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新型コロナウイルスは世界で猛威を振るい続け、このブログを書いている2020年5月11日時点での世界における総感染者数は4103152名であり、死者数は282727名である。
https://coronavirus.jhu.edu/map.html

新型コロナウイルスによって我々の生活は一変してしまった。仕事も外出もままならず、収入は途絶え、いつ感染するか分からないと怯えながら行動し、自由が制限され、不安と疑心暗鬼に満ちた毎日を送り続けなければならなくなった。

人類はもうあの平和で自由な生活には二度と戻れないのであろうか。

なぜこのようなウイルスが出現したんだ。いったい、誰が。いったい、何の目的で。

どこに怒りをぶつけたらいいのか

陰謀論は個人的にはあまり好きではないのだが、新型コロナウイルスに関しては、中国の陰謀によるものであるという意見がある。

陰謀論の要点を整理すると以下のようになろう。

① 中国のミスで武漢の研究所からウイルスが漏洩し世界に解き放たれた。

② 中国政府はこのウイルスの怖さを知りながら情報を隠蔽した。当初から人と人との間で感染すると分かっていながら、その事実を隠蔽していた。その結果、世界中にウイルスが蔓延しパンデミックとなった。

武漢ウイルス研究所は、1月2日に新型コロナウイルスの全ゲノム配列を解析し、1月5日にはウイルス株の分離に成功している。当然、武漢ウイルス研究所は、中国政府に新しいSARSウイルスだという結果を直ちに伝えていたはずであり、1月初旬の段階で新型のSARSウイルスなのだと中国政府は知っており、人・人感染するとウイルスだと1月初旬の時点で分かっていたはずである。
https://citizenlab.ca/2020/03/censored-contagion-how-information-on-the-coronavirus-is-managed-on-chinese-social-media/

(中国政府は12月上旬に既に人から人への感染の証拠があることを周知していた。12月31日、台湾政府は、香港の専門家とともに懸念を表明した。しかし、1月20日まで人・人感染しないと中国政府は否定し続けた

(日本の厚生労働省も1月10日では人・人感染はしないと広報していた)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08851.html

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2019年12月下旬に医療施設から原因不明の肺炎患者のクラスターの発生が何件か中国政府に報告され、2019年12月31日、中国疾病管理予防センター(中国CDC)は、湖北省や武漢市に、調査チームを派遣している。と中国の学者達(China Novel Coronavirus Investigating and Research Team)が論文で正式に書いている。中国政府は、12月31日の時点で、当然、人・人感染することを掌握していたたことであろう。

中国のメディアも12月27日、湖北省統合西洋医学病院の医師であるZhang Jixian氏は、この病気は新しいコロナウイルスが原因であると中国の保健当局に伝えた。その日までに、180人以上が感染していた。と報じている。

しかし、人・人感染の恐れはないと中国政府からはずっと報告されていたようであり、WHOは1月12日の時点で人・人感染の恐れはないとアナウンスしている。1月12日時点までは、中国政府はWHOに人・人感染するとは報告していなかったという確実な証拠がWHOに残っているのである。

③ 中国政府は、既に武漢でエピデミックした昨年の時点でこのウイルスに関していろんな情報(人・人感染する等)を周知していた。しかし、意図的にわざと情報を遅く伝えた。それは、中国政府は自分だけが助かろうとし、国内での人・人感染の対策に使う医療物資を世界から調達するために、時間稼ぎのために、わざと情報を遅くWHOに伝えたのである。海外から中国に物資を運ぶ航空便がストップしないように。

世界の他の国にどのような甚大被害をこうむることになろうが、自分だけ助かるためにそれを承知で無視してわざと情報を遅らせた。時間稼ぎのためにWHOに対して適切な措置を講じるように早く進言しなかったのである。中国政府がもっと早く情報を世界(WHO等)に伝えて、世界各国が適切な措置を講じていたら、これほどまでの大惨事にはならなかったはずである。

(中国政府は、1月20日の前に、マスク・防護服・フェイスシールド・ゴーグルといった大量の医療物質を海外に発注していた)
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3927369

武漢が封鎖されたのは1月23日であるが、その前に既に多数の市民が武漢を脱出してしまったとされている。発生から既に1ヵ月くらい経過している。大都市を封鎖する決断はなかなか下せなかったのではあろうが、既にかなり前から武漢市はアウトブレークの状態となり医療崩壊をしていたことであろうし、封鎖されるのが遅かったと思える(その時点の患者数は571名とされているが、検査されていなかったらしく、実際はもっと多かったはずである)。
https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200123-sitrep-3-2019-ncov.pdf
https://gnews.org/89749/

