ポール・マッケンナ著 「7日間で人生を変えよう」
ポール・マッケンナ著 「7日間で人生を変えよう」のご紹介。
本書は、7日間に渡って様々なエクササイズを実行し、毎日本を読む前と、寝る前に付属のマインドプログラミングCD(約35分)を聞き、一週間後には「何をやっても成功してしまうようにプログラムされた人」たちの仲間入りをすることを目指しているとのこと。
たった7日間? 本当にそんなに簡単に人生を変えることができるの?
そう思う人には、これ。
何百年もの間、1マイルを4分以内で走るのは不可能だと考えられていました。
1954年当時、一流の専門家たちも、そんな記録の達成は不可能だと信じて疑いませんでした。みんなそう信じていたために、結局誰一人として達成できるものはいませんでした。1954年にロジャー・バニスター選手が不可能を可能にするまでは。
ところが、ロジャー・バニスター選手が1マイル4分を切ってから1年の内に全世界で37人もの人が同じ記録を達成し、その翌年には、なんと300人のランナーが、かつては不可能と考えられていた 1マイル4分の壁を破ってしまったのです。
みんな「できない」と思っていたからできなかったんですね。「なんだ、できるんだ」って分かった瞬間に、できるようになるのです。
これは、目の前の同じ一つの事象であっても、それを見る人によって解釈の仕方は千差万別ということです。何度も例に出していますが、グラスに半分入っている水を見て、「もう・・・ない」と思うのか「まだ・・・ある」と思うのかは人によって違いますよね。
私たちは、世の中のありとあらゆるモノやコトを、自分固有のメガネを通して見ています。このメガネは、固定観念や習慣といったもので色付けされているので、見る人によっていろんな色に見えるのです。
著者が言っている「私たち自身の認識の変化」とは、このメガネの色を変えることなんだと思います。それによって見える景色は変わってくるし、それこそが大切な変化なんだよってことです。
他人を変えることは出来ないし、ましてや世の中を変えることなんて不可能です。でも、自分の「メガネの色を変える」ことは出来るでしょ。
よく「人生を変えたい」とか、「自分を変えたい」って言いますが、これって自分の「認識」を変えること、「メガネの色」を変えるってことなんです。その結果として自分が変わったり、人生が変わったりするのです。
なるほど。でも、「どうやって変えるの?」に対しての回答が、本書の主題となっています。
本書中で個人的に一番「納得!」って思ったのは、次のような記述でした。
想像力の持つ力の強さを再認識した思いです。そしてこのことが、イメージトレーニングに本書のエクササイズが比重を置いている理由なのでしょう。
エクササイズではありませんが、想像力を使った一つの実験が紹介されています。
あるパーティーに招かれたとします。その家のキッチンに決まり悪そうに立っている自分を想像してみて下さい。まわりに知り合いは誰もいません。バックには嫌いな曲がガンガンと鳴り響いています。
さて質問です。こんなパーティーに行きたいとう気持ちがどれくらい湧きますか?
次に、パーティー会場に自信たっぷりで心地よく立っている自分を想像してみましょう。まわりは愉快な人たちばかりで、みんな楽しそうにしています。そして、お気に入りの曲も適度な音量で流れています。
さて、今度はどのくらいパーティーに行きたくなりましたか。
この二つの筋書きの間で少しでも気持ちが変化したとしたなら、その意味するところは分かりますよね。自分が想像して作り上げたイメージによって、人生は大きく左右されるのです。
この「自分の頭の中の映像をコントロールする」ことは、そのまま「感情」をコントロールすることに繋がっていきます。
先程のパーティーの実験を思い出して下さい。その想像上のパーティーに行きたい、行きたくないというのは「感情」なんですよね。
そしてここで書きましたが、以下はジェームス・スキナーが「成功の9ステップ」の中で言っていた言葉です。
ということは、「自分の頭の中の映像をコントロールする」⇒「自分の感情をコントロールする」⇒「自分の人生をコントロールする」ということになりませんか。
別の言い方をすれば、「頭の中の映像を自分でコントロールすることを覚えれば、自分の人生を意のままにコントロールできるようになる」ということなんです。
本書は、7日間に渡って様々なエクササイズを実行し、毎日本を読む前と、寝る前に付属のマインドプログラミングCD(約35分)を聞き、一週間後には「何をやっても成功してしまうようにプログラムされた人」たちの仲間入りをすることを目指しているとのこと。
できると思えばできる。できないと思えばできない。
著者は、英国では催眠療法の第一人者だそうです。たった7日間? 本当にそんなに簡単に人生を変えることができるの?
