カープは、トライアウトを受験した選手の内、4人の投手をリストアップしたとのこと。
これから獲得するかどうか検討するということで、4人の投手のファームでの成績から当ブログなりに検討してみたいと思います。
検討項目は、先日記事にもしている、
【カープ情報】ファームの投手事情 2015年に向けて期待の投手はいるのか?
と同じく、3つのファクターとして、与四球率、奪三振率、WHIPを選択します。
基準値・・・与四球率は3.5以内、奪三振率は6.0以上、WHIPは1.2以内とします。
文句なしに、即戦力として期待できるのはソフトバンクの江尻投手ではないかと思います。
ファームで抑えをやっていた投手の獲得実績としては、昨年の一岡投手がいますが、一昨年の一岡投手のファームでの3項目の数字に勝るとも劣らない数字を残しています。
(2013年イースタンリーグ、一岡投手、与四球率2.76、奪三振率11.57、WHIP1.01)
ファームでこれだけの数字を残せる投手が、自由契約となっていること自体ありえないのですが、やはり年齢的なところがソフトバンクのチーム事情にそぐわなかっただけなのでしょう。
フィリップスと同レベルくらいの成績の投手を獲得できるというのも、編成上は助かるのではないでしょうか。
その他の3選手は、正直なところ、あまり積極的に獲得するほどの魅力を感じません。
カープにはベテランリリーフというポジションの投手は、横山が引退し、久本が育成契約、江草もベテランと呼べる年齢ですが、1年間一軍にいるという状況ではありません。
したがって一軍では、永川一人という状態です。
もちろん手薄なのは左腕ですが、ベテラン投手も手薄のように思います。
日ハム、DeNA(横浜含む)、ソフトバンクと渡り歩いてきている経験も含め、江尻投手の獲得をお薦めしたいと思います。
(同日夕方に、佐藤祥万投手との契約が決まりました。伸び代に期待ですね。)
投 手 | 登板 | 勝 | 負 | セーブ | 回 | 被安 | 被本 | 与四球 | 死球 | 奪三振 | 自責点 | 防御率 | 与四球率 | 奪三振率 | WHIP |
佐藤 祥万 | 35 | 0 | 1 | 0 | 29 2/3 | 27 | 2 | 15 | 5 | 18 | 8 | 2.43 | 4.55 | 5.46 | 1.42 |
江尻 慎太郎 | 39 | 0 | 2 | 14 | 39 2/3 | 17 | 3 | 5 | 1 | 47 | 7 | 1.59 | 1.13 | 10.66 | 0.55 |
東野 峻 | 16 | 3 | 4 | 0 | 37 1/3 | 51 | 6 | 26 | 2 | 23 | 34 | 8.20 | 6.27 | 5.54 | 2.06 |
小林 太志 | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 1/3 | 7 | 0 | 6 | 0 | 8 | 3 | 2.89 | 5.79 | 7.71 | 1.39 |
なお、ファームでの全成績中、3項目を満たした投手は、カープ以外の球団で計72人います。
(その中には、1イニングのみ登板した投手や、一軍のローテーション投手で、調整のため登板した投手も含まれます。)
今回のトライアウトに参加した投手の中では、オリックスの山崎正貴、巨人の星野真澄が3項目を満たしています。
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