武漢の封鎖に先立ち、1月18日、北京からの調査チームが武漢に入った。北京からの調査チームは武漢の状況に驚愕した。さらに、1月20日と21日、中国と西太平洋地域出身のWHO専門家が武漢の現地を視察した。当然、WHOから人・人感染しているという指摘がなされた。ついに中国政府は人・人感染の事実を認めざるを得なくなった。1月22日、上記のWHO専門家らは、武漢で人から人への感染が起きたエビデンスがあるとようやく正式に世界に報道した。そして、WHOは1月22日と23日に国際的な懸念の公衆衛生緊急事態(PHEIC)かどうかの緊急会議を開くことになった。しかし、なぜかまだPHEICには該当しないという結論となった。その直後に武漢が封鎖されたのである。武漢を封鎖するからPHEICを宣言しないでほしいという中国政府の要望通りに決着したのであろうか
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93105.php

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そして、1週間後の2020年1月30日にWHOが2回目の緊急会議を開いた。そしてようやくPHEICだと正式に認識された。しかし、WHOは、PHEICだと宣言しても、(中国への)渡航や(中国から)他国への渡航を制限すべきではないとした。そのため、ウイルスの拡散は防止できず、感染は世界に拡大していき、3月11日、WHOは新型コロナウイルスのパンデミックを宣言せざるを得なくなった。WHOはいったい何をやっていたのであろうか。

WHOの対応はとにかく非常に遅かった。PHEICだと発信したのは武漢でクラスターが発生してから既に2ヵ月も過ぎていた。これは致命的な遅れであろう。中国政府はもっと早い段階で周知していたはずなのに、なぜWHOにちゃんと報告や進言をしなかったのか。しかも、渡航を制限すべきという発信をWHOは一切しなかった。逆に、制限をすべきではないと発信した。中国からの圧力があったのであろうか。

WHOはいったい何をしていたのか。中国の言われるがままにやっていたとしか思えない。この点もきちんと検証されねばならない。WHOも武漢での肺炎が1月8日にタイでも発生したことを知っていたにも係わらずである。タイでも発生した、この時点で既にPHEICであり、国をまたいだ渡航は制限されるべきである。

中国とWHOがつるんでいたという疑惑もある。特に、テドロス事務局長には中国政府との癒着の疑惑があり、彼を罷免すべきだという署名が世界中からなされている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200511-00000008-cnippou-kr

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WHOのお墨付きがあったせいか、人・人感染すると分かっていながら、既に海外のタイでも発生していると分かっていながら、中国政府は2月1日以降も中国人の海外への渡航を禁止しなかった。春節の観光客を世界中に解き放ったのである。WHOから渡航を制限すべきだという警告が出ていないからやりたい放題していたのである。その結果、中国からの死の使者が世界中に送り込まれたのであった。中国からの死の使者が日本にも多く送り込まれたのは皆さんもご存じのことであろう。

一方、中国政府は海外への渡航は禁止しなかったが、国内での移動は厳しく制限した。なんて矛盾しているんだ。自分だけ助かろうとしたような行為であるのが見え見えである。

中国政府とWHOの不誠実な対応のせいで世界での対応が遅れてしまったのは間違いないであろう。結局、世界はこのウイルスの侵入防止と封じ込めに失敗して、今の悲惨な状況となってしまったのである。

④ このウイルスは自然に発生したものではない。中国の研究者によって人為的に作られた産物である。

(新型コロナウイルスにはpShuttleを挿入した痕跡がはっきりしており、これは絶対に消すことができない人工的な操作が行われたという証拠になる痕跡である。新型コロナウイルスのスパイク・タンパク質は、このウイルスの他のタンパク質のゲノム配列と大きく異なっている。なぜなのだろうか。この所見は、スパイクの部分は他のウイルスの遺伝子を用いて人為的に改変されたということが推測される)
http://soujya.net/2020/03/03/post-13974/

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この①②③④のような点に関する疑惑が中国には生じており、アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスによる大惨事は中国が原因なのだ。中国に責任がある。中国によって招かれた人為的な大厄災なのだと激しく主張している。

イギリス政府も、中国のミスでウイルスが漏洩したのではという疑惑を検証している。

アメリカと諜報の協定を結んでいる5ヶ国、いわゆるファイブアイズ(5つの眼、UKUSA)は既に証拠固めに入っており、近々中国に対して損害賠償を求める国際訴訟が起こされる可能性がある。

