから、という敗戦。【ポイント2】
最終カードのソフトバンク戦は、黒田の交流戦3連勝締め、ジョンソンの復調、好調だった福井の落とし穴と、全くネガティブになることもない勝ち越しだったと思います。
予想12勝6敗、結果9勝9敗ということになりました。
ロッテ戦の負け越しで上位というのは難しくなりましたが、それが勝ち数の違いの1つ目。
残り2勝分は、【ポイント1】と【ポイント2】の影響が大きかったかなと思います。
【ポイント2】は強がっては見たものの、少なくともその時点での敗戦というのはなかったので、痛い敗戦だったのは間違いないです。
【交流戦後の展望】
当面は、6連戦という試合がないため、先発は5人で頭数は足ります。
前田健、野村(登録抹消中ですが、ペナント再開後に登録可能)、黒田、ジョンソン、福井の5人が、その役割を担っていくと思います。
野村に関しては、交流戦最後の登板では、とりあえず次の登板に期待を持たせる内容を示してくれましたので、とりあえずは調子が下降したままではないと思っています。
黒田は言うまでもなく、ジョンソンも不調の原因だったコントロールに若干の改善が見られました。
福井は時折突発的に打ち込まれることはあっても、ここまで5勝2敗という結果が示す通り、好調時には相手を抑え込めるだけの投球を見せてくれます。
この5人に関しては、明確に不調という状態ではないことが、ポジティブ材料です。
また、リリーフ陣では、中崎が一時の絶不調を乗り越えつつあり、西原、飯田という左右の若手投手が、ソフトバンク打線相手でも一歩も引かない投球を見せてくれています。
ヒース、大瀬良がリリーフで嵌ってくれれば、ファームで調整を続ける一岡の復調を待つ余裕も出てくるでしょう。
打線の方では、昨年交流戦の規定打席に達していたのが、丸、菊池、エルドレッドの3人だけだったのが、今年は6人に増えており、これは交流戦前の予想通り、打線の固定化が良い結果をもたらせたと言えるのではないでしょうか。
3割超の打率を残したのは、新井と菊池の2人だけですが、それ以外の4人は、本塁打と打点のバランスが良く、得点力のアップに繋がっていると言えます。
また、規定打席未満の打者にしても、松山、鈴木誠、木村が3割超の打率を残し、ポジションが固定されない中でも、打つ方に関してはあまり穴が出来なかった。
特に4番新井は繋ぐ意識で四球を選び、5番エルドレッドは勝負を避けられるという面で四球数が増えており、6番以降に田中、鈴木誠、松山が並ぶ打順は、決して得点力不足を嘆いていた春先の状態ではない。
もっとも、鈴木誠、松山に関しては守備力も含め、交流戦後はスタメン出場する機会は減ってくるはずで、さらに打ち続けないことにはスタメンは厳しい。
打ち続ければ、先日の丸のスタメン落ちの試合のように、鈴木誠がセンターで出場することもなくはない。
投手に関しては信頼できるリリーフがあと1人から2人出てくること、打線の方では現状維持で問題ないと思うが、とにかく守備で脚を引っ張らないことが求められる。
下地は付いてきていると思うので、とにかくミスのない、隙を見せないプレーを続けられれば、十分上位を狙って行ける状態にはあると思う。
<交流戦の打撃成績>
| 打率 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 |
新井 | 0.327 | 55 | 18 | 0 | 10 | 10 | 9 | 0 |
菊池 | 0.310 | 71 | 22 | 2 | 7 | 10 | 1 | 0 |
シアーホルツ | 0.258 | 62 | 16 | 3 | 10 | 18 | 3 | 0 |
田中 | 0.250 | 72 | 18 | 2 | 10 | 20 | 5 | 3 |
エルドレッド | 0.246 | 61 | 15 | 3 | 9 | 19 | 12 | 0 |
丸 | 0.217 | 69 | 15 | 5 | 10 | 16 | 8 | 0 |
規定打席未満 |
松山 | 0.400 | 20 | 8 | 2 | 2 | 5 | 3 | 0 |
鈴木誠 | 0.371 | 35 | 13 | 1 | 5 | 6 | 2 | 0 |
木村 | 0.310 | 42 | 13 | 0 | 2 | 7 | 2 | 0 |
野間 | 0.300 | 10 | 3 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
梵 | 0.261 | 23 | 6 | 1 | 4 | 2 | 2 | 0 |
會澤 | 0.147 | 34 | 5 | 1 | 4 | 11 | 3 | 2 |
石原 | 0.130 | 23 | 3 | 1 | 1 | 7 | 2 | 0 |
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ついに今日からセ・リーグ再開ですね
オールスターまでに借金を返すという首脳の目標からカード勝ち越しが条件になりますが、できるのかどうか見ものですね
また、未だに借金8を下回らずここまで来てますが、これもどうなるやら…いい意味で発奮材料になっているのかな
横浜戦は今季苦しんでいますが、勝ち越すことができれば乗っていけそうですね
先発が試合をつくって早い回に得点を積み重ねて勝機を維持できたら可能性あると思います
楽しみですが、あまり期待しすぎないように観戦します