2015年4月29日に行われた、広島対DeNAの公式戦5回戦の試合結果
DeNA 000 000 200|2
広 島 510 001 20×|9
勝 前田健 2勝2敗
負 高橋尚 0勝1敗
S -
【本塁打】梵1号
DeNA先発は、日本復帰以降、未勝利の高橋尚だが、今季のファームでの成績は安定している。
特に25イニングで1四球(2014年も25イニングで2四球)と制球が良く、不振のカープ打線にとっては、相手の自滅が期待できない以上、それだけでも不安材料になる得る。
初回の攻撃では、田中のヒットと、菊池の送りバントエラーでノーアウト1、2塁のチャンスを貰った形。
丸の送りバントが小フライとなってしまうミスはあったが、新井のライト前タイムリーで、重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。
コントロール面で自滅の期待できない投手と思っていたが、守備で綻びを見せてくれたのは、非常にありがたかった。
ロサリオのコースヒットがタイムリーとなり、2点を先制したが、今日のスタメンの並びでは、ロサリオまでが得点の期待が高いところ。
後は6番以降ということになり、シアーホルツは三振となったが、梵は今季第1号スリーランで一挙に5点先制となった。
最近の前田健の調子からすれば、初回に5点の援護があれば、楽に試合を進められるはず。
ただ2回のピッチングは、2アウトからツーベースとレフト前ヒットを打たれ、結果的には走塁ミスに近い本塁憤死で助けられた。
このプレーで気を引き締め直せたのも、その後のピッチングに良い作用をしたように思う。
調子自体は良くもなく、悪くもなくという感じだったのだが、7回にロペスの打球が体をかすめたことで、リズムが変わってしまったのか、急に制球が定まらなくなった。
狙い通りのコースにボールが行かなくなり、連打で2点を失ってしまったが、8回には少し疲れも見える中、しっかりと立て直し、嫌なイメージのまま試合を終えることがなかったのは、続投が良い方向に出たと思いたい。
攻撃面では、先制点の重要性、1番打者の重要性というのが良く分かる試合だったように思う。
1番が猛打賞で塁上を賑わせ、後続の打者がランナーを返していくのは、理想的な点の取り方の一つと言っていい。
また、今日の試合のみではなく、今後の試合については、ロサリオのバッティングがカギを握っていたように感じた。
数試合前までは、明らかなボール球でも、まったくバットが止まらずフルスイングで三振していたりもしたが、次の試合では結果は出なかったが、すぐさまタイミングの取り方は修正してきていた。
ちょっと調子が悪いのかなと思っていても、短期間で調子を取り戻すことが出来る打者はなかなかいない。
ちょっとずつではあるが、理想的な打線の形は出来つつある。
9連戦が終わった頃には、打線の復調を宣言出来ると、今後の楽しみが増してくる。
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