果たしてアメリカや他の国々は中国を訴えるのであろうか。その損害賠償額はきっと莫大な金額となろう。

(中国は、アメリカ軍の生物兵器だというようなことを言い、世界中から非難を浴びた。このようなことを言うと余計に怪しく思える。ミスはない、やましいことなど一切していないのであれば、正々堂々と裁判を受けてたち、戦ったらいいのである)

真相は神のみぞ知るのであろうが、今回はこれに関した論文をいくつか紹介したい。

まず、本年2月6日、サウスチャイナ工科大学の研究グループは新型コロナウイルスは武漢の研究所に由来するものだろうという論文を発表した。①を主張するような論文が中国の研究者によって提出されたのである。自国の民から内部告発されたことになる。しかし、その論文はすぐに中国政府の検閲に逢い、削除されてしまった。さらに、筆頭著者のBotao Xiao(シャオ・ボタオ)教授はその後行方不明となったらしい。闇に葬られたのである。

シャオ・ボタオ教授と同じようなことを内部告発した者は医師やジャーナリスト等、他にも多数いたが、中国政府によって全て拘禁されたらしい(行方不明)
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なぜ、その論文は闇に葬られたのであろうか。事実をずばり指摘したせいで、中国政府の逆鱗に触れたからであろうか。

しかし、その論文はResearchGateにも掲載されたため、ResearchGateでは今でも見れるのである。

今回はその論文を紹介したい。

論文の掲載先↓

「The possible origins of 2019-nCoV coronavirus」
(2019-nCoVコロナウイルスの起源の可能性)

2019-nCoVコロナウイルスは、中国では 、 2020年2月6日までの時点で28,060名が感染し、564名が死亡した。

このウイルスに関して2つの論文がある。今週Natureに掲載された論文では、この患者から採取したウイルスのゲノム配列が、Rhinolophus affinis(キクガシラコウモリ)から発見されたBat CoV ZC45というコロナウイルスと96%、89%同一であった。
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2012-7
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(一番相同性が高いウイルスのシーケンスはRaTG13と呼ばれ、2019-nCoVとは約1100ヌクレオチド異なるだけである。このウイルスは武漢ウイルス学研究所が保管所持している)

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(コロナウイルスの感染源になり得る動物は多種にわたることが分かっており、コロナウイルスには動物を超えた感染のリスクがあることが、今回のパンデミックの前から懸念されていた。動物から採取されたコロナウイルス検体は人にも感染するおそれがあるため厳重な管理体制下で取り扱わなければならないことは当然であった。しかし、武漢研究所は、セーフティレベル4(P4)の施設だとされているが、ウイルスが漏洩してもおかしくないようなセーフティレベル2(P2)程度の体制だったという指摘がある。その研究所でいろんなコウモリから採取したコロナウイルスの収集と実験が行われていたため、武漢研究所から漏洩したのではという疑惑はぬぐい切れないであろう。)

(中国では過去にも漏洩事件を起こしている。2003年の北京の疾病管理予防センター研究所でのSRASウイルスの漏洩事故では、感染した1名が死亡しており、中国の研究所のセーフティレベルは以前から懸念があった)

病原体がどこから来たのか、それがどのようにして人間に感染したのかを研究することが重要である。

The Lancetに掲載された論文では、武漢の41名が急性呼吸器症候群を患っており、そのうち27名は華南海鮮卸売市場(Huanan Seafood Market)と接触があったと報告されている。

アウトブレイクした後に、市場で収集された585サンプル中、33サンプルで2019-nCoVが検出された。

その結果、華南海鮮卸売市場は、伝染病の発生源であると疑われ、検疫のためシャットダウン(閉鎖)された。

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しかし、CoV ZC45の宿主のキクガシラコウモリは、元々雲南省や浙江省で発見されたものであり、発見された2つの場所は、華南海鮮卸売市場からは900 km以上も離れている。 

コウモリは通常、洞窟や木に生息している。そして、華南海鮮卸売市場は人口が1500万人もの武漢という大都市の人口密集地域にある。 コウモリが市場にまで飛んでくる確率は非常に低い。

 武漢の31名の居住者と28名の訪問者の証言では、コウモリは、市内では、決して食料源にはなっておらず、市場では取引はされていなかった。
 
 (Lancetに発表された中国人の研究者達の臨床データからも華南海鮮卸売市場が発生源ではないと推測される。中国政府も華南海鮮卸売市場が発生源ではないと気付いていたはずである。華南海鮮卸売市場はクラスターの発生場所に過ぎなかった。誰かが市場の外で感染し、その後市場に持ち込んだものと推測できる。)
 