そう思う人には、これ。
できると思えばできる。できないと思えばできない。
ヘンリー・フォードの有名な言葉ですね。何百年もの間、1マイルを4分以内で走るのは不可能だと考えられていました。
1954年当時、一流の専門家たちも、そんな記録の達成は不可能だと信じて疑いませんでした。みんなそう信じていたために、結局誰一人として達成できるものはいませんでした。1954年にロジャー・バニスター選手が不可能を可能にするまでは。
ところが、ロジャー・バニスター選手が1マイル4分を切ってから1年の内に全世界で37人もの人が同じ記録を達成し、その翌年には、なんと300人のランナーが、かつては不可能と考えられていた 1マイル4分の壁を破ってしまったのです。
みんな「できない」と思っていたからできなかったんですね。「なんだ、できるんだ」って分かった瞬間に、できるようになるのです。
“現実”を変えなくても、“現実”に対する自分の認識を変えれば、“現実”は変わる
著者はこんなことを言っています。一番大切な変化は、周りの世界の変化よりも、
私たち自身の認識の変化であることが多い。
私たち自身の認識の変化であることが多い。
そして、まわりの世界の認識なら、すぐさま変えることが出来る。
これ、言いたいこと分かります? ここでこんなことを書きました。「事実は一つ、解釈は無数」
これは、目の前の同じ一つの事象であっても、それを見る人によって解釈の仕方は千差万別ということです。何度も例に出していますが、グラスに半分入っている水を見て、「もう・・・ない」と思うのか「まだ・・・ある」と思うのかは人によって違いますよね。
私たちは、世の中のありとあらゆるモノやコトを、自分固有のメガネを通して見ています。このメガネは、固定観念や習慣といったもので色付けされているので、見る人によっていろんな色に見えるのです。
著者が言っている「私たち自身の認識の変化」とは、このメガネの色を変えることなんだと思います。それによって見える景色は変わってくるし、それこそが大切な変化なんだよってことです。
他人を変えることは出来ないし、ましてや世の中を変えることなんて不可能です。でも、自分の「メガネの色を変える」ことは出来るでしょ。
よく「人生を変えたい」とか、「自分を変えたい」って言いますが、これって自分の「認識」を変えること、「メガネの色」を変えるってことなんです。その結果として自分が変わったり、人生が変わったりするのです。
なるほど。でも、「どうやって変えるの?」に対しての回答が、本書の主題となっています。
想像力の持つ力を見直す必要がありそうです
本書は題名の通り、7日分のエクササイズから構成されているのですが、エクササイズで比重が置かれているのは「イメージトレーニング」です。本書中で個人的に一番「納得!」って思ったのは、次のような記述でした。
鏡の前に立って「日ごとにあらゆる点で私は良くなっている」と自分に言い聞かせても、同時に、本当に良くなっていると実感出来ない限り、たいして役には立たない。
たとえば、いったんこの本を読むのをやめて、心臓にドキドキするように命じて欲しい。たぶんうまくいかないはずだ。だが、夜遅くに暗い路地を歩いていると後ろから足音がどんどん近づいてくるところをはっきり思い浮かべれば、きっとドキドキしてくるだろう。
たとえば、いったんこの本を読むのをやめて、心臓にドキドキするように命じて欲しい。たぶんうまくいかないはずだ。だが、夜遅くに暗い路地を歩いていると後ろから足音がどんどん近づいてくるところをはっきり思い浮かべれば、きっとドキドキしてくるだろう。
これには次のような理由がある。
人の行動をプログラムする上でのカギは習慣と想像力だ。
それは論理や意志の力よりもずっと強力だ。
それは論理や意志の力よりもずっと強力だ。
想像力の持つ力の強さを再認識した思いです。そしてこのことが、イメージトレーニングに本書のエクササイズが比重を置いている理由なのでしょう。
エクササイズではありませんが、想像力を使った一つの実験が紹介されています。
あるパーティーに招かれたとします。その家のキッチンに決まり悪そうに立っている自分を想像してみて下さい。まわりに知り合いは誰もいません。バックには嫌いな曲がガンガンと鳴り響いています。
さて質問です。こんなパーティーに行きたいとう気持ちがどれくらい湧きますか?
次に、パーティー会場に自信たっぷりで心地よく立っている自分を想像してみましょう。まわりは愉快な人たちばかりで、みんな楽しそうにしています。そして、お気に入りの曲も適度な音量で流れています。
さて、今度はどのくらいパーティーに行きたくなりましたか。
この二つの筋書きの間で少しでも気持ちが変化したとしたなら、その意味するところは分かりますよね。自分が想像して作り上げたイメージによって、人生は大きく左右されるのです。
想像力の力で感情(=人生)をコントロールする
たいていの人は自分の頭の中の映像をうまくコントロールできないでいるのです。まあ言ってしまえば、否定的な映像ばかりを映し出しているのではないでしょうか。この「自分の頭の中の映像をコントロールする」ことは、そのまま「感情」をコントロールすることに繋がっていきます。
先程のパーティーの実験を思い出して下さい。その想像上のパーティーに行きたい、行きたくないというのは「感情」なんですよね。
そしてここで書きましたが、以下はジェームス・スキナーが「成功の9ステップ」の中で言っていた言葉です。
感情は人生そのもの。
あなたが欲しいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ。
あなたが欲しいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ。
ということは、「自分の頭の中の映像をコントロールする」⇒「自分の感情をコントロールする」⇒「自分の人生をコントロールする」ということになりませんか。
別の言い方をすれば、「頭の中の映像を自分でコントロールすることを覚えれば、自分の人生を意のままにコントロールできるようになる」ということなんです。
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