2014年4月27日に行われた、広島対巨人の公式戦6回戦の試合結果
巨人 000 000 000 00|0
広島 000 000 000 03|3
勝 一岡 1勝0敗
負 山口 0勝2敗
S -
【本塁打】エルドレッド8号
前田健と内海の投げ合いとなった試合で、両投手とも出来は抜群によく見える。
テンポもよく、コントロール、球威とも文句なしで、非常に締まった好ゲームとなった。
こういう展開では守備も安定してくるもので、前田健のフィールディングはもちろん、ロサリオもレフト前の当たりをダイビングキャッチでアウトにする。
両投手ともいいピッチングをしているからこそ、前田健は投げ勝ちたいし、打線は先に点を取りたい。
これで勝てると相手にも残念だったという気持ちを持たせることが出来るはずで、単なる一勝以上の価値がある。
7回を終わって1時間50分ほどの試合時間で、完全に投手戦と言える。
痺れるような試合展開となり、終盤になればなるほど、若手の野手にプレッシャーがかかってくる。
1点を取られれば負けを覚悟しないといけないと試合となり、9回に最大のピンチが訪れる。
先頭の村田の当たりそこないの打球が三塁前に転がり、この打球を処理した前田健がファーストへ悪送球。
ノーアウトでランナーをセカンドに背負い、阿部には進塁打で1アウト三塁という状況で代打高橋由。
高橋由の打球は、高くバウンドしピッチャーの頭上に飛んでいく。
この当たりを前田健が捕球したが、サードランナー村田が飛び出し、三本間で狭殺。
1点勝負ということで、サードランナーの村田がギャンブルスタートを切った、というプレーだと思う。
結局9回では決着がつかず、両チームとも無得点で延長戦に突入。
巨人が9回までに、西村、マシソンを使ったのに対し、カープは前田健が9回を一人で投げ切った。
単純なリリーフ勝負となっても引けを取らない顔ぶれだが、人数的にはカープが余力を残している。
とにかく表のイニングを抑えて、サヨナラのチャンスを狙っていく戦法。
10回はミコライオ対2イニング目のマシソン。
ここは、過去にも見られた剛腕対決で、両投手とも無失点で引き分け。
マシソンと堂林の対戦もあり、先日の本塁打のイメージも残っていたが、マシソンは最近は調子を取り戻しており、156キロのストレートで三振に打ち取られた。
11回は一岡対山口。
一岡はパーフェクトピッチングでリズムよく攻撃陣につなげると、山口から菊池、丸の連打でノーアウト1、3塁のチャンスを作り、打席にはエルドレッド。
正直満塁策も仕方がない場面で、山口は勝負を選択。
外野フライでもいい場面で、楽な気持で打席に立てるエルドレッドが怖い存在なのは、
4月17日の阪神戦でも見ていた。
その時も本塁打だったが、今回も本塁打、それもサヨナラだ。
ベンチで戦況を見ていた選手たちも、打った瞬間に本塁打と分かる当たりで、即座に水を持って飛び出した。
エース前田健の投球内容からすれば、引き分けでももったいない感じがする試合だっただけに、勝利を挙げることができたのは非常に大きい。
エースが9回無失点、4番がサヨナラホームラン、そして好リリーフの一岡がプロ入り初勝利、まさに文句なし!
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