 既に確認された2019-nCoVの患者のシークエンスの系統樹分析からは、人への最初のジャンプは華南海鮮卸売市場ではなく他の場所で起こった可能性がある。
 
(華南海鮮卸売市場が発生源であるという 「ウェットマーケット」理論が、研究室の事故から注意をそらす目的で中国政府によって意図的に仕向けられている)
 
 新型コロナウイルスが、自然に変異した、あるいは、中間宿主を経由して伝染した可能性があるが、その証拠はまだ見つかっていない。

他に可能な経路はあるだろうか。
 
我々は、華南海鮮卸売市場の周辺をスクリーニングしたところ、コウモリのコロナウイルスの研究を行っている2つの研究所を特定した。 華南海鮮卸売市場から約280メートル以内の距離に武漢疾病管理予防センター(WHCDC)がある(図 BaiduおよびGoogleマップから)。  
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WHCDCの実験室では、研究目的で動物を保存しており、その一部は病原体の収集と同定に特化していた。

上記の研究の1つでは、キクガシラコウモリを含む155匹のコウモリが湖北省で捕獲され、450匹のコウモリが浙江省で捕獲されたと記載されている。
 
さらに動物を寄贈した収集のエキスパートの名前(JHT)が論文に記載されている。 彼は、2017年と2019年に中国全土の新聞やウエブサイトでウイルスを収集していると報じられている。
(上の2つのサイトは既にブロックされている)

(JHTという人物は、Jun Hua Tianという人物であり、WHCDCで働いていたらしい)

彼は、コウモリに襲われ、コウモリの血が肌に触れたことがあると述べている。 その際彼は、感染の危険性を知っていたため14日間自分自身を隔離した。
(このサイトもブロックされている)

別の事故では、 コウモリが彼を襲ってきたため、再び自分自身を隔離した。 彼は生きているダニを運ぶコウモリの捕獲という危険にもさらされている。
(このサイトもブロックされている)

収集された動物は手術を施され、DNAやRNAの抽出とシーケンシングの目的で組織サンプルが収集された。
 
組織サンプルや汚染されたゴミは病原体の源だった。それらは華南海鮮卸売市場からわずか280mしか離れていない。WHCDCはユニオン病院にも隣接しており、今回のエピデミック中に最初の感染グループとしてユニオン病院の医師4名が感染した。 
 
WHCDCのウイルスが周囲に漏れ、その一部が最初の患者を汚染した可能性があるが、確かな証拠としてはさらなる検証が必要である。
 
2番目の研究所は、中国科学院の武漢ウイルス学研究所であるが、華南海鮮卸売市場から12 km以内に位置する。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E6%BC%A2%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

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(なお、この研究所の建設にはフランス政府が関わっている。フランス政府が何らかの証拠を握っている可能性がある)
 
この研究所は、 2002-3年にパンデミックを引き起こした呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)は、中国の馬蹄コウモリが発生源だったと報告した。
 
主任研究者は、SARS-CoV逆遺伝子システム(the SARS-CoV reverse genetics system)を使用してキメラウイルスを生成するプロジェクトに参加し、実験室で人間に感染する可能性があることを報告した
(主任研究者はZheng-Li Shiという女性で、 "bat woman"と称され、コウモリのウイルス研究者の第一人者として有名である)
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 要約すると、誰かが2019-nCoVコロナウイルスの進化に巻き込まれた。 そして、自然に生じた組換えと中間宿主が加わって、キラーコロナウイルスは武漢の実験室でおそらく誕生した。 
 
高リスクのバイオハザードラボの安全性レベルを強化する必要がある。 これらの研究所を市内中心部や他の人口密集地から遠くに移転するための措置がとられる可能性があろう。

(なお、シャオ・ボタオ教授以外にも、実験室での事故だったという可能性に言及している学者は他にもいる)

(論文終わり)

偶然なのか必然なのかはまだ分からないが、武漢にはコロナウイルスを扱って実験していた研究所が2か所もあり、その2か所とも新型コロナコウイルス(SARS-CoV-2)と高い相同性を有する、SARS-CoV-2の祖先と思われるコウモリのコロナウイルスを取集して実験に使用していたのである。もし、それが漏洩し人に感染したら、大変なことになるのは間違いない。

新型コロナウイルスが自然発生したとして、ある特定の場所でウイルスが自然発生する確率と、その場所に、そのウイルスと強く関連するウイルス(そのウイルスの直近の祖先)を所持している研究施設があるという、この2つの偶然の確率が重なるのは天文学的な確率となり、この2つが偶然に生じることはあり得ない、すなわち、偶然ではなく、必然だったと考えることはできよう。

武漢ウイルス学研究所のZheng-Li Shi博士のグループは、中国の洞窟でコウモリを捕まえて、ウイルスの糞便と血液を採取してきた。彼女達は、10,000以上のコウモリと2000の他の種をサンプリングしたと述べている。しかも、約500の新しいコロナウイルスを発見している。そのうちの約50は、系統樹ではRaTG13を含むSARSウイルスに比較的近いウイルスであった。Zheng-Li Shi博士がバットウーマンと呼ばれるようになった理由はコウモリのウイルスを採取しまくったからであるが、彼女がコレクションしたウイルスは膨大な数になる。それが研究所に保管され実験に使用されていたのである。

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(しかし、それらのウイルスのサンプルは証拠隠滅のために中国政府によって既に破棄されてしまったおそれがある。中国政府は、武漢ウイルス学研究所へのアクセスができないようにネットでの接続を遮断してしまい、武漢ウイルス学研究所が所有するサンプルの提供を各国からワクチン開発のために求められたが、中国政府はそれを拒否した。明らかに何かを隠そうとしている。

Zheng-Li Shi博士は、事故の危険性(研究所から漏洩しパンデミックを起こす危険性)を承知していたようで、新型コロナウイルスの遺伝子配列を解析した後に、直ちに研究所でコレクションしているコロナウイルスかどうかを調べたと証言している(結果は該当せずだったらしいが)。しかし、なぜ直ぐに調べたのであろうか。直ぐに調べたというのが逆に非常に怪しい。さらに、論文として新種のウイルスとして公表はしていないものの、極秘裏に今回の新型コロナウイルスを既に収集していた可能性もある。そして、その極秘裏に収集していたウイルスだったと判明し愕然としたが、言い訳をしておこうと画策し、NatureにBat CoV ZC45由来のように思わせる論文を発表した。ということもあり得よう。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6135831/
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2008-3

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(彼女は、口封じを恐れて、フランスのアメリカ大使館に亡命申請したという噂も流れている)
https://www.covid-19.no/bat-woman-zhengli-shi-asylum-us-embassy-in-france

China Novel Coronavirus Investigating and Research Team(中国政府から正式に資金提供されているコロナウイルスの研究者達の対策チーム)が出した論文には、Zheng-Li Shi博士の名前がない。彼女は対策チームには入っていないようだ。第一人者の彼女が対策チームに入っていないのは、逆に非常に怪しい。事故の責任を取らされてチームから外されたのかもしれない。

コロナウイルスはRNAウイルスだが比較的変異しにくいウイルスだと言われている。しかし、既に武漢で誕生し人に感染して以来、2週間おきに変異しているらしく、既に多数の子孫が誕生している。その系統樹が報告されているが、既にいろんなグループに分化しており非常に複雑である。従来の見解とは異なり、コロナウイルスはいったん宿主に感染し始めると変異しやすくなるのかもしれない
https://academic.oup.com/nsr/advance-article/doi/10.1093/nsr/nwaa036/5775463

L型とS型の2つに大きく分かれる
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既にいろんな国で変異したものが絡みあい多様性を獲得している
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タイプA・B・Cの3つのグループに分かれる
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5つのグループ(A~E)に分かれる。
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(新型コロナウイルスはどのように変異して世界に拡散していったかが動画で分かるサイト↓)
https://nextstrain.org/ncov/global
国によって感染の主な株が異なる
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(宿主の細胞に付着するスパイク部分の遺伝子が変異していき、感染性を増し凶暴に進化したD614Gという株が既にヨーロッパやアメリカで蔓延しているらしい。まだ日本でこの株が検出されたという報告はないが、日本での死者が少ないのは、このような強毒に変異した株が上陸していないだけなのかもしれない。)
https://i0.wp.com/emcrit.org/wp-content/uploads/2020/03/covid88evo.jpg?resize=1536%2C1218&ssl=1

遺伝子配列の系統樹からは、CoVid-19は、2019年11月頃に動物からヒトへ飛び移ったと推測されている。そして、その場所が武漢の研究所だった可能性は否定できない。昨年の11月には研究所で飼育されている動物の体内で新型コロナウイルスが既に誕生していたのかもしれない。

問題は、いつこのウイルスが誕生したのかということである。しかし、イタリアの患者のサンプルの分析では、中国で最初のSARS-CoV-2が報告された(2019年12月31日)数週間前にイタリアで既に存在していたことが示唆されている。2019年11月に既にイタリアで存在していたことになる。11月誕生説がイタリアの調査からは支持される。

さらに、フランスでの調査も、既に12月27日の時点でフランスに新型コロナウイルスの感染者がいたことが判明している。

ネット上の書き込みや検索からは既に昨年の11月の時点でこの感染症が中国で発生していた疑いが示唆されている。中国政府も11月17日の時点で発症していたという調査結果を発表している。

要約すると、昨年の11月の時点で武漢でこのウイルスは誕生し、感染した武漢の市民が海外に渡航し、フランスやイタリアでも感染させ、その時点でウイルスの感染者が既にイタリアやフランス発生していたということになる。最初の株は毒性が強くない株だったかどうかはまだ不明であるが、今流行している株とは違い毒性が低い株だったため、気づかれなかったのかもしれない。

このコロナウイルスは、2種の配列が異なるウイルス同士が合体し、新種に変身する能力を有することが知られている。合体して変身するのである。凄い能力を有しているのである。従って、研究所で多くの種類のコロナウイルスを集めれば集めるほど、いろんなコロナウイルスの組み合わせも可能になり、新しい種が誕生する確率が増し、今回のような危険な新種が誕生しやすくなると思われる(新型コロナウイルスは合体変身してフリン切断部位アミノ酸配列PRRARを持ったため感染力が桁違いに強まったと考えられている)。故意でなくとも、汚染し実験室に残存したウイルス同士の偶然の産物であろうとも。そのウイルス同士が合体すれば新種誕生(=新型コロナウイルス誕生)の危険性が確実に増すことであろう。
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研究所の中で、コウモリ以外の動物には感染するが人には感染しないスパイクを有するコウモリのコロナウイルス(スパイクにフリン切断部位がないRaTG-13株)と、人にも動物にも感染するスパイクを有するコロナウイルス(スパイクにフリン切断部位が有る)とが合体し、人に感染できる新しいスパイクを有するコウモリ型の新型コロナウイルスが誕生したのかもしれない。2種類のコロナウイルスが同時に存在する、そして、同時に同じ動物に感染するリスクがあるのはどういった場所であろうか。それは研究所でしかあり得ず、他では稀なことであろう
http://www.donga.com/jp/article/all/20200228/1991557/1/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%80%81%E3%83%92%E3%83%88%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%A8%E3%81%AE%E7%B5%90%E5%90%88%E5%8A%9B%E3%81%AF%EF%BC%B3%EF%BC%A1%EF%BC%B2%EF%BC%B3%E3%81%AE%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90%E5%80%8D

(雲南の洞窟でもあり得る現象だと言う意見もあるが、雲南から武漢までその動物は生きたまま移動できないはずだとシャオ・ボタオ教授は否定している。研究所が雲南の洞窟でその動物を捕獲して生きたまま研究所に持って帰れば可能だが)。

研究所で飼育しているある動物の体内で合体して昨年の11月に新種のウイルスが誕生した。そして、研究所の無名の女性インターンが誤ってその新しいコロナウイルスに感染した。その後、彼女は華南海鮮卸売市場に行き、市場の人々に感染し、市場で扱われている食用の動物にも感染し、市場で感染が広がりクラスターとなった。というように考えることはできよう。
https://www.dailymail.co.uk/news/article-8280921/Chinas-Bat-Woman-Shi-Zhengli-denies-trying-defect-confidential-files.html
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第一感染者(patient ZERO)にはいろんな説があるが、中国政府の発表では2019年の11月17日に発症した55歳の男性とされている。既に昨年の11月の時点でウイルスは誕生していたのは間違いない(きっと研究所の動物の体内で)。

一方、恐ろしいことに、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質のアミノ酸配列は、人の遺伝子に既に組み込まれているHERV-Kのアミノ酸配列と有意な相同性を有するらしい。これは、新型コロナウイルスのスパイクへの抗体は、HERV-Kのアミノ酸配列による免疫寛容性のせいで、抗体が作られにくくなるのかもしれない(=免疫耐性)。言い換えれば、有効なワクチン、それはスパイクを認識する抗体を作らせることができるワクチンであり、そういったワクチンが一番有効なワクチンとなるのであろうが、それがHERV-Kのアミノ酸配列があるため無理かもしれないというのである。
http://virological.org/t/response-to-ncov2019-against-backdrop-of-endogenous-retroviruses/396

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立体構造からは新型コロナのペプチド22と
人の遺伝子の中のHERV-Kのペプチド22は
構造が似ており異物だと認識されないかもしれない
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しかも、スパイクタンパク質にはHIVウイルスと相同性を有する領域もあり、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質は免疫抑制作用すら有するかもしれないというのである。前回、述べたようにT細胞を殺してしまうのは、このアミノ酸配列があるせいであろうか。

HIVウイルスとも高い相同性を有する領域がある
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しかし、何ていうウイルスなんだ。こんな悪意に満ちたウイルスが自然に発生するのであろうか。あり得ない。

コロナウイルスは過去にも人為的に改変されたことがある。人為的に改変しようと思えばできるのである。

ということで、誰かがHIVウイルスとコロナウイルスとを合体させて人為的に新型コロナウイルスを作ったんじゃないのかという疑惑も生じてきているのであった。
http://www.iza.ne.jp/smp/kiji/life/news/200311/lif20031120000021-s1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

(中国は過去にも、毒性が強い鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスを感染力が強いインフルエンザ(H1N1型)ウイルスに結合して127種の新型ウイルスを作成した前歴がある)

まず、インドの研究者から、新型コロナウイルスにはHIVウイルスが挿入されている可能性があるという論文が出され、bioRxivに掲載されたが、なぜか2日で取り下げられた(他のウイルスでも指摘された部位と同じ配列が見られるという理由のようだが)。
その論文は、まだネット上に残っている。そのサイトは↓である。
https://www.researchgate.net/publication/338957445_Uncanny_similarity_of_unique_inserts_in_the_2019-nCoV_spike_protein_to_HIV-1_gp120_and_Gag

上の論文では、HIVウイルス由来と思われる4つの部位が示されている。いずれもアミノ酸残基が5個ほど相同なのだが、その一致確率は、アミノ酸の種類は20種類もあるため、20の5乗=3200000。320万に1つの配列パターンである。自然の変異でこの配列が生じる確率は非常に低いと言える。それが4つもの部位(アミノ酸残基25個)に存在するのである。従って新型コロナウイルスで見られる変異がSARSウイルスに自然に起こる確率(20×25乗)は絶対にないと言い切れるほど低いのである
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この配列は、HIVウイルスでは、表面糖タンパク質Gp120とGagタンパク質の部位である。HIVのGagタンパク質は、宿主細胞の膜への結合、ウイルスのパッケージング、ウイルス様粒子の形成に関与している。Gp120 は、CD4に結合し宿主細胞を認識する上で重要な役割を果たしており、その能力を新型コロナウイルスも有するのかもしれない。
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そして3次元のタンパク質の立体構造の解析からは、この配列によって、宿主細胞との作用がさらに柔軟になり感染が促進されるのではと推測される。

一方、HIVの研究でノーベル賞を受賞したフランスのモンタニエ博士は、HIVウイルスのワクチンを作る目的で、このウイルスが武漢の研究所で作成されたのだろうという見解を表明した。
https://www.theweek.in/news/world/2020/04/19/coronavirus-man-made-in-wuhan-lab-says-nobel-laureate.html

その背景に、中国の研究者がHIVウイルスに感染しないように遺伝子を改変操作した新生児を誕生させたという事件がある。これは医学の倫理に反する行為である。その研究者には懲役3年の刑が下った。しかし、中国ではこういった倫理に反するような実験がどんどん行われているのかもしれないのである。
https://japanese.engadget.com/2019/06/04/crispr-ccr5/
https://wired.jp/2018/12/02/gene-editing-crispr-second-pregnancy/

これと同じような倫理に反することがコロナウイルスで行われたのだろうか。今度はHIVウイルスへのワクチンとなる人工ウイルスをコロナウイルスで作ろうとしたのである。新型コロナウイルスは、その結果の産物だろうとフランス人のブリケージ・ピエール博士がモンタニエ博士と同じ主張の論文を発表している。
https://www.researchgate.net/profile/Bricage_Pierre/publication/340583458_Is_the_new_Wuhan_Chinese_coronavirus_an_avatar_of_a_genetically_engineered_coronavirus_to_produce_a_curative_AIDS_vaccine_1_Curative_vaccines_what_technology_should_be_implemented/links/5e92c37b4585150839d6424c/Is-the-new-Wuhan-Chinese-coronavirus-an-avatar-of-a-genetically-engineered-coronavirus-to-produce-a-curative-AIDS-vaccine-1-Curative-vaccines-what-technology-should-be-implemented.pdf?origin=publication_detail

ピエール博士は、GTNGTKR (IS1)、HKNNKS, HKNKR (IS2)、GDSSSG (IS3)、 QTNSPRRA (IS4)、といったHIVウイルスのカプシドタンパクと相同性を有する配列が仕込まれており、HIVウイルスの機能が可能になると指摘しており、この部位はインドの研究グループが指摘した部位と同じ部位である。

さらに、新型コロナウイルスに同じような所見があることを中国の南海大学の研究者達(Ruan Jishou教授ら)も見出しており、同じような推測をしているようだ(論文はまだ未発表だがresearchgateでその論文が読める)。
https://www.scmp.com/news/china/society/article/3052495/coronavirus-far-more-likely-sars-bond-human-cells-scientists-say
https://www.researchgate.net/publication/340091740_A_mutation_model_explaining_acquisition_of_the_furin_cleavage_site_in_the_SARS-CoV-2_genome

一方、報道はされていないが、既にスイスで2005年にコロナウイルスをベクター(運び屋)として利用したHIVウイルスのワクチンを作ろうとする研究が行われていたこの研究にはアメリカのNIHが資金を提供していた(Project # 5R21AI062246-02)。同じような研究が既にヨーロッパのスイスでも行われていたのである。当然、HIVの研究者達はこの事実を知っていたはずであり、他の国々でもHIVウイルスのワクチンを作ろうと競争していたのかもしれない。ノーベル賞を受賞したHIV研究の第一人者のモンタニエ博士のところにはHIVウイルスのワクチンの開発状況に関する多くの情報が入っていたはずであり、武漢の研究所でもコロナウイルスを使ったHIVウイルスのワクチン開発の実験をしていたという情報をモンタニエ博士は握っており、今回の見解を発表したのかもしれない。
https://grantome.com/grant/NIH/R21-AI062246-02

以上を要約すると、こうなる。

武漢ウイルス学研究所でHIVウイルスのワクチンに使用できるウイルスをコウモリのコロナウイルス(RaTG-13ZC45株)を使ってHIVウイルスの一部を組み込み人工的に作ろうとしていた。人には感染しないがHIVウイルスだと認識してHIVウイルスを阻止できるような抗体を作らせることができるウイルスのはずだった。それは中国の極秘プロジェクトだった。中国政府も知っていた。しかし、2019年11月、研究所で漏洩し、ある動物に感染してしまい、その動物の中で合体変身が起こり、その人工ウイルスは人に感染する能力を持ってしまった。そして、その動物から研究所の誰かに感染し、感染した職員が華南海鮮卸売市場に行き、そこで、ウイルスを蔓延させて、クラスターが発生した。

新型コロナウイルスは新型エイズウイルスだとも言えるような人工のウイルスなのかもしれないのである。

ああ、恐ろしや、恐ろしや。

(今回は、陰謀論の立場に立って書いてありますが、私自身は陰謀論を支持している訳ではありません。)

追記:
その後、さらに、人工ウイルス説を指摘するような研究者の書き込みがResearchgateにあったため、下に示しておきます。
フェルナンド・カストロ・チャベス博士は詳細な考察を何個も掲載している。特許を取得した人工のヌクレオチドの配列ACGTGCCCGCCGAGG{139~153}がCovid-19には仕組まれている。等
https://www.researchgate.net/post/COVID-19_CCTCGGCGGGCACGT_PRRAR_AA_Furin_cleavage_site_at_23603-23617_of_the_MN908947_Genbank_Genome_Matches_Mostly_Bacteria_COVID-19_in_BLAST
https://www.researchgate.net/post/Second_Sequence_COVID-19_TAAAATTAATTTTA_Restriction_site_AATT_TTAA_for_the_enzymes_Sse9I_Tsp509I_and_TspEI_in_this_ending_palindrome_sequence
https://www.researchgate.net/post/Fifth_Sequence_COVID-19_2_variants_ATG-246-TT_CA-111-TAA_TTA_L_L-Type_70_TCA_S_S-Type_30_in_position_28144_of_MN908947_for_ORF8_NifB
https://www.researchgate.net/post/Eight_Sequence_COVID-19_2_variants_ATG-878-CC_TT-1729-TAG_CCT_P_L-Type_CTT_L_G-Type_in_position_14408_of_MN908947_for_NSP12

(その特許に関する研究はビルゲイツ財団が資金提供している)
https://www.modernatx.com/ecosystem/strategic-collaborators/foundations-advancing-mrna-science-and-research

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